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新国《カルメン》鑑賞:2007.12.6 [オペラ生舞台鑑賞記録]

 新演出の《カルメン》に行ってきました。今年最後のオペラ、ホワイエもクリスマスの飾り付けで華やいだ気分でした。カメラが入っていましたから、いずれNHKで放送されると思います。
 私にとって《カルメン》と言えばエスカミーリョ、もちろんR.ライモンディが「好きじゃない」といいながらもピッタリ役柄にはまっている伊達男エスカミーリョを演じているからなんですが、今回は、ヴィノグラドフのエスカミーリョお目当て。ブログ仲間のヴァランシエンヌさんの影響で、声もお姿もよく知っていましたので、生で見るのははじめてですが、そのまんまという印象、見目麗しく素敵なエスカミーリョでした。
 さて、今回は新演出で、舞台・衣裳等、お金がかかっていそうなオーソドックスな舞台でした。有名なゼッフィレッリ風(ウィーンとかメト)ではなくファジョーニの舞台(パリ・オペラ座とミラノ・スカラ座)にかなり似通っていたので、私にとってはなんか見慣れた感じがしました。壁にもたれかかって昼寝をしている人がいたり.....。
 しかし、全幕通して、舞台上に大勢の人が乗っていて、ちょっと多すぎ、と感じました。合唱団以外に20名以上いたのではないかと思います。変だったのは、3幕の密輸団のアジトの場面ですが、村じゅうの人が全員密輸団ってかんじ、しかも女が多かった....変なの!。
 ソリストさんたちですが、《カルメン》は、かなり演劇的要素の強いオペラなのに、棒立ち歌唱が目立ちました。特にカルメン。演出家の意向かどうかわかりませんが、ソリストたちがお互い妙によそよそしく離れていたりで、感動とか興奮とは無縁。その反面、合唱団は、よく動くし、元気が良すぎてうるさいくらいでした。ハバネラなんかは、合唱がカルメンの声をかき消してましたし。
 最近はレシタティーヴォ版の上演が多いのかも知れませんが、私は演劇的にスムーズに事が運ぶセリフのコミック版が好きです。
 レシタティーヴォ版というのは、ギローがセリフの部分に曲をつけたもので、当然、普通に喋るより上演時間は長くなるわけです。15分程度長いだけでしょうが、けっこう長く感じるんです。コミック版は、ビゼーのオリジナルに最も近いとされているアルコア版というんですが、今回は、折衷版なんでしょうか。レシタティーヴォにしろ、セリフにしろ、どうせサマになっていないんですから、コミック版でいいと思うんですけど。ダンカイロとレメンダートって、けっこう漫才コンビのノリなんですが、ぜんぜん面白くなかったです。この日はダンカイロ役が声が出なくなってましたし。最後までなんとか歌いましたが、お気の毒でした。
 演出の鵜山氏は、オペラ演出家としては初登場だそうですが、群衆とか歌に関係ないエキストラの人たちの動かし方は、人数が多すぎるのは別にして、秀逸でしたが、歌手に演技指導しているようには思えませんでした。(2F正面1列で鑑賞)
※新国のプログラムによると「アルコーア版(エーザー版)に基づくものの、台詞部分はレチタティーヴォにした折衷版」だそうですが、レチタティーヴォはどこから持ってきたのかとか、よくわかりません....


序曲:幕は閉まった状態
1幕:たばこ工場前の広場
幕が開くと、中世の城壁に囲まれた町の雰囲気で、両サイドには、廃虚のような城壁で、ところどころ崩れたような穴が開いている。正面奥にはアーチ状の門があり、その向こうに赤い花が満開の大きな木が見えて印象的。カルメンがホセに投げる花の木かな、と思いましたが、どうでしょう。
カルメンの投げる花ですが、白または黄色い野生のカシアなんだそうですが、右の写真のように赤いカシアもあるんですね。実際に投げた花の色はどっちでしたかしら?
基本的に、両サイドの壁、舞台奥の門は、バリエーションはあるものの全幕通して、使われていて、真ん中の小道具等で変化をつけるという舞台装置でした。
たばこ工場の女たちのけんかは迫力でした。

