故郷ボローニャで《ファルスタッフ》 [ファルスタッフ]
ボローニャの《ファルスタッフ》全公演、つつがなく終了しました。ライモンディは、ここ10年くらいはファルスタッフを主要レパートリーにしていますが、故郷ボローニャでの公演は、今回が初めてです。ファルスタッフはそれほど頻繁に取り上げられる演目ではないので、ボローニャでも6年ぶり、演出は、その時の再演(2001年ペルトゥージ主演)です。この演出を、10月のトリノのシーズン開幕でも、ノセダ指揮、ライモンディ主演で上演することになっています。
さて、キャストを見ますと、新国に出演した歌手さんが、なんと二人もいます。フォード氏のカルロス・アルバレスは、新国でマクベス(アンドレア・シェニエは降板)を、クイックリー夫人のエリザベッタ・フィオリッロは、アズチューナとサントゥッツァを歌っています。初日がネットで放送されましたので、この二人が登場する2幕をアップしました。偶然にも同時期に新国でも《ファルスタッフ》を上演していて、これがなかなか好評で、《ファルスタッフ》が好きになった方も多いようですので、あの愉快な場面を思い出しながら、どうぞ。
※ボローニャ歌劇場《ファルスタッフ》舞台詳細(劇場サイト)
★ジェイムズ・コンロンjames conlon:1950年03月18日生まれ、 アメリカ出身の指揮者
★カルロス・アルバレスCarlos Alvarez:1966年8月生まれマラガ出身のバリトン
★エリザベッタ・フィオリッロ Elisabetta Fiorillo:ナポリ出身のアルト、45歳前後か
指揮者ジェイムズ・コンロンの評判も上々で、公演は好評のうちに終りました。カーテンコールで、特にライモンディには、足を踏み鳴らしての怒濤の拍手だったそうです。ライモンディはボローニャ出身で、オペラ愛好家のお父さんのお伴でこの歌劇場には10歳から通っていますし、ボローニャ音楽院でも勉強していますので、ボローニャの人たちにとっても自慢のオペラ歌手といえるのでしょう。
こんな、感想がありました。『並外れた素晴しい公演! 美しい舞台、すぐれたオーケストラ、最良の歌手たち、その中でもライモンディは私を唖然とさせた。最高の演奏解釈、なめらかで力のある声! カーテンコールで観客は大歓迎だった....オペラにこんなにも熱狂した人たちをここSala del Bibiena で見たことがないと思うほどだった! 私の意見では、今シーズン最高のオペラだ!それは、疑う余地は無い!』
ラジオ放送は初日のものでしたが、放送より、ずっとよかったという感想も散見しましたが、カルロス・アルバレスも、お前はマクベスか!と言いたいような熱演ですし、エリザベッタ・フィオリッロも新国でのサントゥッツァより、ドスのきいたクイックリー夫人ですが、適役だと思いました。
★ファルスタッフ:主な公演1986ー2007
《ファルスタッフ》公演日程:2007年6月13, 17, 20, 24,26,28日 【指揮】ジェイムズ・コンロン 【演出】ピエル・ルイジ・ピッツィ 【演出助手】Paolo Panizza 【衣裳助手】Lorena Marin 【照明】Vincenzo Raponi 【合唱】Paolo Vero指揮 ボローニャ歌劇場合唱団 【管弦楽】ボローニャ歌劇場管弦楽団 | |
キャスト 【ファルスタッフ】ルッジェーロ・ライモンディ 【フォード】カルロス・アルバレス 【フェントン】Saimir Pirgu 【医師カイウス】Gregory Bonfatti 【バルドルフォ】Luca Casalin 【ピストーラ】Miguel Angel Zapater 【アリーチェ】パトリシア・ラチェッテ 【ナンネッタ】チンツィア・フォルテ 【クイックリー夫人】エリザベッタ・フィオリッロ 【ページ夫人メグ】サラ・アレグレッタ ※26,28日は【フォード】Afredo Daza,【アリーチェ】Marcella Orsetti Talamanca,【クイックリー夫人】Cinzia De Mola | バルドルフォ、ファルスタッフ、ピストーラ |
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>新国に出演した歌手さん
>エリザベッタ・フィオリッロ
サントゥッツァを見ました。映像ではデッシーのアイーダでアムネリスを見ました。やはり馬子にも衣装、扮装ですね、新国のサントゥッツァをやった人とはなかなか気がつきませんでした。
>カルロス・アルバレス
こちらはまだ出会えてません。マクベスは再演時でパスしたし、
>アンドレア・シェニエは降板
だったんですね。
by euridice (2007-07-02 10:15)
新国の公演に足を運んでいれば、いろんな歌手さんとの出会いがあるということですね。
私もカルロス・アルバレスにはふられましたが、今が旬な歌手なのでネット放送で、マクベスとか聴きました。
>エリザベッタ・フィオリッロ
のクイックリー夫人、あちらのフォーラムでもなかなか評価が高かったようですよ。
by keyaki (2007-07-03 09:20)