SSブログ

ミラノ・スカラ座《アイーダ》:アラーニャのラダメスはどうなるか? [スカラ座事件]

!コメントに、その瞬間が見られるニュース映像がリンクされました!(12.13.追記)
★新情報ありましたらコメントお願いします

ミラノ・スカラ座開幕公演は、超豪華なゼッフィレッリ演出の《アイーダ》、ラダメスがロベルト・アラーニャ(1963.6.7-)というのも話題でした。初日、7日の録音は聴いていませんが、特別トラブルもなく無事終了。一番拍手をもらったのは、演出のゼッフィレッリだったとか。ところが、続いての10日の公演で、"Celeste Aida"を歌った後、天井桟敷の度を越したブーイングと野次に怒って、アラーニャが、舞台放棄、劇場側は、あわてて第二キャストのアントネッロ・パロンビを代役に立てて、演奏を中断せずに続けましたが、パロンビは、衣裳を着る暇もなく、ジーンズに黒いシャツだったそうです。("Celeste Aida"の後は、アムネリスが登場して、歌いますが、2分くらいで、ラダメスとの2重唱になります。シャイーの指揮は、非常にゆっくりだそうですが、長くても3、4分ですよね。電光石火のごとくパロンビを舞台に乗せるとは、なんと手際のいいこと)
 次のアラーニャの出演は14日ですが、スカラ座は、観客に対するあのような行為は許されないとして出演させないという意向のようですが、アラーニャは、「契約があるから、当然、出ますよ」と言っているらしい。アラーニャの言い分は、「ブーイングに対して、なんの擁護も起こらなかったので、頭にきたことはたしかだね、シチリア人だしね。だけど、冷静さは保っていたよ。劇場に残っていたし、誰かが呼びにくると思ったんだが、劇場側は、代役をたてたということですよ........今後の公演のことは、劇場に電話をしたけど、誰も何も回答しないが、14日には出演するつもりで、ここにいますよ」ということのようです。さて、14日はどうなるのでしょうか。
 過去にも、いろいろ大混乱はあっても、途中で降板というのは、ないそうです。フレーニとかスコットの話は有名ですけど、テノールでもありましたかしら?
 Walter Fraccaroが代役で決まり・・?? まあ、14日にははっきりするでしょう。スカラ座のサイトは、現時点では、アラーニャになっています。(2006.12.12.22:15)
 今後も、アラーニャは《マノン・レスコー》、奥さんのゲオルギューの《椿姫》の予定もあるようです。


★第三の男"Walter Fraccaro"
 今回の《アイーダ》は、アラーニャとパロンビのダブルキャストでしたが、10日にパロンビが「清きアイーダ」終了後からラダメス役で出演したため、劇場側は、12日の公演をパロンビからフラッカーロに代役を立てました。さて、このままフラッカーロが、アラーニャの日程を歌うのかどうか、まだスカラ座のサイトは変更されていません。(12.13.09:30)
 フラッカーロは、ラダメスは、お得意のレパートリーのようです。1998年ナポリサンカルロ劇場のDVD(チェドリンス、ザージク)、これを視聴した方の感想は、「ラダメス役のテナーがイマイチなのが、惜しまれます」ということですが、10年近くたっていますので、成長しているかもしれませんが......フラッカーロさん、4月にはスカラ座で、カヴァラドッシで出演してます。トスカはデッシーでした。天井桟敷の連中は、操られている場合もあるようですが、どうなんでしょう。裏話好きの私としては気になります。


nice!(0)  コメント(30)  トラックバック(2) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 30

Sardanapalus

>10日の公演
>天井桟敷のブーイングに怒って、アラーニャが、舞台放棄、劇場側は、あわてて第二キャストのアントネッロ・パロンビを代役に
おやおや、そんな騒動がおこっていたとは知りませんでした!超豪華なセットの中にジーンズで登場しなくてはいけないなんてバロンビさん大変だったでしょうね。こういう時は歌手と劇場の言い分が食い違うのが常ですが、今回はどういう結果になるんでしょう?野次馬根性でしばらく注目しておきます(^^)

