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新国《ボエーム》鑑賞:2008.1.24 [オペラ生舞台鑑賞記録]

 再々演の新国《ボエーム》に行ってきました。今回の公演は、中一日で1週間で全公演終了、しかも全4公演のうち夜の公演は24日(木)だけというスケジュールでした。20日(日曜日、昼)、22日(火曜日、昼)、24日(木曜日、夜)、26日(土曜日、昼)、《ボエーム》は、1時間40分程度の短いオペラで、ソリストさんたちの負担も軽いってことなんでしょうか。ちなみに前回の《カルメン》は、まだやってるの...というくらい長い期間のように感じましたが、2週間で6公演でした。
 この《ボエーム》は、2003年4月の公演が新演出で、ミミがチェドリンスだったので、見に行きました。再演の2004年9月は、私にとっては、魅力的な目玉がなかったのでパス、今回はミミがマリア・バーヨなので見に行ったんです。2003年の時は、ミミがチェドリンスだったんだ....ということだけで、あまり印象に残っていません。
 《ボエーム》は、一番人気のオペラだそうです。30年前の本に、『世界の歌劇場で常に上演されている名作で、上演回数からいえば、アイーダ、椿姫、カルメン、蝶々夫人と並んで最高の列に並ぶ...』と書いてありますが、今も、同じなんですね。参考までに簡単にわかるので、NYメトでの公演数を見てみましょうか。
★ボエーム(1193回)、アイーダ(1093回)、カルメン(936回)、椿姫(934回)、トスカ(891回)、リゴレット(815回)、蝶々夫人(812回)、ファウスト(733回)
メトアーカイヴ参照

 世間では一番人気とはいえ、私は、それほど好きなオペラというわけでもないのですが、今回は、ソリストさんたちそれぞれ見た目も含めて適材適所で、とてもよかったです。バーヨのミミは、とても華奢で、見た目だけでもかなり感情移入できますし、澄んだ透明感のある声も薄幸のミミにピッタリ。1992年スカラ座では、ムゼッタを歌ったようですが....。バーヨは、小柄なせいか、身体全体で声を出している感じで、一種独特の歌い方というか癖があるんですが、これが、なんといいますか彼女の歌に惹き込まれて目が離せなくなるんです。本当に、ピアニッシモもよく通る声で、言葉も明瞭です。
 ロドルフォ、マルチェッロ、ショナール、コッリーネ、なんかおじさんが集まって...みたいではなくて、それぞれ個性的で役柄にはまってました。

 演出は、オーソドックスなもので、1幕は、詩人ロドルフォと画家マルチェッロの住む古ぼけたアパートの屋根裏部屋。部屋の両方にドアがあって、狭い階段の踊り場も見えます。家主のベノアが居留守を使われないように右のドアから入って来ると思わせて、反対のドアから入って来たり、ミミが暗い階段をロウソクをかざして上がって来て、彼らの部屋のドアの前でロウソクが消えたり....なかなか細かい演出です。
 2幕は、カフェ・モームスのある大通りの一画。クリスマス・イヴで通りは人々で大混雑。大きな建物がガーッと、という感じですが、実際には音はしませんからスーッと動いて、通りの様子が時々変わります。プレミエの時も動いたのかどうか....覚えてません、どうだったんでしょうね。(プレミエの時も建物はクルクル動いていたそうです。1/26追記)
 3幕は、私の一番好きなシーンです。定石通りの舞台、鉄柵の門があって、外灯があって、マルチェッロとムゼッタのいる旅館兼酒場の建物、雪が降っています。ここでも、この酒場が動きました。
 4幕は、1幕と同じ屋根裏部屋。天窓からさす月の光が、ミミの穏やかな死に顔を照らし、呆然と立ちすくむロドルフォと仲間たち。しんしんと雪が降っています。静かに,静かに幕。(1F1列で鑑賞)


歌手さんへの一言コメントと略歴(■新国サイト参照)
♪マリア・バーヨ María Bayo(ミミ):
オペラデビューは1990年のようですが、音楽院卒業後、数々のコンクールに優勝し、コンサート歌手として活躍していたようですから、40代前半というとこかしら? とても小柄で華奢ですので、舞台では充分、若くて可憐なミミとして通用します。透明な澄んだ線の細い声ですが、よく通る声です。一語一語、明瞭すぎるくらい丁寧ではっきりした発声なんですが、情感豊かな歌唱で、惹き込まれました。→Maria Bayoの公式サイト
ライモンディとは、《ホフマン物語》《セビリアの理髪師》で共演しています。
■世界的に活躍しているスペインの名ソプラノ。ナバーラ地方のフィテーロ生まれ。レパートリーは、「ラ・ボエーム」ミミ、「セビリアの理髪師」ロジーナ、「コジ・ファン・トゥッテ」デスピーナ、「フィガロの結婚」スザンナ、「マノン」タイトルロール、「魔笛」パミーナ等がある。新国立劇場初登場。