2幕:密輸団経営の居酒屋リリャス・パスティア
上から、いくつものローソクの灯が吊るされ、薄暗い酒場の雰囲気を出していました。大きなテーブルの上ではお約束のフラメンコのはずですが、アラビアンナイトな衣裳でなんか踊ってました。やっぱり、フラメンコにして欲しいですね。
さて《カルメン》最大のお楽しみと言えるエスカミーリョ登場ですが、どこどこ状態、出たぁ〜という演出にして欲しいです。それに「闘牛士の歌」はせっかく大きなテーブルが置いてあるんですから、そこに乗って歌った方が、絶対に盛り上がりますよね。
密輸団の仲間になることを決心したホセが、その大きなテーブルに乗って、あの大きなカルメンを抱いてクルクル回って幕。トドロヴィッチって力持ちなのねなんですが、これ凄く目立ちましたよ。だから、「闘牛士の歌」も....テーブルの上で歌えってことよ。

3幕:密輸団のアジト
山の中というよりは、城壁に囲まれた小さな広場で、真ん中に、密輸の品物の入った木箱が山積みにされている。上にも書きましたが、村人全員が密輸団に加担しているという設定なのか、人が多すぎ。
ここでのお楽しみはホセとエスカミーリョの決闘ですが、完璧な短縮版でした、残念! 
「どうだ 命はもらったぞ。だがこれは俺の仕事じゃない。俺の仕事は牛を殺すこと、人を殺すことじゃない」という決め台詞(歌)は無し。それに、「油断をするな、身構えろ、よけそこなえば、そのときは死、覚悟はいいな」というホセとの二重唱もなかった.....ですよね、あった? あっという間にエスカミーリョが転んだと思います。勘違いしてるかも....しかし好きな場面なので、間違ってないと思います......
とにかく、この一番面白い部分を思いっきり短縮しているのに上演時間は2時間40分なんですから、やっぱり、途中ダレちゃいますね。
♪決闘の場完全版はこれ→ビデオクリップに飛びます!

4幕:闘牛場前の広場
舞台奥に闘牛場の大きな門が出現(右上写真)。
闘牛士の行列を追いかける子供たちの動きは自然でとても上手でした。カルメンとエスカミーリョの「愛している」の掛け合い、ちょっと離れ過ぎ、だんだん近づくのかと思いきや、離れたまんまでした。
兵隊のときは、ビシッと決めていたホセ、無精髭もはやしてくたびれた顔になって、浮浪者のように薄汚れて出てきました。休憩もなかったのに、けっこうな早変わりでした。
カルメンは、ホセとは向き合わずに相変わらず正面を向いて歌おうとしてましたので、とうてい修羅場には見えません。トドロヴィッチのホセが、一人で動き回って汗かいてました。
歌手さんへの一言コメントと略歴(新国サイトから)
♪マリア・ホセ・モンティエル María José Montiel(カルメン):
背も高く美人で舞台映えのする容姿。正面を向いて歌うことにこだわっているようにも見えて、特にフィナーレではホセとは無関係な動きで興ざめ。演技面で自然な動きができればもっと魅力的なのに、と残念でした。
■マドリッド生まれ。カルメンを主なレパートリーとして世界で活躍している、メゾ・ソプラノ。今までに出演した主な劇場は、ミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場、ボローニャ・テアトロコムナーレ、スイス・ベルン歌劇場、ピサ・ヴェルディ劇場等である。その他のレパートリーは、「ホフマン物語」ジュリエッタ、「ファボリータ」レオノーラ、「皇帝ティトの慈悲」セスト、「フィガロの結婚」ケルビーノ、「セビリアの理髪師」ロジーナ等が挙げられる。新国立劇場初登場。

♪Zoran Todorovich ゾラン・トドロヴィッチ(ドン・ホセ)

※素敵に写っていたので中国の
 サイトから拝借

ホセは、がっしりタイプで他の兵隊さんより格好良かったです。カルメンが目をつけるのも納得。ソリストの中では、多分一番場数を踏んでいるのでしょう。演技面、歌唱面でも破綻なくこなしていました。ホセの歌は、詳しくないのですが、あれ?こういうところでファルセット..と思ったところが2カ所くらいありました。一番の聞かせどころ「花の歌」はちゃんと歌ってました。
マリア・ホセ・モンティエルを抱き上げてクルクル回るという力持ち、怪力トド君でした。
■ユーゴスラビアのベオグラード生まれ。フランクフルトとミュンヘンで声楽の研鑽を積む。1994年より99年までハノーヴァー州立歌劇場の専属歌手として契約。その後、幅広いレパートリーで世界中の歌劇場で活躍。主なレパートリーは、「カルメン」ドン・ホセ、「蝶々夫人」ピンカートン、「トスカ」カヴァラドッシ等が挙げられる。今までに出演した主な歌劇場は、バイエルン州立歌劇場、英国ロイヤルオペラハウス、ベルリン州立歌劇場、ザクセン州立歌劇場(ドレスデン・ゼンパー・オペラ)等。2000年「エウゲニ・オネーギン」レンスキー、01年「蝶々夫人」ピンカートンに続いて3回目の新国立劇場登場。
★RRとの共演あり《トスカ》カヴァラドッシ