しかし、いくらなんでも
>Walter Fraccaroが代役で決まり・・?? 
では余計にブーイングかも…。好みの問題ですが、私だったらどんなに酷いコンディションでもアラーニャを選びます。演技してくれますから(^_^;)
by Sardanapalus (2006-12-13 00:43) 

TARO

要するにアラーニャは劇場側が、平身低頭して呼びにくると思って、衣裳も脱がずに待ってたら、来なかったと言うことでしょうか。
演目が「道化師」で、ジーンズの代役歌手が歌う歌が『衣裳をつけろ』だったら面白かったのに。
初日は無事に終わったんですね。なんか7日のネットでの放送を聞いた人の話を総合すると、フレージングが無くて、ズルズル続いていくような、とてもアラーニャらしからぬ歌だったということですが。不調の人が、そういう歌い方することって、ありますけど。
by TARO (2006-12-13 00:47) 

なつ

スカラ座としては、パヴァロッティが『ドン・カルロ』で音をはずした時以来、いやそれ以上のスキャンダルでしょう。こういうことが起きると、イタリアの一般マスコミも俄然張り切りますね(笑)

テノールの降板…コレッリがMETで仲の悪い指揮者に嫌がらせされたのに切れて一旦引っ込んじゃったことがあるそうです。でも、結局戻って歌い通したし、聴衆ともめたわけではないですしね…。ナポリで野次とばした客にあやうく殴りかかりそうになったことはあるらしいけど。

14日ほんとうにどうなるんでしょうね。
アラーニャは、10日には衣装を着けて待機していた代役もいたんだけど、パロンビの方が歌いたがったんだよ!なんて言ってますね。

私も記事を書いたので、TBさせて下さい。
by なつ (2006-12-13 01:21) 

keyaki

最初は、「清きアイーダ」の後、第二キャストが衣裳も着ないで出て来て、歌ったということをちらっとどこかで見たので、アラーニャが救急車で運ばれたのかと心配したんですよ。
それにしても、度を越したブーだけでなく、かなりひどい野次もあったようですね。
それにしても、劇場側も、あっというまにパロンビを舞台に立たせたようで、吃驚、困惑したのは同僚の歌手さんと観客だそうです。
やっぱり、ここは、アラーニャを説得するべきだったのではないかしらね。

>Sardanapalusさん
私も、アラーニャが歌うといってるんだったら、アラーニャがいいですよね。やっぱりスターですものね。劇場側だって対応に責任あるような気がしますけどね。
Walter Fraccaroでいいんだったら、最初から彼にしとけばいいわけですよね。

>TAROさん
初日の前から、合わない役だとか、初日が終ってからは、評論家たちが、アラーニャには合わないとか、こきおろしていたそうですから、それをいいことに天井桟敷が大騒ぎをして、アラーニャも我慢できなかったんでしょうね。

>なつさん、
TBありがとうございます。日本のマスコミでも取り上げてましたか。知りませんでした。どうなるか注目ですね。
by keyaki (2006-12-13 02:01) 

euridice

>アラーニャが救急車で運ばれたのか
ちらっと聞いたときは、私もそう思いました。大物歌手の久しぶりのスキャンダルで沸いてたんですねぇ^^!! 歌手はやっちゃったってところでしょうけど、劇場側はおとなげないわ。なにはともあれアラーニャで集客したんだからここはおだてまくってご機嫌を取るべきところでしょう。運営者の側の心理状態と人間関係に何かあったのかもしれませんね。

>アラーニャは、10日には衣装を着けて待機していた代役もいたんだけど、パロンビの方が歌いたがったんだよ!なんて言ってますね。

P.ホフマンの伝記にあったんですけど、
「アイーダ」には、『たった一言、歌うだけで、ラダメス役としての出番が回ってくるのをじりじりしながら待っている伝令役』の存在のおかげで、ラダメス役は『ミスの埋め合わせをするための時間的余裕』がないから、もう大変^^;・・・みたいな話を思い出しちゃいました。
by euridice (2006-12-13 08:01) 

keyaki

euridiceさん、私も歌手の味方です。
アラーニャだって、気を静めるつもりで、舞台を離れたんだとおもいますよ。それを本人の意向も聞きもしないで、それーっとパロンビを舞台にのせちゃったんですよね。
ここは、音楽を一旦止めて、アラーニャにどうするのか、決めさせて、観客には、ちゃんと説明して、再会するのがスジだとおもいますけど。ロケットじゃないんだから。指揮者もちょっと変ね。観客だって、その方が、困惑しなかったんじゃないのかしら。
なにがあっても、体調不良で押し通すのが、歌手にとっては、訴えられない金科玉条みたいですけどね。
by keyaki (2006-12-13 09:00) 