♪佐野 成宏 Sano Shigehiro(ロドルフォ)下記の略歴にもあるように「光り輝く声」、明るいイタリア的な声です。「冷たい手」は、ほんのちょっと高音がつっかえたようで、拍手はありましたが、ブラ〜ヴォがなかった...テノールって大変ですね。全体的にはとてもよかったです。朴訥なかんじのロドルフォを好演していました。→佐野成宏のホームページ
■1965年2月18日生まれ。長野県駒ケ根市出身。日本でのオペラデビューは1996年1月藤原歌劇団「椿姫」アルフレード役。新国立劇場には、2000年「リゴレット」マントヴァ侯爵、同年「トスカ」カヴァラドッシ、01年「ナブッコ」イズマエーレ、同年「ドン・カルロ」タイトルロール、04年「椿姫」アルフレードに続いて、6回目の登場。
東京芸術大学声楽科卒業後、アリゴ・ボイト音楽院(イタリア)に留学。同年の関西日伊コンコルソ第1位・ミラノ大賞受賞をはじめ、プラシド・ドミンゴ国際声楽コンクール、ルチアーノ・パヴァロッティ国際声楽コンクール等の国際コンクールにおいて上位入賞を果たす。以後、イタリアを中心に活躍。モデナ在住。「光り輝く声」をもつテノールの逸材として、ますます国内外から注目されるオペラ歌手である。

♪:ドメニコ・バルザーニ Domenico Balzani(マルチェッロ):
1999年にキャリアをスタート...ということですが、彼のオフィシャルサイトを見てみると、主要キャストでけっこう活躍しているようで、演技も歌も自然体です。マルチェッロは、出ずっぱりの役ですが、これといってアリアがあるわけではないのですが、明るいバリトンで、アンサンブルでも声がちゃんと飛んできてました。→ドメニコ・バルザーニの公式サイト
■イタリア・サルディーニャ島出身。政治学と経済学を学ぶとともに、ヴェローナ音楽院で声楽を学ぶ。1999年にキャリアをスタートさせ、フェルッチョ・タリアヴィーニ国際コンクール、プラシド・ドミンゴ・オペラリア国際コンクールなど、多くのコンクールで入賞。その後フェラーラ歌劇場、トリノ歌劇場、アテネ歌劇場、フランクフルト歌劇場、ローマ・カラカラ浴場などに「コジ・ファン・トゥッテ」グリエルモ、「セビリアの理髪師」フィガロ、「ファウスト」ヴァランタン、「ラ・ボエーム」マルチェッロ、「マノン・レスコー」レスコー、「道化師」シルヴィオなどの諸役で出演、クラウディオ・アバド、リッカルド・シャイー、ミシェル・プラッソンらと共演している。新国立劇場初登場。

♪塩田 美奈子 Shioda Minako (ムゼッタ):
背が高くて大柄で、明るい健康優良児というかんじのムゼッタ。派手で身勝手というよりは、4幕のミミを気づかう心優しいムゼッタを好演していました。ムゼッタのワルツは、メゾっぽい声で、ちょっと高音が苦しそうだったかな....バーヨとは違ったタイプの声でよかったともいえますけど。
■1997年「建・TAKERU」夏乃、99年「こうもり」アデーレ、2002年「忠臣蔵」お艶、に続いて、4回目の新国立劇場登場。
国立音楽大学声楽科卒業、同大学院オペラ科首席修了。二期会公演「椿姫」の主役ヴィオレッタでオペラ・デビュー。以後、「リゴレット」「ラ・ボエーム」に出演。五島記念文化財団の留学生として1年間ミラノへ留学。04年2月には、朗読と一人歌芝居による新しい舞台、「塩田美奈子のおはなしオペラ」第1話「椿姫」を初演。06年2月神奈川芸術文化財団制作新作オペラ「愛の白夜」世界初演に出演。同年8月には東京室内歌劇場定期公演オペラ「欲望という名の電車」に、03年の初演に続けて出演して好評を博す。

♪宮本 益光 Miyamoto Masumitsu (ショナール):
ショナールは、マルチェッロと同じバリトンですが、影の薄い役かと思ってましたが、宮本さんのショナールは登場から目立ってました。お伴の子供二人にご馳走のカゴを持たせて、踊りながら、というか音楽家らしく指揮のまねだったのか....とにかく派手に登場! 俺様ショナールでした。髪も真ん中分けのロングヘアーでスマートに決めてました。
宮本さんのサイト→宮本益光の脳みそ
■96年「ドン・ジョヴァンニ」マゼットでオペラデビュー。その後、「ヴェニスに死す」ブリテン、「遠い帆」徳川家康、「欲望と言う名の電車」、「ドン・ジョヴァンニ」タイトルロール。コンサート、テレビ、ラジオでも幅広く活動中。