♪アレキサンダー・ヴィノグラードフ Alexander Vinogrado(エスカミーリョ):
「闘牛士の歌」は、遠慮がち、地味というかお行儀の良い歌唱とでもいうのでしょうか、もっと俺様ぶりを発揮して、動きにも華やかさが加わるということ無しかなぁ.....
■1976年モスクワ生まれ。主なレパートリーとして、「カルメン」エスカミーリョ、「フィガロの結婚」フィガロ、「魔笛」ザラストロ、「ノルマ」オロヴェーゾ、「セビリアの理髪師」バジリオ、「ドン・ジョヴァンニ」マゼット、「さまよえるオランダ人」ダーランド、「ラ・ボエーム」コリーネ等。新国立劇場初登場。

♪大村 博美(ミカエラ):
ミカエラにしてはちょっと堂々としすぎかとも思いますが、いつもながらとても安定してました。数年前より貫禄ついてますので、そろそろミカエラは卒業でしょうか。
■東京芸術大学卒業、同大学大学院修了。マルセイユ国立オペラ研修センター修了。02年オペラ・コミック座パリ管弦楽団との「ベアトリスとベネディクト」エーロでパリ・デビュー。04年フランス・アミアンにてリル・オペラ制作「蝶々夫人」でタイトルロールを演じ満場の喝采を浴びるなど、現在パリに在住してフランスを中心に活躍している。2004年「カルメン」ミカエラ、05年「蝶々夫人」タイトルロール、06年「道化師」ネッダ、同年「ドン・カルロ」エリザベッタに続いて、5回目の新国立劇場登場。
カルメンいろいろ関連記事:VideoClipもあります
エスカミーリョ:おまけのビデオクリップと中止になったセビリア音楽祭のこと
F.ロージ監督 OPERA-FILM《カルメン》その1
F.ロージ監督 OPERA-FILM《カルメン》その2決闘の場面VideoClip
F.ロージ監督 OPERA-FILM《カルメン》その3闘牛士の歌VideoClip
ミラノ・スカラ座《カルメン》序曲:アバド指揮VideoClip
ミラノ・スカラ座《カルメン》2幕"闘牛士の歌"VideoClip
ミラノ・スカラ座《カルメン》3幕決闘の場面VideoClip
エスカミーリョ;舞台《カルメン》その4ウィーンでの《カルメン》
参考:
映画「カルメン」キャスト詳細

【指 揮】ジャック・デラコート
【演 出】鵜山 仁
【美 術】島 次郎
【衣 裳】緒方 規矩子
【照 明】沢田 祐二
【振 付】石井 潤
【舞台監督】菅原 多敢弘

【芸術監督】若杉 弘

【合唱指揮】三澤 洋史
【合 唱】新国立劇場合唱団
【児童合唱】杉並児童合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

キャスト
【カルメン】マリア・ホセ・モンティエル
【ドン・ホセ】ゾラン・トドロヴィッチ
【エスカミーリョ】アレキサンダー・ヴィノグラードフ
【ミカエラ】大村 博美
【スニガ】斉木 健詞
【モラレス】星野 淳
【ダンカイロ】今尾 滋
【レメンダード】倉石 真
【フラスキータ】平井 香織
【メルセデス】山下 牧子





