SSブログ

モンセラート・カバリエの"Mein Schatzli" [RRと女声歌手]


 モンセラート・カバリエが、ウィーン国立歌劇場の《連隊の娘》にクラーケントルプ公爵夫人役で特別出演して、歌も披露したことを記事にしたところ、TAROさんから、あのスイスの歌、『「シェツリ」はカバリエ得意の曲で、何かのコンサートのライブ録音で(一度ならず)聴いたことがあります。』というコメントをもらいました。
 そこで、さっそく調べてみました。見つけました! このスイスのヨーデルソング"G'Schätzli,"は、カバリエがリサイタルのアンコールでよく歌っていたものと記述がありました。更に、実際にアンコールで歌っているのも見つけましたので、ご紹介します。
 カバリエが、国際的に知られるようになったのは、1965年頃からですが、このリサイタルは1967年10月のものです。リサイタルの内容は、ヘンデル、シューベルト,シュトラウス、ロッシーニ、ドビッシー、モンサルバーチェ、グラナドス、ロドリーゴ、と多種多様。アンコールは、スペインの歌と、 スイスの歌"Mein Schatzli" 、最後に《ボエーム》から"Si, mi chiamano Mimi"となっています。"Mein Schatzli"とミミのアリアを音声ファイルでアップしましたので、前の記事でアップしたVideoClipと新旧共にお楽しみ下さい。このポスターの写真もその当時のものです。美人ですね。
関連記事:
モンセラート・カバリエ:クラーケントルプ公爵夫人って誰?!?


nice!(1)  コメント(11)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 11

よく見つけられましたね。Playbillの記事は行く前から見ていたのですが、確かにこの歌でした。さすがに67年とは声の出方が違いましたけれど、それでも年齢を考えたら大したものだと思いました。
by (2007-04-22 20:48) 

TARO

声も写真も素敵ですね。カバリエは有名になる前にスイスで活動してた時期があって、当時のスイスの局の放送録音なんかも若干CDで出てますが、その頃にレパートリーにしたのかもしれませんね。
でもパヴァロッティなんかに対してもそう思うんですが、どうして若い頃の美貌をキープしようと考えないんでしょうね。声で勝負できてる人は、あまり容姿のことは関心が無いんでしょうか??
by TARO (2007-04-22 20:52) 

Lynn

1996年5月、サントリーホールでのリサイタル、アンコールの1曲目がこの歌でした。「長年歌ってきました」というようなことを言っていました。このリサイタルはNHKでも放映されたと記憶しています。

TAROさんもおっしゃっていますが、カバリエは50年代の半ば、バーゼルでミミを歌って、3年間の契約を結ぶことができました。スペイン外でのキャリアの始まりです。彼女のドイツ作品のレパートリー(サロメなど)はこの時代に築かれたものです。
by Lynn (2007-04-23 07:25) 

euridice

>容姿のことは関心が無い
うがった見方かもしれませんが、キリスト教の影響で、深層心理に、潜在的に肉体的な美を厭うところがあるんじゃないですか。たとえばブラームス。すごい美男子だったのを嫌って、わざと醜くみせようとがんばって、ほんとに醜くなっちゃったらしいし・・?!
by euridice (2007-04-23 07:32) 

keyaki

Lynnさん、来日はあまりしてないようですけど、1996年ということは、63歳、みなさん、きっと最後の日本でのコンサートということで、お聴きになったんでしょうね。
カバリエは、バーゼル、ブレーメンで、契約して、それこそ、小さい役から、主役からなんでも歌ったそうですね。なかなか興味深い経歴ですね。
by keyaki (2007-04-23 15:07) 

keyaki

gonさん、TAROさん、
本当に美しい弱音ですよね。
結婚して、子供を生んで太ったか、ドイツ時代にスペインに帰りたくてホームシックになったそうですから、その時に太ったか・・・・
太った歌手の代名詞になっちゃってますけど、普通、あんまり太りすぎると、顔の個性が失われますが、カバリエは、そこが違いますよね。いくら太っても、目鼻立ちだけは美しい。

<euridiceさん
そういうことを気にしないタイプなのは確かでしょうね。
面白いことを言ってましたね、こういう容姿だから、演技をしても滑稽なだけで、それらしく見えないから、とかなんとか。
by keyaki (2007-04-23 15:20) 

TARO

>キリスト教の影響で、深層心理に、潜在的に肉体的な美を厭うところがあるんじゃないですか。

なるほど。これはすごい解釈ですね。
おっしゃるようにブラームスが髭をはやしたのは、美貌がいやだったからと言われてますけど、一度も美男子なるものになったことのない身としては、なんとも贅沢な感情と。。。。
by TARO (2007-04-25 00:58) 

keyaki

TAROさん、深層心理といえば、次の記事にちょっと書きましたが、カバリエは若い頃は、美人でスマートだったので、仕事を餌に言い寄ってくる不届き者がけっこういたそうです。一番いい断り方は、「私は、カトリック信者ですから...」と言えば、たいていの男は引き下がったそうですけど、こういうことって、言われるだけでもいやなことですよね。だから、太って、醜くなれば、そういうことから解放されるという深層心理が働いて、おもいっきり太ってしまった....のかもしれませんね。
by keyaki (2007-04-25 16:35) 

サンフランシスコ人

訂正......サンフランシスコの『ドン・カルロ』にはカバリエが出ませんでした....

http://archive.sfopera.com/reports/rptOpera-id1592.pdfhttp://archive.sfopera.com/reports/rptOpera-id1592.pdf
by サンフランシスコ人 (2018-10-08 04:54) 

サンフランシスコ人

カバリエのサンフランシスコ歌劇場でのリサイタル・コンサートは..

http://archive.sfopera.com/reports/rptOpera-id1772.pdf

http://archive.sfopera.com/reports/rptOpera-id1775.pdf

http://archive.sfopera.com/reports/rptOpera-id1592.pdf
by サンフランシスコ人 (2018-10-13 02:34) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。