♪妻屋 秀和 Tsumaya Hidekazu (コッリーネ):
私は、当然、コッリーネの「外套の歌」に注目。妻屋さんの「外套の歌」は、気負ったところがなくて、自然で、「外套の歌」はこういうふうに歌って欲しいな....と思っている通りでした。バス歌手の宿命ですが、いつも坊主とか老人とか年齢不詳の役の妻屋さんばかり見ていますので、若々しいコッリーネで吃驚。外套は、ゴブラン織りのような派手なものでしたが、それを脱いだら、あらら、素敵なシックなジャケットでとてもお似合いでした。→妻屋秀和の公式サイト
■94〜01年ライプツィヒ歌劇場、02年からワイマールのドイツ国民劇場と契約。新国立劇場には欠かせないバスとして多数出演している。

♪初鹿野 剛 Hatsukano takeshi (アルチンドロ):
堂々としたアルチンドロが、ムゼッタのわがままにおろおろ、存在感抜群のアルチンドロでした。新しい靴を買って来たのにムゼッタがいなくてキョロキョロ、そこにカメリエレが来て勘定書を渡す....ひょぇ〜と驚きのポーズがきまってました。初鹿野さんのブログを発見しました。面白い裏話もあります→はつかのたけしについて。
いろいろ関連記事:
《ボエーム》コリーネ:中くらいの役(6)
オペラファンならニヤリ!とする映画(2)月の輝く夜にVideoClip

参考:

《ボエーム 》コリーネ:主な公演1964ー1974
【指 揮】マウリツィオ・バルバチーニ
【演 出】粟國 淳
【美 術】パスクアーレ・グロッシ
【衣 裳】アレッサンドロ・チャンマルーギ
【照 明】笠原 俊幸
【チーフ音楽スタッフ】石坂 宏
【舞台監督】大仁田 雅彦

【合唱指揮】三澤 洋史
【合 唱】新国立劇場合唱団
【児童合唱】TOKYO FM少年合唱団
【管弦楽】東京交響楽団

キャスト
【ミミ】マリア・バーヨ
【ロドルフォ】佐野 成宏
【マルチェッロ】ドメニコ・バルザーニ(写真→)
【ムゼッタ】塩田 美奈子
【ショナール】宮本益光
【コッリーネ】妻屋 秀和
【べノア】鹿野 由之
【アルチンドロ】初鹿野 剛
【パルピニョール】倉石 真


※新国のボエームとは関係ありません

マウリツィオ・バルバチーニ Maurizio Barbacini
2007年「運命の力」に続いて、2回目の新国立劇場登場。イタリア・パルマ近郊のレッジョ・エミーリア生まれ。ピアノ、声楽、作曲および指揮を学ぶ。指揮者としての代表的作品「椿姫」、「マノン・レスコー」、「イル・トロヴァトーレ」、「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」、「トスカ」、「リゴレット」、「セビリアの理髪師」等がある。今までに出演した主な劇場は、ベルギー王立歌劇場(モネ劇場)、ハンブルク州立歌劇場、サンフランシスコ・オペラ、ウィーン国立歌劇場、ヘルシンキ歌劇場、ロッシーニ・オペラ・フェスティバル等がある。
粟國 淳  Aguni Jun
ローマの聖チェチーリア音楽院でヴァイオリンと指揮法を学ぶ.ローマ歌劇場演出部への参加を機にヘニング・ブロックハウス、ピエロ・ファッジョーニなどの助手としてイタリアをはじめ各地で演出助手、演出補を務める.藤原歌劇団の「イル・カンピエッロ」などを演出したほか、2003年12月イタリア・サルデーニャのテアトロ・ヴェルディで「アンドレア・シェニエ」を演出.新国立劇場では、「アイーダ」などで演出助手を務め、「セビリアの理髪師」「おさん」、小劇場オペラ「幸せな間違い」「外套」の演出を手掛けている.
※略歴は新国サイトから


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euridice

keyakiさん
良い公演でしたね・・

>身体全体で声を出している感じで、一種独特の歌い方というか癖がある
そうですね。ほんとに独特でした。こういう歌い方、初めてでした。
悪くすると思い込みの激しい、今の流行言葉で言えばKYに見えてしまう。
ここはロドルフォがそれを受け止めているという雰囲気が欲しいところでした。
この二人の温度差がなんとなく感じた違和感かもしれません。

>おじさんが集まって
2003年、プレミエはこういう感じだったと思います。

>ショナール...影の薄い役
大概はそうですけど、今回のショナールは「俺様」でした^^++

>コッリーネの「外套の歌」
よかったですね・・ほんとに^^+++

>存在感抜群のアルチンドロ
とっても気に入りました^^+++
妻屋さん同様、ドイツでも活躍のようですね。
数年前にはカールスルーエに留学していたらしい・・です。
1975年生まれだそうです。若い!
by euridice (2008-01-26 07:53) 

