第50回 ヴェローナ音楽祭《エルナーニ》★☆ニュース映像★☆MP3

　おなじみのYoutubeにめずらしい映像がアップされていました。1972年のニュース映像で、ヴェローナの《エルナーニ》が紹介されています。なつさんもブログに取り上げて、内容の解説もして下さっています。→1972年　アレーナ・ディ・ヴェローナ 「エルナーニ」ニュース映像
　ヴェローナ音楽祭50周年という節目の公演で、オープニングを飾ったのが、この《エルナーニ》、従って当時の人気実力歌手を揃えたということでしょう。

※上の写真は、コレッリとリガブーエはネットで見つけました。コレッリのエルナーニは、Youtubeで写っている衣裳ではなく、4幕の貴族に戻ってからの扮装です。ライモンディの写真は、マジエラ・レオーネ著"Ruggero Raimondi"から、ドン・カルロのカップチッリの写真が見つからないのが残念です。

　ヴェローナ音楽祭で《エルナーニ》が取り上げられたのは、後にも先にもこの時だけです。ヴェローナ音楽祭は、1913年より毎年夏に、野外劇場（アレーナ）で開かれていますが、1972年が50周年だそうです。毎年といっても1972年が50回目ということはなんらかの事情、戦争もありましたし、開催できなかった年が　10年あるということですね。その後は、毎年開催され、今年は第85回でした。夏の音楽祭の老舗として、ますます人気が高まっているようです。

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ライブCDから、ちょっとばかり紹介します。
1972年ヴェローナ：デ・ファブリッティーズ指揮《エルナーニ》から
★参考Ernani 楽譜

　♪フランコ・コレッリ
１幕からエルヴィーラへの想いを歌う Come rugiada al cospite....
d'amoreをひっぱること、ひっぱること.....

　♪ルッジェーロ・ライモンディ
１幕から Infelice.... 〜 Infin che un brando vindici..
花嫁の側に男が二人いるのを見て、愛するエルヴィーラに裏切られたと我が身を嘆く"Infelice e tuo credivi"。そして、恥辱を受けた名誉は償われずには済まぬぞ、決闘だ！　外に出ろ！」と二人に迫る。続く、調子のいい Infin che un brando vindici..ここはヴェルディが後で書き加えたので、カットされることも多い。
ブラーヴォが実にうまくはまってます。

　♪ピエロ・カップチッリ
2幕から"Oh de' verd'anni miei"私の青春時代の....
カルロ国王は富と権力のはかなさを歌う。王笏！富！名誉！美！青春！それらはいったい何なのだ......(テッシトゥーラが高く、難曲とされている）
最後は、もちろん余裕のよっちゃんで上げて（Ra♭　As）終ってます。観客も大喜び！

　♪コレッリ，リガブーエ、RR
4幕から　シルヴァ："Ecco il pegno..." →エルナーニ："Solingo, errante,misero..."→エルヴィーラ："Ferma, crudele, estinguere..."→エルナーニ："Quel pianto, Elvira, ascondimi..."
角笛を鳴らしたシルヴァは、エルナーニに誓いを守るように命じます。エルナーニは掟や名誉もかなぐり捨て、やっとつかんだこの幸せを奪わないで欲しいと命乞いをします。しかし、シルヴァは、悪魔のように冷酷に、毒薬か短剣か選べ！....と迫ります。そこにエルヴィーラが戻ってきて、あなたが死ねばいいのよ....と思わず、悪態をついてしまいます。あぁ、なんてことを口走ってしまったの.....お願い、許して、私はシルヴァ家の女よ、その私がこの人を愛しているの！だから助けて！と懇願します。しかし、その愛ゆえに死ぬのだ！....復讐の鬼と化したシルヴァは許しません。

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参考：
・RRヴェローナでの公演記録　1972ー2006
・《エルナーニ》シルヴァ：主な公演　1968〜2002

関連記事：
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・オペラファンならニヤリ！とする映画（9）《フィッツカラルド》続き：エルナーニ

コメント 5

keyakiさん

ご無沙汰しております。RRはDVDがラッシュですごいですね。keyakiさんがこれだけブログを書き続けているのも同じくらいすごいなと思います。

私も最近ブログを作ったのでたまにはいらしてください。時々しか書けないと思いますが長く続けようと思っています。

http://blogs.yahoo.co.jp/takatakao123
by たか (2007-11-03 21:16) 

keyakiさん、TBありがとうございます。こちらからも返させて頂きました。

私のPC相変わらずQuick Timeがダメなので、宝のお山のkeyakiさんの『エルナーニ』シリーズ指をくわえていたのですが、今回の音声はたっぷりと楽しませていただき、ありがとうございました。

いいですねえ。ヴェルディの男声の世界。
テノール・バリトン・バス平等にに聴かせどころ作ってる感じで、ヴェルディはよい意味でサービス精神旺盛な作家だと思いました。

上のコレッリの写真、私も見たことありますが、エルナーニだと初めて知りました。
by なつ (2007-11-04 00:22) 

たかさん、ブログ開設お知らせ下さってありがとうございます。
さっそく伺わせていただきました。私の巡回先が増えて、嬉しいです。「読んでいるブログ(RSS)」に登録させていただきますので、今後ともよろしくお願いします。
by keyaki (2007-11-04 01:45) 

なつさん、このライブ、おしゃべりとかシーッとかいろいろ入っている分，臨場感がありますよね。
音声ファイルは大丈夫なんですね、お楽しみ頂けてよかったです。
TBありがとうございます。
by keyaki (2007-11-04 01:57) 

keyakiさん書き込みありがとうございます。
私も「お気に入りブログ」に登録させて頂きました。ご確認下さい。

今後ともよろしくお願い致します。
by たか (2007-11-04 12:45)