※マリア・ホセ・モンティエル
新国のカルメンとは関係ありません

ジャック・デラコート Jacques Delacôte
フランス生まれ。パリ国立音楽院で学び、ウィーン音楽大学でハンス・スワロフスキー教授に師事。1971年ニューヨークのディミトリ・ミトロプロス・コンクールで第1位金賞を受賞し、国際的キャリアの道を切り開いた。レナード・バーンスタイン、ダリウス・ミローなど著名指揮者のアシスタントを務め、研鑽を積んだ。オペラでは、ウィーン国立歌劇場、バイエルン州立歌劇場、英国ロイヤルオペラハウス、パリ・オペラ座等、ヨーロッパの主な歌劇場で活躍。近年は特にバイエルン州立歌劇場での活動が多く、「カルメン」「ラ・ボエーム」「蝶々夫人」「ファウスト」などを指揮しているほか、バルセロナのリセウ歌劇場で「ドン・カルロ」、ベルリン・ドイツ・オペラで「マクベス」、ハングルク州立歌劇場で「ホフマン物語」、「トスカ」などを指揮している。2002年「カルメン」に続いて、2回目の新国立劇場登場。
鵜山 仁 Uyama Hitoshi
慶応義塾大学フランス文学科卒業。舞台芸術学院を経て文学座付属研究所に入所、劇団員に。1983年から1年間、文化庁派遣芸術家在外研究員としてパリに滞在。89年芸術選奨文部大臣賞受賞。99年、第2回毎日芸術賞千田是也賞を「おばかさんの夕食会」「夢の島イニシュマーン」の演出で受賞。2001年「コペンハーゲン」と「ペギーからお電話」で第36回紀伊國屋演劇賞個人賞と第9回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞。03年には「ニュルンベルグ裁判」、「兄おとうと」、「Just Business」の演出成果により読売演劇大賞の大賞と最優秀演出家賞をダブル受賞。主な代表作に「グリークス」(第25回紀伊國屋演劇賞団体賞)、「缶詰」(第55回文化庁芸術祭優秀賞)、「ザ・ウィー(堰)」(以上文学座)、「雪やこんこん」「父と暮らせば」(以上こまつ座)など。またオペラでも数々の話題作をてがけている。新国立劇場では「リア王」「新・雨月物語」「新・地獄変」「コペンハーゲン」「花咲く港」「カエル」を演出。オペラ演出家としては初登場となる。07年9月新国立劇場演劇芸術監督に就任。
※略歴は新国サイトから


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コメント 13

トドロヴィッチ、ミュンヘンで何度か聴きました。どうも苦手です…。
by (2007-12-08 15:10) 

euridice

テレビ(クラシカジャパン)で、ミュンヘンの「ノルマ」を見たところでした。
なんとなくしっくり来なかったんですけど、「カルメン」でも同じ感じでした。外見も悪くないし、よく通る声で声量もあるし・・なんですけど。「ノルマ」でもラジオ放送録音で聴いたウィーンのクーラのほうが、 ウィーンで実際に聴かれたgonさんによれば精彩を欠いていたということですけど、魅力的^。^);
by euridice (2007-12-08 20:43) 

なつ

TBありがとうございました。こちらからも返させて頂きました。

そのお写真のトドさん、えらくいい男ですねー。若林豪に似てるかも。
お姫様だっこ→ぐるぐる、普通に見ていましたが、確かに力持ちでなければ出来ませんね。

>兵隊のときは、ビシッと決めていたホセ、無精髭もはやしてくたびれた顔になって、浮浪者のように薄汚れて出てきました。

実は、私はフィナーレでのホセの落ちぶれっぷりを見るのが、ちょっと楽しみなんです (^^;
だいたい無精ひげでボロ着て出てきますが、母親の葬式を済ませた後だから、ロージ版映画での黒装束が正しいのだと聞いたことあります。
by なつ (2007-12-09 01:27) 

euridice

>力持ちでなければ
新国の「椿姫」で、テノール君が彼女をああいうふうに抱きかかえてベッドに運ぶ場面があって。ふらついて転びそうになったうえ、ベッドに投げ出してしまって(ベッドだったからよかったようなものです)、くすっ^^;でした。きゃしゃで小柄なヴィオレッタだったのに・・;; だから、今回は余計に感心してしまいました。
by euridice (2007-12-09 07:34) 

keyaki

gonさん、そうそう、グルヴェローヴァ・ノルマの彼氏ですよね。
トドさんは、ドイツで勉強してますから、ミュンヘンとかかわりが深いんでしょうね。ライモンディと共演の《トスカ》も急遽代役でメータが連れてきたんですよね。
容姿もいいし、声も出てるし、ちゃんと歌ってるんだけど、B級感ただよう...なんて評している人もいましたが、なるほど、そうかもしれませんね。
by keyaki (2007-12-09 10:03) 

keyaki

euridiceさん、ミュンヘンの「ノルマ」は、カスタディーヴァのところだけ早送りしてみましたが、あとはまだ見ていないんですよ。
ビッグな歌手と共演した効果か、イメージ検索でもいろいろ出て来るようになってますね。ちょっと前は、ほとんどなかったんですけど。

「椿姫」でそんなこともありましたね。このときのアルフレードはお札を投げるのもなんか面白かったんですよね。歌の方の評判はイマイチでしたが、面白かったので名前を覚えてますよ。ボリン君。
by keyaki (2007-12-09 10:10) 

keyaki

なつさん、怪力トド君と命名して、記事にも書いておきました。
女性が男声の首にぶら下がってグルグルはよくありますが、お姫様だっこは、かなりの力がいりますよね。
とっても愉快な人だそうですから、これは、演出家の指示ではなくて自分でやりたがったんでしょうね。