助六

バーヨのミミ、可憐な感じでよかったでしょうね。TAROさんはいらっしゃらないのかな。バーヨは元々ナチュラルな声とテクニックを持ってた人だと思うんですが、近年は表現意欲が先走るのか、声の衰えか、せっかくのリリカルな声を無理強いしてると感じることが多く、ちょっと心配になってます。その辺の事情と、「身体全体で声を出している感じで、一種独特の歌い方というか癖がある」ことがどう関係してるのか、気になります。

繊細・可憐なミミというと、私が思い出すのはコトルバスで、その点83年に聴いたフレーニのミミは、もうアイーダやエリザベッタを歌ってる腰の強いスピント寄りの声になってました。

個人的には、ミミはフニャフニャしてるよりも、ある種の剛毅さがある声で歌われる方が好きです。でないとプッチーニの音楽は、何とも感傷的でヘナヘナしたお涙頂戴型の音楽になっちゃうような。録音ですとテバルディとセラフィンの演奏なんか恰幅が大きく感傷的どころか殆ど叙事的に聞こえ、小生が苦手なヴェリズモ音楽の凛とした価値を再認識させられます。そういう意味で83年のパターネ指揮フレーニや01年のオーレン指揮ゲオルギューのミミには大変感心しました。こちらが気恥ずかしくならずに泣けると言いますか。

03年のチェドリンスならまだ声もナチュラルで、力強さと張りのあるミミ聞かせてくれそうな気もしますが、ダメでした?

ボエーム一番人気ですか。そうでしょうねぇ。プッチーニ自称苦手(マノン・レスコーは大好き!)の小生も、ボエームはやっぱり好きで、何度聴いても結局ノセられてグッと来ちゃいますもんね。


手元に、1888年にイタリアの雑誌が世界の205劇場の演目別上演数を集計した記録があります。

1位は何だと思います? 世界の劇場と言っても19世紀末の伊雑誌の調査ですから、おそらく伊劇場の上演数が中心だろうと思います。
ヒント: イタリア・オペラではありません。1888年ですから、プッチーニやオテロ、ファルスタッフも除外されますね。
by 助六 (2008-01-26 10:29) 

keyaki

euridiceさん
TBありがとうございます。
人気の演目だけあって、休憩とかクロークの混雑がすごかったですね。
ボエームって、素直に感動できるオペラですね。
by keyaki (2008-01-26 12:22) 

hasida

「ユグノ」「悪魔のロベール」「ポルティシの唖娘」のどれかですか?
最後のは未聴ですが、特に「ユグノ」は立派だと思います。

#「ゲノフェーファ」しか書けないシューマンが貶したというのは
#当時は殆ど誰も相手にしないような「思い上がり」か、でなければ
#「負け犬の遠吠え」だったのでしょう。
by hasida (2008-01-26 12:27) 

keyaki

hasidaさん、お久しぶりです。

>「ユグノ」「悪魔のロベール」
はマイヤベーア
>「ポルティシの唖娘」
これは知らない..検索、検索...オーベール作曲

どうなんでしょう、マイヤベーアのオペラが1888年上演回数一位ってことはないような気がしますが....「その死後、作品の評価は急速に低下し...」ってことですし。1864年に亡くなってますから、1888年にはどうなんでしょう。それでもメトでは、「アフリカの女」が初演、あとはユグノー、それぞれ1公演づつ上演してるんですね。

>「ゲノフェーファ」しか書けないシューマン
以下の文章は、上の3作品を貶したということですか。
by keyaki (2008-01-26 17:52) 

keyaki

助六さん
バーヨの歌い方って、すごくコントロールされているっていうのが分かるような歌い方、なんていうのか粒が揃いすぎているような、こういうのって、情感に欠けるきらいがあるとおもうんですが、それがそうでもない...というなんか独特な感じです。
mi chiamano Mimi...なんかディクテイションのテストで100点満点とれるかな....っていうかんじでした。最前列の席だったので、"L"がはっきりわかるんですよ。昔、ペギー葉山って、日本語の発音が明瞭って言われてましたが、あんなかんじかな....

チェドリンスの時は、多分2階席だったのではないかとおもいます。やっぱり近くで見る方が、印象に残るんでしょうね。

>1888年
1888年までということではなくて、1888年1年間の集計ということですよね。
ファウストは上演回数上位に入っていますから、これではないということでしょうから、だとするとワーグナーが亡くなって数年ですから、ワーグナーのどれかだとおもいます。ワーグナーの一番人気はメトアーカイヴでもローエングリンですから、ローエングリンじゃないかな.....
1888年にはスカラ座でも上演されたようですし.......

