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ルドルフ・ビング(2)1972年引退記念ガラ [コンサート]


♪音声ファイル:1972年4月22日ルドルフ・ビング引退記念ガラコンサートから
《ルイザ・ミラー》ライモンディ(領主ヴァルター伯爵)とプリシュカ(ヴルム)の二重唱"L'alto retaggio....."このコンサートの抜粋CDが発売されていますが、残念ながら、この曲は含まれていません。(HMVのサイトにあります)

 ルドルフ・ビングは、弱冠28歳のライモンディのメトデビューにあたり、大キャンペーンを繰り広げ、1970年メトの開幕公演の《エルナーニ》のシルヴァ、続いて、《ノルマ》のオロヴェーゾも大成功を収めたのでした。気をよくしたビングは新たな契約を申し込んできました。ライモンディは1973年6月までに56公演、12ロール、エルナーニ(シルヴァ)、ノルマ(オルヴェーゾ)、ランメルモールのルチア(ライモンド)、アイーダ(ランフィス)、ドン・ジョヴァンニ、ファウスト(メフィスト)、ルイザ・ミラー(ウォルター)、ボエーム(コリーネ)、ドン・カルロ(フィリッポ II)、リゴレット(スパラフチレ)、マクベス(バンクォー)、ビリアの理髪師(ドン・バジリオ)を歌いました。このあと、メトには、1982年3月にレナータ・スコットと共演の《シリチリアの晩鐘》プロチダで出演、1989年2月23日の《ドン・カルロ》のフィリッポIIが、ラストパフォーマンスということになっています。
※参考: NYメトロポリタン歌劇場公演 1970ー1989
★ルドルフ・ビング Sir Rudolf Bingの略歴:1902年1月9日〜1997年9月没
 1902年1月9日ウィーンに生まれ、後にイギリスに帰化。演出家カール・エーベルトや指揮者フリッツ・ブッシュの助手を努めていたが、30年代にはいり、この二人とともに、グラインド・ボーン音楽祭を運営、また、1947年には、エジンバラ音楽祭を提唱、成功を収めた。
 グラインド・ボーン音楽祭オペラのアメリカ興行の候補地視察のためにニューヨークにやってきたビングは、メトの会長スポッツフォードの目にとまり、1946年6月にビングを総支配人に迎える契約が発表され、1950/51年シーズンから、その後22シーズンにわたってメトの支配人を務めた。演劇面の向上と大スターを数多く輩出したことにより、戦後のメトの一時代を築いた。それまでタブーとされていた、黒人歌手を起用したことも功績のひとつである。知られていないヴェルディの初期の作品の上演に力を入れたが、一方では、《ヴォツェック》とか、オペレッタの上演にも熱心であった。
■ポール.プリシュカ Paul Plishka :1941.08.28- [アメリカ]Bs
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ヴェルディ《ルイザ・ミラー》ヴァルター伯爵
ルドルフ・ビング(1)1970年メトデビュー



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コメント 6

euridice

スコットとドミンゴでDVDになってるのと同じ演出ですか?
RRの伯爵で見たかった。ミラーはミルンズでいいんですけどね。
by euridice (2007-04-15 13:58) 

keyaki

演出は同じみたいですけど、DVDは、おそらく1979年ので、伯爵はボナルド・ジャイオッティだとおもいます。
ライモンディは1971年シーズンのルイザ・ミラー9公演のうち最初の2回だけ出演していて、ミルンズとの組み合わせで、違うキャストですね。ミルンズとライモンディが、揃って出ると、舞台が華やかになりますよね。
by keyaki (2007-04-15 17:09) 

なつ

ルドルフ・ビング・ガラ購入して記事を書きましたので、TBさせていただきました。

ライモンディも出演していたのですね…。
このCD、7曲しか収録されていないのが、物足りないのです。
by なつ (2007-08-27 00:05) 

keyaki

なつさん、
>このCD、7曲しか収録されていない
コレッリのオテロが収録されているのは、貴重ですね。しかも10分くらいありますよね。
by keyaki (2007-08-27 02:12) 

盛 公子

WOWOWで、「ザ・オペラハウス1966」~ウエスト・サイド狂詩曲~
という番組を見て、メトの総裁言ルドルフビングが、女性に「あなたの声は嫌いだ」と言ったとありましたが、何方の事かご存知ですか?
まさかマリア・カラスではないですよね?
by 盛 公子 (2018-07-22 21:54) 

keyaki

盛 公子さん
>「ザ・オペラハウス1966」~ウエスト・サイド狂詩曲~
これ、見逃しました。再放送があれば見たいです。

ビングって、言いたい放題、相当クセのある方だったようですけど....
マリア・カラスの声は好き嫌い別れるので、何とも言えませんが、確かカラスがビングと喧嘩してキャンセルしたんですよね。

もしかしたらビヴァリー・シルズかなぁ。
当時、人気も実力もあったのに、メトには出演していないのは、ビングが望まなかったからって言われているようです。シルズは、ビングが引退してから、はじめてメトに出演しています。

by keyaki (2018-07-23 00:03) 

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