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ロッシーニ《 エジプトのモーゼ》1819年版(2) [モゼ/エジプトのモゼ]

前の記事の1幕の続き。
登場人物:モーゼ(ヘブライの指導者)、アロンネ(モーゼの兄)、アメノジ(モーゼの姉でエルチャの母)、エルチャ(アメノジの娘=モーゼの姪)、ファラオーネ(エジプト王)、アマルテア(エジプト王妃)、オジリデ(エジプト王子)
■2幕:
 エジプト王ファラオーネがモーゼとの約束を破ったため、またまた、国は、炎と洪水にみまわれ、作物は壊滅状態。ファラオーネは、再び、モーゼたちに即座に出国するように命じる。王子オジリデは、アルメニアの姫を迎えることが決まるが、エルチャを愛しているので、この喜ぶべき知らせに落胆する。
 その後間もなく、アロンネはモーゼに、オジリデが、エルチャを誘拐したと知らせる。モーゼは、王妃アマルテアに同情して、このことを伝えるようにアロンネに話す。
 王子オジリデとエルチャは、暗い洞窟にいる。オジリデは、父がアルメニアの姫との結婚を決めたが、駆け落ちして、森の秘密の場所で隠れて質素な生活をしようとエルチャに申し込む。突然そこに、王妃アマルテアとアーロンが現れて、オジリデの夢は打ち砕かれる。♪美しい二重唱→四重唱(エルチャとオジリデ+アマルテア、アロンネ)MP3+歌詞♪(一度聴くと忘れられない、美しい簡素なメロディーです)
 オジリデは、愛のために王座を放棄するとまで言う。しかし、王妃にも反対され、エルチャにも「悲しいけれど、私のことは忘れて下さい」と王子としての義務を果たすようにさとされる。オジリデは、無慈悲な運命とエルチャの厳格さを嘆く。
 ファラオーネは、ヘブライ人たちが、敵国に味方するのではないかという恐れから、またまた(三回目?)エジプトから出てはならないと命じる。この決定にモーゼは、怒り、王子とこの国のすべての第一子が、稲妻に打たれるであろうと警告する。この言葉にファラオーネは、反逆者としてモーゼを鎖につなぎ「今、王座で私の息子が稲妻に打たれるか、あなたの神が死からあなたを救うか、どちらかわかるだろう」と宣告する。♪モーゼのアリアMP3+歌詞♪「私を鎖につないで、悲惨な死で脅しても、すぐに、天の復讐がくだされるだろう。あなたが、過ちに気づいて、慈悲を求めても、それは、遅すぎて無駄になるだろう。」
 ファラオーネは、居並ぶ貴族たちに、王子オジリデと王座を共有することになったと公表し、オジリデ自身が、モーゼに死刑の宣告をすることを命令する。驚いたエルチャは、前に進み出て、王子との恋愛関係を打ち明け、モーゼの解放を請う。しかし、オジリデはかたくなに許そうとはしない。エルチャは、「あなたが愛した私の言葉を聞いて下さい」と必死に願う。オジリデが、「 卑怯な魔術師は消えろ!邪悪な男に死を!」と言うと同時に、落雷で打ち倒され死んでしまう。アロンネとアメノージは、恐れおののき、ファラオーネとエルチャは、オジリデの死を嘆き悲しみ、人々は、「おぉ、エジプト、なんと恐ろしい瞬間! おぉ、 滅亡の日! 」と叫ぶ。(3幕に続く)


このモーゼのアリアは、《モイーズとファラオン》《モーゼ》ではカットされた。

関連記事:
・ロッシーニ作曲《 エジプトのモーゼ》《 モイーズとファラオン》《モーゼ》
・ロッシーニ《 エジプトのモーゼ》1819年版(1)


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