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ファジョーニ演出《ドン・キショット》5幕:ドン・キショットの死 [ドン・キショット]

 古い森に通ずる道、星がひときわ輝いている。ドン・キショットは大きな木の幹に寄りかかって休んでいる...というのが本来のト書きですが、ファジョーニは、場所を最初の屋根裏部屋に戻し、ドン・キショットは、積み上げられた書物にもたれかかり、その傍らで、サンチョは、ご主人さまを心配して祈っている。目覚めたドン・キショットは、「泣くなサンチョ、自分の病は重い、別れの時が来た、約束した島、夢の島を贈ろう...」と慰める。ペガサスが再び現れ、ドゥルシネの歌声が、聞こえてくるような気がして「彼女が私を待っている...」とつぶやく。そして、しずかに息を引きとる。サンチョは「愛する旦那さま〜」と叫び、すすり泣く。
※→ビデオクリップはこちら 舞台は、ロウソクの光だけのようで非常に暗い
■2003年チューリヒでの公演の時のインタビュー、ファジョーニの演出について
ライモンディ談:『少しも滑稽とか安っぽいということがなく、あらゆることが、熟考されています。日本で、ある観客は、このプロダクションが、こんなにも人々を泣かせるのはなぜでしょうと私に尋ねました。私は、それは、人々の感受性に直接訴えかけるものがあるからだと思います』(チューリヒの前は2000年の新国の公演でした)


ファジョーニ演出、ライモンディ主演《ドン・キショット》の歴代サンチョ
★Gabriel Bacquier(1924.05.17- フランス):
1982年フェニーチェ,1986年パリ,バルセロナ,1992年フィレンツェ,モンテカルロ
★Michel Trempont(1928.07.28- ベルギー):
1983年アヴィニヨン,ナポリ、2000年東京
★Alain Vernhesアラン・ヴェルヌ(リヨン):
1992年パルマ,ジェノヴァ,1997年ローマ,2000年ワシントンDC:
★Carlos Chausson カルロス・ショーソン (1950.03.17- スペイン):
2003年チューリヒ
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マスネ作曲《ドン・キショット》ピエロ・ファジョーニ演出
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