Bowles

よくまあ決定的瞬間が!!
DVD用に全公演録画予定だったんでしょうね。

http://multimedia.repubblica.it/home/503086
by Bowles (2006-12-13 09:24) 

keyaki

Bowles さん、ありがとうございます。
しかし、なんと素早い、でも、ちょっとカットしてあるようなかんじもしますね。
アラーニャのとった行動は子供っぽいのひとことにつきますけど、アリアの後は、一旦音楽が中断しているわけですから......劇場側の行動もねぇ.....同じに大人げないわ。
by keyaki (2006-12-13 09:37) 

助六

フランスでもTVニュースで報じられる始末でした。

【アラーニャの行動】 報道の綜合に過ぎませんが、

―開演僅か10分後「清きアイーダ」の終わりで、幾つかのブラーヴォに続き、ガレリアから3-4声のブーが掛かった。アラーニャは客席に向かって怒りの軍隊式敬礼を送った後退場した。
―シャーイは音楽を中断せず続けた。
―リスネール監督「こういうことはこの劇場の歴史で既に起きていることで、すぐ戻らなければ面倒なことになると言って、舞台に戻るよう説得したが、彼は聞かなかった。」
―直ちにアンダーとして控えていたパロンビがジーンズ姿のまま、後を継いだ。パロンビは終演後聴衆から大きな拍手を受けた。

【アラーニャの説明】

―「自分は世界中の劇場で歌い成功を収めてきたが、当夜の聴衆は特殊という感じを受けた。熱烈な真の聴衆は当夜不在だった。」
―「一種の陰謀があったと思う。自分の楽屋で既にアンダーが練習していた。
自分が歌い始める前からブーが出始めた。聴衆は自分に敵意があるなと感じた。こういう場合声のコントロールは難しくなる。リスクを犯すより、舞台を去ることを選んだ。」
―「上演前の記者会見に自分は出席しなかったが、早速自分は不調で帰ってしまったという噂が流れた。」
―「『一騒ぎしてやる』という無名電話を受けていた。」
―「自分はゲネプロと初日では素晴らしかったと思うし、それは全世界に中継されたはずだ。非難さるべきところはなかったと思うが、終わりに天井桟敷の一人が自分にブーを掛けた。翌日の新聞には『全員に大喝采、アラーニャにブー』と出た。ブーは一声だけだったのだが。アイーダを歌うのはこのプロダクションで3つ目だが、今回が一番良かったと思う。率直に言って、20年間のキャリアで当夜より出来の悪いことがあった。批評家は先入見があって耳なしだ。」

【初日の反応と伊紙評はどうだったのか】

今のところ伊紙見れてないので確認できませんが、仏報道によりますと、
―「シャーイ、ウルマナ、ボレ(バレエ)は喝采を受けたが、アラーニャには一部聴衆はより厳しかった。」(伊紙報道)
―「アラーニャは美しい声だが、特別の輝きはない」(メッサジェッロ紙)

【今後の上演はどうなるのか】

―12日の上演はワルテール・フラッカーロが歌う。
―14日の上演については、アラーニャは11日現在、聴衆が歌わせてくれるならば歌いたいと希望した。「7回の上演契約がある。スカラ側からのジェスチャーを待っている。」
―リスネール監督は11日夕方、「ロベルト・アラーニャの行動は、歌手と聴衆の間に修復しがたい亀裂をもたらした」とするコミュニケを発表し、今後のアイーダの上演にアラーニャを起用しないことを決めた。
―リスネール監督は、「今後アラーニャの起用を最終的に中止するか」との問いには「答えられない」と述べた。
―TVにインタビューされた当夜の伊聴衆の一人は、「パヴァロッティも『ドン・カルロ』で野次られたけど、止めなかった。アラーニャの態度は無責任」と答えていた。
―アラーニャは、既に10日の騒動の前に(恐らく初日の後)「もうスカラでは歌わない。この劇場は私に適していない。アイーダを4回歌って08年の『マノン・レスコー」はキャンセルする。ゲオルギューも07年7月の『トラヴィアータ』をキャンセルしたがっているようだ。彼女も闘技場で殺されたくはないから。」と述べていた。

