1957年スカラ《西部の娘》フラッツォーニ、デル・モナコ、ゴッビ [その他のオペラ]
ルッジェーロ・ライモンディは、16歳でミラノのヴェルディ音楽院に入学、カンポガッリアーニ先生のクラスでレッスンを受けることになります。ところが、手違いで学生登録ができてなかったようで、とりあえず聴講生ということになったわけです。授業に出席するだけでも非常に有意義なものだったそうですが、やはり、だんだんと不満がつのってきて、その後、ジュセッペ・タッデイの勧めでローマに行くことになります。このエピソードの部分を紹介します。
『ミラノで過ごしたこの期間は、決して無駄ではありませんでした。彼の芸術的且つ文化的向上に非常に役立ったのです。ここには、ジョルジョ・ストレーレル、ルキーノ・ヴィスコンティ、アントニーノ・ヴォット、ジャナンドレア・ガヴァッツェーニのような著名な芸術家がいたのです。また、ミラノ・スカラ座で、「西部の娘」を見ることができました。同郷の有名なミニー役のジリオラ・フラッツォーニとマリオ・デル・モナコ主演です。父チェーザレのボローニャの友人の実業家が、チケットを手に入れてくれましたし.............』
この続きはこちらでどうぞ。→エピソード:声楽授業(4)ミラノ編
1956年はコレッリ、1957年はデル・モナコのディック・ジョンソン、指揮者及び、あとの主要キャストは同じという公演で、ライモンディ少年が見に行ったのは、1957年の公演ですが、そのときの公演を聴くことができます。今まで、プッチーニの曲の中では、マイナーで、人気薄の演目ですが、新国の《西部の娘》を見に行って、興味を持った方も多いようですので、私もその一人ですが、ご紹介します。
★1957年3月21日ミラノスカラ座《LA FANCIULLA DEL WEST》ライブ録音:
アントニオ・ヴォットー指揮、ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱
Gigliola Frazzoni - Minnie/ Mario del Monaco - Dick Johnson/Tito Gobbi - Jack Rance
♪
※1956年コレッリがディック・ジョンソンのライブ録音はMYTOから発売されています。
★ジリオラ・フラッツォーニ GigliolaFrazzoni (1927.02.22-イタリア、ボローニャ)
★マリオ・デル・モナコMario Del Monaco (1915.07.27-1982.10.16 イタリア)
★ティート・ゴッビ Tito Gobbi(1915.10.24-1984.03.05 イタリア)
★Ettore Campogalliani先生:イタリアオペラの歌手で、彼のレッスンを受けてない歌手っているのかしら?というくらい著名なマエストロのようです。ざっと調べただけでも、Renata Tebaldi, Fiorenza Cossotto, Mirella Freni, Carlo Bergonzi, Aldo Protti, Luciano Pavarotti,Ivo Vinco,Luigi Alva, Ilva Ligbue,Ruggero Raimondi.........
関連記事:
・新国《西部の娘》鑑賞:2007.4.27最終日
TB&人気のミニー歌手の写真、ありがとうございます。
正しいファイルがアップされましたね。
コレッリももちろん素敵ですが、
私の場合も「デル・モナコと西部の娘」は、ホフマンの伝記に登場するので、
ちょっと余計に興味があります。
by euridice (2007-05-01 17:20)
デル・モナコの最後のアリアが終ると同時に、演奏はもちろん続いているのですが、すごいですね、観客の熱狂的な拍手喝采。音はよくないですが、臨場感があって、素晴しいです。この頃は、人気があったオペラだったようですね。
TBありがとうございます。
by keyaki (2007-05-01 21:12)
デボラ・ヴォイトが、来年サンフランシスコ歌劇場の『西部の娘』に出演..
http://sfopera.com/o/291.asp
CAST
Minnie: Deborah Voigt
Dick Johnson a.k.a. Ramerrez: Salvatore Licitra*
Sheriff Jack Rance: Roberto Frontali
Nick: Steven Cole
Ashby: Kevin J. Langan
Jake Wallace: Trevor Scheunemann*
PRODUCTION
Conductor: Nicola Luisotti
Chorus Director: Ian Robertson
by サンフランシスコ人 (2009-01-27 06:53)