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《ドン・カルロ》5幕版の1幕について:チョン・ミュンフン指揮 [ドン・カルロ]


↑VideoClip: RRドキュメンタリーより

 前の記事で紹介しましたが、『ヴェルディが初演前に削除した冒頭部分を復活させた演奏が、1975年ミュンヘンでも上演されていました。』....と、プレートル指揮の音声ファイルをアップしましたが、また、また手持ちの音源で、このタイプのがありました。やっぱり、「イタリア語5幕版といっても、とにかく見てみなきゃ、聞いてみなきゃわからん....」ということです。
 今回の演奏は、1988年4月、指揮は、チョン・ミュンフン(1953.01.22- )、ボローニャ歌劇場です。この公演は、R.ライモンディのドキュメンタリービデオでちょこっと紹介されていたのですが、ずーっと詳細が不明でした。ところが、ネットのお蔭で、2006年に主要キャストが判明、更に、最近、inHouseながら録音をシェアすることができました。ありがたいことです。

 この公演については、録音を提供してくださった方が、次のように紹介しています。
「ボローニャ歌劇場の過去20年の公演の中でもとても優れたプロダクションだと思います。これはイタリア語5幕版で、通常は省かれる一幕の最初にシーンと、3幕の『王妃の庭』の場面のバレーが含まれています。チョン・ミュンフンは、すばらしいキャストを指揮しました。特にオルドネスは完璧なコンディションでドン・カルロを歌っています。また、ロドリゴ役のコーニも、1993年のムーティ指揮のスカラ公演より、はるかにすぐれています....Buon Ascolto」
※パヴァロッティが、ドン・カルロ初役で、DVDも発売されています

1988年チョン・ミュンフン指揮《ドン・カルロ》イタリア語5幕版の1幕冒頭の音声ファイルをアップします。
★Myung-Whun Chung指揮:RR,Millo,Coni,Casolla,Ordonez
♪音声ファイル:5幕版1幕冒頭部分:きこりたちの重苦しい嘆きの合唱で始まり、エリザベッタが登場して貧しい人たちに実際に語りかける


ついでに♪音声ファイル:カルロとロドリゴの二重唱

★参考Don Carlo 楽譜

ついでの話:
VideoClipで、ライモンディが、アーケード(柱廊)を通って、ボローニャ歌劇場にスタスタ歩いて行っていますが、ライモンディの家は、ボローニャのチェントロ、Piazza Maggioreの近くの"Via della Zecca"にあって、劇場とは徒歩で10分程度の距離です。現在、ライモンディ自身はモンテカルロに住んでいますが、彼の育った建物の階下は、ホテルになっているそうです。この地域は、中世の町並みが残っていて、建物の側面にアーケード(柱廊)があり、大きめの建物は中にも通り抜けのできる回廊があります。地図(ボローニャ歌劇場とチェントロ)
参考: フィリッポII(ドン・カルロ)主な公演 1968ー2003
ヴェルディ:ドン・カルロ録音

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