それにしても
>世界の205劇場
そんなにオペラハウスがあったんですか。オペラ歌手の需要もすごかったんでしょうね。今は、オペラで食って行ける歌手ってどのくらいいるんでしょう。平均年収とか、そういう情報はありますか?
by keyaki (2008-01-26 17:59) 

hasida

1888年だけの一年間ですか、勘違いしてました。
マイヤベーアにはちと厳しいかな。でも未だ可能性ありそうな。
どこかで「ユグノ」と「ボエーム」を比べた文章を見たような気がしてたのを、再発見しました。
http://www.meyerbeer.com./whois.htm
その最後の段落を訳しますと
・・・・
マイヤベーアのオペラは、彼の生前そして死後50年間は大成功していたが主要なオペラ開催地から事実上消えている。例えば「ユグノ」 は、世紀の変わり目までに(64年足らずで)パリで1000公演を超えていて、これは我々の時代の基準で見ても空前のことである。比較対象として、あらゆる時代に最も普及したオペラとみなされるプッチーニの「ラ・ボエーム」は 、ニューヨークのメトロポリタンオペラで1000公演を超えたが、これはごく最近のことで、ほぼ100年近くを要している。 
・・・・・
by hasida (2008-01-26 18:15) 

keyaki

hasidaさん
>1888年だけの一年間ですか
私はそう思ったんですけど、どうでしょう。

「ユグノ」って、大人気だったんですね。1902年パリで1000公演達成だそうですけど、パリの人たちは、「ユグノ」ばっかり見てたってことですね。

>例えば「ユグノ」は、世紀の変わり目までに(64年足らずで)パリで.1000公演を超えていて、これは我々の時代の基準で見ても空前のことである。比較対象として、あらゆる時代に最も普及したオペラとみなされるプッチーニの「ラ・ボエーム」は、ニューヨークのメトロポリタンオペラで1000公演を超えたが、これはごく最近のことで、ほぼ100年近くを要している。

でも、この比較はなんか変じゃないですか。時代も場所も違うし。
メトで比較すれば、「ユグノ」は、50位で1884〜1915年までに129回

>これは我々の時代の基準で見ても空前のことである。

確かにすごいですけど、グノーのファウストは1905年に同じ1000回達成で、今でも世界中で上演されていて、メトでも堂々8位ですからもっとすごいってことになりませんか?

しかし、マイヤベーヤの作品は、パリではダントツだったんですね。「ル・プロフェート」予言者?っていうのもマイヤベーヤですよね。これも1905年に1000公演達成だそうです。
でも、マイヤベーヤって、ワグナーの進出を邪魔したんですよね。当時のオペラ界を牛耳る権力者だったんでしょうか。
どんな芸術も本人が亡くなってから認められるケースが多いわけですから、亡くなって上演されなくなったということは、一種の流行だったとも言えなくもないですよね。
ロッシーニみたいにマイヤベーヤ・ルネッサンスって来るのかしら...

私は、やっぱりローエングリンのままで....世界の劇場ということは、イタリアとドイツで半数以上を占めるんじゃないでしょうか。
助六さんの回答が楽しみです。
by keyaki (2008-01-26 21:01) 

峠茶屋の爺

おじゃまいたしますぞ。

マリア・バイヨのミミはなかなか評判がよろしいようですな。1961年生まれのようじゃが、小柄で華奢なせいかずい分若く見えるし、可愛いミミじゃな。レッジェロ気味のリリコとでもいうのか、とても耳に心地よい声の持ち主ですな。

昔話で申し訳ないが、爺のボエームの思い出といえば何といっても1981年のスカラ座初の日本公演。運良く神奈川公演の切符を手にいれたのはいいが、当日はお目当てのフレーニがキャンセルでずい分落胆したもんじゃ。

貧乏サラリーマンには痛い出費だったので、がっかりもしたが5万数千円也の大金を出してくれた女房や乳飲み子だった娘に何か申し訳ない思いで一杯じゃった。

それでも指揮が幻のC.クライバー、ミミがアドリアーナ・マリ・ポンテ、ロドルフォがペーター・ドヴォルスキー、ムゼッタがマルゲリータ・グリエルミ、マルチェッロがロレンツォ・サッコマーニ等々でゼッフィレッリ演出とくれば、冷静に考えれば凄いもんじゃ。

マリ・ポンテはフレーニのような華はないが歌唱力は確かなものであったし、グリエルミは声量はないが透明感のあるよく通る声の可愛いムゼッタじゃった。ドヴォルスキーやサッコマーニ等の男声陣もなかなか立派なものでしたな。

クライバーを目の当たりにし、クライバーの音楽を聴くだけでも価値はあった。終演後は楽屋口に集まったファンを一瞥することもなく、さっとタクシーに乗り込んで去ってしまいましたがのう。