要するに、すでに初日の後、ごく一部の聴衆のお陰で新聞からも不当な扱いを受けたと感じていた矢先、2日目もヤジ喰らってキレてしまったということですかね。
確かに代役即座登場は手際が良すぎる気もするから、リスネール監督も初日後のアラーニャの感情を察して、ある程度予想して準備してたのかも知れませんね。

個人的にはスカラのloggionista連中の大半は愛すべき人たちではあるけれど、ヴェルディ等の初日には、プライドだけ高く外国人歌手・スター歌手に悪意あるヘンな「通」がいるのも事実という気もしてます。
連中に聞いてみるとスカラって上演数も少ないし、スターもそんなに出るわけではないから、あんまり聞いてないんだよね。結構イナカです。

因みにこのゼッフィレッリ演出の「アイーダ」は、リスネール監督が「輸出用に」企画したんだそうで、09年日本とイスラエル、10年にもしかしたら上海での上演が予定されているそうです。
by 助六 (2006-12-13 10:12) 

Sardanapalus

Bowlesさん>
わ、本当に決定的瞬間ですね!リンクありがとうございます。う~ん、やっぱりこれは音楽を止めてでもアラーニャを呼び戻すべきだったんじゃないかなぁ。衣装もつけずに代役って…私だったら払い戻しを要求しますね。

傍観者の感想としては、keyakiさんの仰るとおり
>同じに大人げないわ
の一言に尽きるでしょう。さて、14日はどうなることやら~。
by Sardanapalus (2006-12-13 10:19) 

Bowles

いつものぞいているフランスのオペラ・ファンのサイト、OPERA DATE BASE(http://odb-opera.com/)はさすがいろいろな情報を提供してくれます。そこからの受け売りです。

10日の夜のアラーニャのインタヴュー(イタ語)。
どう見ても喧嘩を売っているとしか思えないアラーニャ。

http://mediacenter.corriere.it/MediaCenter/action/player?uuid=21c7c0b4-8940-11db-8245-0003ba99c53b

こちらは仏語の電話インタヴュー。
http://www.resmusica.com/actu_presse/article.php3?id_article=201

その瞬間の映像、思っていたよりブーが少ないですね。keyakiさんがご指摘のとおり、このあとTVでは流せないひどい言葉が投げかけられたのかもしれません。ブーのすごさではフレミングも負けていないと思います。これは別のサイト、Forum Operaから。

http://www.forumopera.com/musique/fleming1.mp3
http://www.forumopera.com/musique/fleming2.mp3

黒ジーンズで登場のパロンビは、当日は「第三のテノール」だったのに、ってところが謎ですね。アラーニャの行動は大人げないものだと思いますが、彼に対してスカラのロッジョーネは以前から厳しかったのは事実です。マクダフの時の拍手も冷たいものでした。


ゼッフィレッリのAida、
>09年日本とイスラエル

新国立劇場がオープニングしたときのプロダクションがまた2006/2007シーズンに上演されるんですけれどね。またあんなAidaばかり見せられても...。
by Bowles (2006-12-13 10:26) 

TARO

こんなの絶対変ですよね。シャイーが音楽を止めなかったのも謎。アラーニャがすぐに戻ってくると思ったんでしょうか。
この第2、第3のテノールたちは有名な人なんでしょうか。スカラ座のダブルキャストなら、アラーニャとクーラを揃えるぐらいのことはして欲しいような気がしますが。

それにこのゼッフィレッリの新演出、映像を見ても写真をみても、なんかあまり惹きつけられるものがないような。まあ来日しても見にはいかないでしょうから、関係ないんですが。
by TARO (2006-12-13 13:01) 

yumemi

"Prima della Prima, Aida, La Scala, Dec 2006"のドレス・リハーサル(?)録画で聴いた限りではアラーニャだけが特別悪いようにも聴こえないのですがーー;;。 アラーニャが舞台を放棄した瞬間の映像は私のコンピュータでは何故か観られなかったのですが、2日目に特別絶不調だったのでしょうか? 

