アバド指揮《アルジェのイタリア女》ウィーンの観客は大喜び [アルジェのイタリア女/イタリアのトルコ人]
★ rar の解凍について追記しました(2007.1.12)
《アルジェのイタリア女》の録音がラピッドシェアにアップされています。ドイツグラモフォンから出ている、スタジオ録音と同じアバド指揮で、キャストも同じですが、ウィーンでのプレミエ公演の中継放送で、笑い声も入っていて、ウィーンのお客さんの楽しそうなこと。
「ウィーン公演記録1945-2005」で調べてみましたが、意外なことに、なんとウィーンではこの1987年9月28日の公演が、1945年以降では、初《アルジェのイタリア女》なんですね。この後、レパートリーに組み込まれ、2005年までに61公演。ということで、この公演は記念すべき公演ということになります。
アバドは、ミラノ・スカラ座で、1973年の開幕公演、1975年と1983年にも《アルジェのイタリア女》を振っているように、この曲を得意としています。関心のある方は、ぜひ聴いてみて下さい。ウィーンのお客さんには大受けで大爆笑です。
※「オペラ御殿」の L'ITALIANA IN ALGERI の項に作曲の経緯、あらすじ、各アリア、重唱、CD紹介等、実に詳細な解説がありとても参考になります。
(この曲を聴くと、最後の方で、パパゲーノとそっくりの歌がでてきますので、あれ、魔笛を聴いていたの?....なんて錯覚に落ち入ります。パパゲーノとパパタッチでなんか似ているから、わざと拝借した?? しかし、この海賊の首領ハーリーのアリアは、ロッシーニの助手が作曲したんだそうです。)
アバド指揮《アルジェのイタリア女》 ジャン=ピエール・ポネルの演出装置衣裳 出演者 ルッジェーロ・ライモンディ(ムスターファ) パトリツィア・パーチェ(エルヴィーラ) アンナ・ゴンダ(ズールマ) アレッサンドロ・コルベッリ(ハーリー) フランク・ロパード (リンドロ) アグネス・バルツァ (イザベッラ) エンツォ・ダーラ(タッデオ) ♪1987年9月28日プレミエの中継録音がラピッドシェアにアップされています。 ドイツグラモフォンから発売されているCDは、この公演に際してスタジオ録音されたもので、キャストは同じです。ライブの楽しさ満載ですのでCDをお持ちの方もどうぞ。 ダウンロードしたものを解凍するとMP3の入ったファイルができますから、iTuneに新規プレイリストを作ってそのまま放り込んでもらえば、OKです。 ※削除されることもありますのでお早めにどうぞ ★http://rapidshare.com/files/3184930/ItalianaBaltsa1987-1.rar ★http://rapidshare.com/files/3193994/ItalianaBaltsa1987-2.rar rar の解凍について: マックの場合は、OSに標準でついている、"StuffIt Expander"で解凍できます。 ウィンドウズユーザーの方から、解凍できないとのコメントがありましたが、"StuffIt Expander"のウィンドウズ用で試してみて下さい。 http://www.stuffit.com/win/expander/index.html お試し版無料でできます。 注意!まず、初めに"StuffIt Expander"をインストールして、それからラピッドシェアのファイルをダウンロードしてください。ウィンドウズで試してみましたが、ダウンロードしたファイルをクリックするだけで、勝手に解凍してくれました。 万一、"StuffIt Expander"がダメな方は、WinRARというのがありますので、そちらを使ってみて下さい。(ダウンロード先は検索すると簡単にヒットします) |
関連記事:
★ロッシーニ《アルジェのイタリア女》リハーサルのビデオクリップ
★アグネス・バルツァ(1944- )《O! che muso,che fugura!》のビデオクリップ
RRの録音、次々出てきますね。うらやましいです。
by euridice (2007-01-11 10:36)
euridice さん、そうなんですよ。
これは、CDと同じだし、ダウンロードしなくていいかな...とかおもったんですけど、やっぱり、ライブは楽しいです。
これは、簡単にダウンロードできますから、ぜひどうぞ。
指揮者登場から盛り上がってますからね。ウィーンの観客の独特の長ぁくのばすブラ〜〜ヴォ〜〜〜も聴けますし。
by keyaki (2007-01-11 10:48)
やっと聴けました! \(^o^)/
>これは、CDと同じだし、ダウンロードしなくていいかな...とかおもったんです けど、やっぱり、ライブは楽しいです。
本当ですね。楽しいです!CDと全然ノリが違います!
この時ハリー役アレッサンドロ・コルベッリは、98年パリ・オペラ座ではタッデーオ役に出世してましたね。
エンツォ・ダーラは、CDで聴くと、何かぱふぱふした歌い方が気になるんですけど、ここで聴くとかなりおもしろいです。笑えます(^^)
観客の反応がこれだけ伝わると、歌手も乗るでしょうねぇ。
by にぃにぃ (2007-01-13 00:48)
にぃにぃさん、ほんと、楽しいですよね。
>アレッサンドロ・コルベッリ
1990年ボローニャのドン・ジョヴァンニのレポレッロですよね。
顔が全部お鼻みたいな容貌のせいか、ブッフォ系専門で、最近は大活躍ですよね。カリアリのDVDになっている、ドン・パスクァーレも彼ですよ。
この演出のムスタファは、毛むくじゃらのボディースーツを着てるんですが、トルコ風呂?に入る場面があって、瞬間的にバスタオルを落とす場面があるんですが、どんなボディースーツなのか興味津々 (笑
by keyaki (2007-01-13 11:04)
あけましておめでとうございます。イタリア女にはバッソブッフォが二人も出て来るんですね ムスタファも役柄的にブッフォがやる場合がありますし そうなると3人です、ロッシーニはほかにもバッソブッフォやバッソカンタンテの役が多くて イタリアでは需要がありますねー日本ではなかなかやらない 若手のバス歌手もヴェルディをやる前にロッシーニをレパートリーにしといたほうが 軽い声でもってテクニックが訓練されてヴェルディで喉をこわさないですむんですね Sレイミーなどそうでした Iアブドザラコフも20代にアッティラで頭角をあらわしましたが ロッシーニやベルカントものにレパートリーをもどしていて まだヴェルディを歌ってません 良い先生についたのでしょう Rブルソンもヴェルディの前に歌曲やドニゼッティで下積みしています このようにバスとバリトンは長い目で息長く現役で仕事ができるのでおもしろいですねー。僕もまだ騎士長や宗教裁判長などの重い役は断っています 本当に喉の負担になるのです。
by おさむ (2007-01-13 14:10)
おさむさん、新年おめでとうございます。
最近は、イタリア人なのにヴェルディを歌わない歌手が多いですね。ベルカントものは声にいいそうですが、ロッシーニのコロコロ転がすのは、けっこう喉に負担がかかるという説もありますよね。レイミーの異常な声の揺れがかなり早い時期にはじまったのは、バス歌手ではピカイチといわれた、コロコロのせいではないかと思ってます。
それぞれ、個人差があるんでしょうけど、でも、バス、バリトンは、役柄的にも、年とともにピッタリになるという利点もありますし、
息の長い歌手が多いですね。
by keyaki (2007-01-13 17:54)