昔話はこれくらいにしておいて、話題の1888年の最多上演回数のオペラ。
よう分からんが、グノーのファウストに一票投じますかのう。特段の理由はないが、確かMETの開場公演の演目であったと思うし、日本で最初に上演されたオペラもファウストだということで。19世紀後半を代表する人気作品であったのでは、ということですわ。

どんな正解が出てくるのか楽しみですな。
by 峠茶屋の爺 (2008-01-27 02:18) 

しま

ロドルフォの「冷たい手を」で咳が止まらなかったしまでございます。
ボエームの上演回数は堂々の第1位ですか。私はカルメンかと思っていたんですが。お話、わかりやすいですもんね♪(カルメンも面白いけど長すぎる)

初鹿野さんもよかったですね。私は大家の鹿野さんをMVPに選びましたが、その次はアルチンドロかもしれない。
あって無いようなストーリーですから、脇をガッチリ固めないとグズグズになってしまいますよね。
あと、妻屋さんもよかった。昨年のファルスタッフではピストーラでしたね。あの時も「いいな~、この人」って思いました。
by しま (2008-01-27 22:24) 

バーヨ、よかったですね。
指揮にも満足しました。
20日に観たのですが、大変な盛況でした。
by (2008-01-27 22:46) 

keyaki

峠茶屋の爺さま、バーヨは1961年生まれですか。オペラデビューがずいぶん遅かったんですね。

>フレーニがキャンセル
それは、残念でしたね。スカラ座の公演記録を見ると、最終日だけがマリ・ポンテさんになってますね。それに、横浜公演は、最終日一日だけだったんですね。

>ファウスト
バス歌手にとっては大切な演目なので、ライモンディファンには馴染みのあるオペラなんですが、こんなに頻繁に上演されているとは意外でした。
by keyaki (2008-01-28 00:26) 

keyaki

しまさん、咳は聞こえませんでしたヨ。ご安心を...(^_^)

大家とアルチンドロは、同じ歌手がやることも多いようですが、今回は、見た目もそれぞれピッタリでなかなか良い人選でしたよね。
by keyaki (2008-01-28 00:44) 

keyaki

gonさん、演奏者も観客が多いとはりきりますし、いいことですね。
来シーズンのチケットも希望の席がとれるかどうかちょっと心配です。
by keyaki (2008-01-28 00:55) 

TARO

keyakiさん、助六さん
大変遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
「ボエーム」は行きませんでした。リサイタルのチケットは入手済みなんですが、こちらも無理っぽいので、すでに駄目なときの引き取り手は確保しちゃいました・・・
私がはじめてバーヨの声に魅せられたのは、90年ごろに録音したClavesのイタリア古典歌曲集で、まさに「ナチュラルな声とテクニック」だったと思います。
なので、その後ペーザロのロッシーニあたりから聞こえてきた、スタイルを無視した「表現意欲先走り」の評判は、なんとも解せないもので、バーヨは変わっちゃったのかなあという心配も・・・
by TARO (2008-01-28 09:51) 

助六

曖昧な書き方をしてしまい失礼しました。気にはなったんですが。

累計ではなく、1888年のみの1年間でと言う意味です。

あと上演回数総計ではなくて、プロダクション数と言いますか、当該演目がプログラミングされた回数ということですね。
つまり「トラヴィアータ」がその年、ミラノ、ローマ、ナポリで掛かってたとすると3回と数えるということでしょう。

さすがkeyakiサロンは皆さん鋭いですね。
仏グラントペラ大人気とその翳り、仏ドラム・リリックの人気急上昇という基本線はその通りです。

① カルメン             30回
② ファウスト             28回
③ トラヴィアータ           27回
④ アイーダ             25回  
  ルチア 
⑤ トロヴァトーレ           24回
  フラ・ディアボロ(オーベール) 
⑥ セヴィリャの理髪師         23回
⑦ ファヴォリータ           22回
  ジョコンダ
⑧ 運命の力             18回
  夢遊病の女
⑨ ミニョン(トマ)          15回
⑩ 仮面舞踏会            14回
  ユグノー教徒
  エルナーニ
⑪ ディノラ(マイヤベーア)       10回
  アフリカの女(マイヤベーア)
  ルクレチア・ボルジア 
  ノルマ
⑫ シャモニーのリンダ          7回
  清教徒
⑬ ハムレット(トマ)          6回
⑭ 愛の妙薬              5回
⑮ ウィリアム・テル           4回

1889年2月発行「ガゼッタ・ムジカーレ・ディ・ミラーノ」に掲載されたものだそうですが、小生はもちろん現物見たわけではなくて、孫引きです。
ですから、調査対象となった205劇場がどこなのかは不明。オリジナル記事参照すれば書いてあるのかも知れませんが。