>ロージ版映画
この《カルメン》は、映画としてはもちろんですが、オペラとしても素晴しいですよね。
オペラの演出はけっこうやっつけ仕事のようなのもありますが、映画は時間をかけて徹底的に研究してやりますからね。
制作会社によれば、フランスでは大ヒットだったそうです。
日本のテレビでも放送してほしいですよね。残念ながら日本ではDVD化もされてないんですよ。
エスカミーリョの映画だと言った評論家もいるようですが、オペラでは出番の少ないエスカミーリョが、前奏曲の部分、間奏曲の部分2カ所...と出てます。ライモンディって、映画監督もいろいろ使いたくなるという魅力があるようですね。
by keyaki (2007-12-09 10:22) 

Sardanapalus

演出家の略歴まで載せてくださって、ありがとうございます。トド君は怪力+何故かB級、と覚えました(笑)演出は、写真で見る限り確かに群集が多すぎるように感じますね。ホセとエスカミーリョの決闘が短縮版なのはとっても残念ですが、テレビ放送を楽しみに待つことにします。できたら、ダンカイロの声が出ている日の映像希望です(^_^;)

それと、アカシアの花って、赤いのもあるんですか?いつものことですが、keyakiさんの記事はためになります~。
by Sardanapalus (2007-12-09 14:09) 

keyaki

Sardanapalusさんは、演劇がお好きなんですよね。
新国HPのキャスト等の略歴は、公演が終ると削除しちゃうんですよね。ですから、資料として残すためにコピペさせていただいてます。

>ダンカイロの声が出ている日の映像希望です(^_^;)
本日最終日もカメラが入ったようですから、大丈夫でしょう。
カルメンは人気演目ですし、鵜山氏が新国立劇場演劇芸術監督ということで、TV放送するんでしょうが、歌手のレベルとか演出からいえば、ジョナサン・ミラーの「ばらの騎士」の方が上なんですけどね。

カルメンがホセに投げる花は、メリメの原作では「カシアという淡い黄色の花」となっているようですが、植物の名前も学名が書いてあるわけではないので、カシアといわれてもよくわかりませんね。QuassiaとCassiaも別物みたいですし.....
セビリアのたばこ工場のあたりに自生している花木なんでしょうけど。
ちなみに映画では、白い八重のきれいな花を摘んで投げています。
by keyaki (2007-12-09 20:52) 

euridice

>実際に投げた花の色
花の形がよく見えなくて、何の花かわかりませんでしたけど、
色はピンクだったと思います。
by euridice (2007-12-09 21:23) 

keyaki

euridiceさん、ありがとうございます。
今までは、どんな花かは気にしたことがないんですけど、舞台中央奥に目立つ花木がドーンと印象的だったんで、気になりました。
by keyaki (2007-12-10 14:34) 

ヴァランシエンヌ

カメラは昨日も入ってました。放送は来年2月の《芸術劇場》で、ハイライト放送だそうですが、いずれ全曲放送するんでしょうね。

>全幕通して、舞台上に大勢の人が乗っていて、ちょっと多すぎ

仰る通りだと思います。上から見ると、少しすっきり見えるんですけどね。

それにしても、一度だけの観劇で、これだけ詳しく細かいところまで鑑賞なさっているkeyakiさんの観察力、さすがですね。ご覧になられた5回目が、一番低調だったと思いますので、少し残念な気もします。
やはり中1日しか空いてなかったのが、堪えたのかもしれません。

>>実際に投げた花の色

ピンクに近いオレンジ色…かな?と思って毎回見てました(^^;
by ヴァランシエンヌ (2007-12-10 14:38) 

keyaki

ヴァランシエンヌさん、TV放送決定で、楽しみが増えてよかったですね。
私も楽しみです。
TV収録の時は、1階の左右と正面にデーンとカメラを据えますから、その近辺の座席は空席にしてるんですよ。ということは、前もって、撮影日は決まっているってことですよね。

>ピンクに近いオレンジ色…かな?
なるほど、2ヶ月でしたっけ、その間もってなきゃまずいわけですから、押し花に向いた花なんでしょうね。TVで写るかどうか.....

ヴィノグラドフの新国出演が決定して1年近く待ちましたが、全公演キャンセルもなく無事終了で、よかったですね。
生ヴィノグラドフを見て感じたんですが、あちこちでずいぶん「かわいい!」と言われているようですが、それは彼自身に「照れ」があるからではないかと思いました....。かわいい!というのは褒め言葉ではないですものね。
by keyaki (2007-12-10 16:38) 

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