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2006年7月ヴェローナ《トスカ》DVD(3)チェドリンス、アルバレス、RR [トスカ]

 クライマックス、スカルピアが刺される場面と、トスカの最後のビデオクリップです。

♪VideoClipを視聴するにはQuickTime7以上が必要です(期間限定)終了

写真左:2幕、トスカ、ナイフを発見、スカルピアを刺す!
 トスカがスカルピアをナイフで刺す場面は、普通はト書き通りに、『トスカはスカルピアの要求を受け入れる代わりにカヴァラドッシの釈放を求め、ローマから脱出するため通行証を要求。スカルピアが通行証を書いている間、トスカは食卓に近づき、ワイングラスを取り上げ、その時、ナイフに気づき......』ということなんですが、今回は、左上の写真でわかるように、なんか変な置物(豚のお尻か象のお尻かがみえますでしょう)からナイフを取り出しています。
 よくみると象さんがオベリスクを背負っている置物というか家具で、オベリスクのてっぺんには十字架がくっついています。これどこかで見たことが.....なんですが、ありました! ローマのサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会(Basilica di Santa Maria Sopra Minerva)の前の広場にあるんです。パンテオンがすぐ近くですので、ローマに行った方は、必ず見ている、前を通っているのではないでしょうか。ベルニーニ作の「ミネルヴァの子豚」と呼ばれているオベリスクです。これもいろいろ曰く因縁があるようで、子象でなく愛称の「子豚/Il Porcino Della Minerva」とか「ひよこ/Il Pulcino Della Minerva」と呼ばれているとか、オペリスクは一対になっているものだそうで、もう一つは、ウルビノにあるとか......おっと、横道,横道、興味のある方はこちらでどうぞ。

PULCINO DI MINERVA/ミネルヴァの子象
13本のオベリスクを探せ!(後)
'Minerva's Chickミネルヴァのひよこ'英語の詳しい説明ですが全体の写真と絵もあります

 話を元に戻しまして、食卓ではなく、その「ミネルヴァの子豚」を模した家具にトスカが近づき、「おや!?」こんなところにナイフが....と気づくわけです。これは、おそらくペイパーナイフですね。カヴァラドッシの"ヴィットリア〜ヴィットリア〜"の場面で、スカルピアが敗戦の知らせを受け、あわてて、このオベリスク風家具のところに行き、手紙を読みます。映像では、ペイパーナイフを取り出して、封を切るところは写っていませんが、わざわざこの家具の側まで来て、知らせを読んでいますから、そういうことだと想像できます。しかし、この「ミネルヴァの子豚」と呼ばれるオベリスクが「ペイパーナイフ置き」とは、豪勢ですね。

写真右:3幕、トスカ「スカルピア! 神の御前で」と叫び....
 《トスカ》最後の場面は、トスカがサンタンジェロから身を投げて幕なんですが、舞台では、この場面いろいろな演出があります。階段を駆け上がって、飛び降りるのが一般的ですが、中には、柱の影に隠れただけ、だったり、穴に飛び降りたり....
 今回の、ウーゴ・デ・アナの演出もちょっと変わった部類でしょうね。飛び降りる直前でストップしてます。

関連記事:
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