それから集計は作曲家別になされ、点数の高いヴェルディなどは上位6演目の数字しか挙がっておらず、点数の低い作曲家(上に挙がっている作曲家に続いてマルケッティ、ボーイト、ゴメス、ワーグナー、ペトレッラ、フロトー、カニョーニ、アレヴィ、フランチェッティ、カタラーニ、パチーニ、プッチーニの順となります)は演目別の数字がないので、例えばリゴレットとかメフィストーフェレなんかは10回前後としても抜けてる可能性があります。  
  
トップのヴェルディは全演目まとめて203回、ワーグナーは全演目まとめて12回に過ぎず(演目別回数は不明)、ボーイトも12回、プッチーニは1回のみです。

何だかややこしくなり、かつ正確さに欠けますが、大筋は上の表でまあ大過はなしということでご勘弁を。

「カルメン」は1875年初演ですから爆発的人気が窺えます。カルメンから受けた衝撃からイタリアのヴェリズモが勃興してくる過程も納得行く気がしてきました。ニーチェがカルメン見たのもジェノヴァの伊語上演だったとか。

「ユグノー」や「アフリカの女」はまだ残っているにしても、仏グラントペラ作曲家の作品ついてもオペラ・コミックの人気が上昇、グノーやトマのいわゆる「ドラム・リリック」人気と合わせて、やはり1848年革命後のブルジョワジーは大仰なグラントペラよりも感傷的で甘い音楽スタイルに急速に傾斜していった様子が読み取れるように思いました。

ヴェルディで「エルナーニ」が上位に来てるのは「当時はやっぱりそうだろうなー」とか思いました。
ロッシーニなんかセリアはおろかブッファも急速に忘れられ始めてたんですね。
モーツァルトが無いのがやや意外ですが、同じ雑誌が1875年にイタリアの劇場での上演を集計した結果では、上演演目の殆どすべてが19世紀作品で、18世紀作品で上演されてたのは「ドン・ジョヴァンニ」と「秘密の結婚」の2演目のみだったそうです。

>世界の205劇場

どうやら205で驚いてはいけないみたいで、イタリアには1871年、何と699コムーネに940オペラ劇場が存在、1890年の数字では、オペラと芝居の劇場合わせて、775コムーネに1055の劇場が記録されてる由。1897年イタリアの「オペラ・バレエ年鑑」には450のオペラ劇場が載ってるんだそうです。1897年時点で、フィレンツェには12、ミラノには11(スカラ、カンノビアーナ、ヴェルメ、リーリコ…)、ナポリには7つ、ローマ(アルジェンティーナ、アポッロ、コスタンツィ…)やトリノには6つ、ヴェネツィアには3つ(フェニーチェ、サン・べネデット…)劇場があったというから驚嘆に値しますね。

主なタネ本:
D. Pistone, L'opéra italien au XIXe siècle, Paris, Champion,
1986.

イタリアではフィレンツェのペルゴーラ劇場思い浮かべれば分かるように、劇場は狭い道に面した建物群に組込まれて(スカラも劇場前広場は後に建物群を撤去して空けたもの)大きな街には複数あり、正面も質素で演目書いた垂れ幕を掛け替えてたそうです。要するに今の映画館に近いですね。イタリアではオペラは貴族や新興ブルジョワジーが主な担い手だったとは言え、すでに18世紀から天井や平土間立ち見の庶民客は確かに存在していたそうだし、TVも映画もラジオもなかったわけだから需要はあったんでしょうね。
by 助六 (2008-01-28 12:48) 

助六

>「ゲノフェーファ」しか書けないシューマン

シューマンが仏グラントペラ嫌悪したのは分かる気しますが、シューマン初め、メンデルスゾーン、リストら独ロマン派の連中(後にはマーラー)が軒並みオペラを書くのに失敗して、オラトリオ風の作品に傾斜し、アイヤベーアにのめり込んだ経験のあるワーグナー(とヴェルディ)のみがオペラで成功したのは偶然ではないと思います。

シューマンたちは文学的に高い趣味を有していたが故に、グラントペラの大仰・悪趣味な大絵巻には当然抵抗あったでしょう。でもオペラの物語性ってそのテの悪趣味性・俗悪性と切り離せない部分があると思うんですよね。だから高尚な内面性みたいなものにこだわる人は書けなくなっちゃうような。

声楽的には、ドスのきいた「ファルコン」作り出したのがマイヤベーアで、それを継承したのはワーグナーとヴェルディだったことも上の事情に対応していると思います。

「ユグノー」は私の見た上演では真価分からず仕舞いでしたけど(やっぱり名歌手ズラリと揃えないとダメみたい)、アレヴィの「ユダヤ人の女」は傑作かもと思い始めてます。

当時の歌手の収入やギャラについては、いま暇ないので、また後ほど。
by 助六 (2008-01-28 12:50) 

keyaki

TAROさん、今年もよろしくお願いします。
バーヨは、1961年生まれだそうですから、オペラデビューがかなり遅いですね。最近、道化師のネッダを歌ってるのを見ましたし、ドン・ジョヴァンニでもツェルリーナじゃなくてドンナ・アンナとか、フィガロの結婚でもスザンナではなくて伯爵夫人を歌っている(歌う)ようです。
リサイタルには、なんとか行けるといいですね。
by keyaki (2008-01-29 01:53) 

keyaki

助六さん、カルメンですか。上位は、今の人気演目と同じなんですね。
それにしてもワーグナーは一般受けしないということなんでしょうか。
新国でもワーグナーと他のものとの客層は明らかに違いますから....

しかし、カルメンは、スカラでもメトでもゼロです。この数え方だと、たとえば、オペラの旅回り一座がカルメンをひっさげてイタリアの地方都市を、30カ所回ればそれで1位ってことですね。205劇場で、1位が30ってちょっと少なすぎのような気もしますけど。日本の村歌舞伎みたいに年に一回しかやらない劇場がほとんどだったりして......

そういえば、私が子供の頃の映画館は、○○座とかで、昔の芝居小屋で、小さな町でも2カ所くらいありましたよ。
by keyaki (2008-01-29 03:07) 

Bowles

バーヨのミミ、評判が良いようで、良かった...。
今日ヨーロッパから戻って来たので(>助六さん、オペラ・コミークあたりでご一緒だったかも)、舞台のほうはパスして、リサイタルだけ聴きに行きます。

バーヨの生年ですが、以前から1958年説と1961年説があります。

http://www.euskonews.com/0174zbk/elkar17401eu.html

ボローニャのGiulio Cesareをいちばん前で観たときの感じでは1958年かと...。

TAROさんがおっしゃっている

>スタイルを無視した「表現意欲先走り」の評判

というのは、多分、彼女の歌のスタイルがロッシーニの様式とはちょっと違っている...ということではないかと思います。
by Bowles (2008-01-29 03:32) 

keyaki

Bowlesさん、情報ありがとうございます。リンク先の記事、バスク語かしら....
歌手の生年は、基本情報として知りたいですけど、最近は本当にわかりませんね。歌手にとっては、50近くなると3歳の差も大きいかも......
小柄で華奢なぶん若く見えて得ですね。
by keyaki (2008-01-29 17:17) 

keyakiさん

おぺきちです。
今回のオペラとても楽しめました。バーヨよかったですね。
TBさせていただきました。
by (2008-01-31 01:39) 

サンフランシスコ人

バーヨは、サンフランシスコでは1999年に、ミミを歌っているようです。

http://www.sfgate.com/cgi-bin/object/article?f=/c/a/1999/12/06/DD102900.DTL&o=1
by サンフランシスコ人 (2008-02-07 10:55) 

keyaki

サンフランシスコ人さん、おぉ、これはルイス・リマがロドルフォのボエームですね。
ビデオかDVDで発売されているフレーニとパヴァロッティのボエームもサンフランシスコでしたね。
by keyaki (2008-02-07 15:47) 

サンフランシスコ人

「フレーニとパヴァロッティのボエームもサンフランシスコでしたね。」

1988年上演のボエームだと思います。
by サンフランシスコ人 (2008-02-09 07:43) 

サンフランシスコ人

昨日(3/30)のニューヨーク・タイムズの日曜版によると、2008年4月のMETの《ボエーム》は、全公演売り切れです。
by サンフランシスコ人 (2008-04-01 03:44) 

keyaki

サンフランシスコ人さん、現時点で売り切れって、どうなっているんでしょう。アメリカ人はボエームがお好きなんですね。
by keyaki (2008-04-01 16:14) 

サンフランシスコ人

昨日(3/31)のニューヨーク・タイムズによると、METではゼッフィレッリの《ボエーム》を347回も公演しているようです。

by サンフランシスコ人 (2008-04-02 05:00) 

サンフランシスコ人

2008年11月上演のサンフランシスコ歌劇場のボエーム....

http://sfopera.com/o/271.asp
by サンフランシスコ人 (2008-11-15 12:10) 

keyaki

なかなかの豪華キャストですけど面白味に欠けるかも....
by keyaki (2008-11-15 13:55) 

サンフランシスコ人

2009年からサンフランシスコ・オペラの音楽監督に就任のニコラ・ルイゾッティの指揮なんです。

by サンフランシスコ人 (2008-11-16 03:08) 

サンフランシスコ人

「アイーダ、椿姫、カルメン、蝶々夫人と並んで最高の列に並ぶ...」

最近米国では、蝶々夫人の上演回数が非常に大いです.....
by サンフランシスコ人 (2016-02-13 03:48) 

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