ヴェルディと言えばどうしてもテノールよりもバリトーノに注目するのですが、グエルフィのアモナズロ、声がまるでテノールみたいに軽いですね。しかも凄くバイブレートがきつい。私だったらブーイングします。 アラーニャの声と比べても(以前の瑞々しいリリカルな声から様変わりしましたね)、軽い、と思います。 この人と比べたら、アラーニャのラメダスは全然悪くないと思うのですが。アラーニャにブーイングするなら、この人にもしないと不公平です。

確かにゼッフィレッリの演出は豪華だし、バレエは素晴らしかったけど、肝心の歌唱の方は、天下のスカラ座、しかもシーズン開幕公演って言ってもこの程度なのか、と生意気にも思ってしまいました。
by yumemi (2006-12-14 00:03) 

keyaki

yumemiさん、天井桟敷の人の一部にはオペラ通もいるかもしれませんが、ほとんどは、ただの人、野次ったり口笛を吹いたりする連中は、なにか目的があるので、歌手の良し悪しとは無関係だとおもいます。
アラーニャの声がラダメスに合ってないとか、そんなことは、アラーニャを選んだ劇場と指揮者の責任だと思いますし、天井桟敷の連中に牛耳られる必要なんかないでしょう。だから、こういう一部の観客の妨害から、歌手を守るのが劇場側の責任ですよね。それを、待ってましたとばかりに、あっというまに代役を、しかも普段着で舞台に立たせるなんて、観客に対する責任とかなんとか言うんであれば、それは、アラーニャにではなく、劇場側に責任があると思うんですけどね。

>グエルフィのアモナズロ
yumemi さんと同じ意見を言っているイタリア人もいましたよ。グエルフィの方ができがよくなかったって、でも、いつもブーされるのは、テノールだって。

恥を知れ!とか、帰れ!とか野次られれば、普通は、冷静でいられませんよ。冷静でなければ、歌は歌えませんでしょう。アラーニャが落ち着くまで待って、うまく観客に説明して、公演を再会すれば、よくあることですんだんじゃないですか。アラーニャの行動よりも、劇場側の行動が前代未聞だとおもいますけどね。
今回の公演は、歌手で言えば、アラーニャの知名度で、チケットを売っているわけですよね。
まあ、開幕公演にヴェルディをやると、騒ぎがおこることになってるようですね。

歌手の心情としては、自分が受け入れられない劇場では、歌いたくないのが本音でしょうけど、契約があるから、要望があれば、歌うと言っているのは、えらいとおもいますよ。
by keyaki (2006-12-14 01:07) 

keyaki

TAROさん
>シャイーが音楽を止めなかったのも謎
ほんとですよ、指揮者は、歌手の味方で、全面的に支持しなければいい音楽はできないとおもいますけどね。
第三者みたいな態度は、いただけませんね。野次った連中の方を振り向いて、黙れ!くらいのジャスチャーをしたっていいわけでしょう。

代役になるかもしれない、Walter Fraccaroは、新国でもラダメスを歌っているようです。アラーニャが降板して一番得をする人ですね。タナボタなのかどうかわかりませんけど。
みっともない普段着姿で、舞台に立った、パロンビは、もともと第二キャストですけど、私にはごますり男にしかみえません。(笑
by keyaki (2006-12-14 01:30) 

ふくきち

当日の映像が見られるなんて、すごい時代ですね。

こういう時、イタリア語が全く分からないのが残念です。インタビューで、「清きアイーダ」の一番最後の部分、通常はカットされる低音部について、アラーニャは何て言っているのでしょうか?(知りたい~。)

フラッカーロは、先月メトロポリタン歌劇場でカヴァラドッシを見てきました。高音は安定して出る人ですが、とてもアラーニャの代わりになるような力はないと思います…。
by ふくきち (2006-12-14 01:37) 

keyaki

助六さん
詳しい情報ありがとうございます。
劇場のイタリア人の誰かが、リスネールの失脚を狙ったということはないですか? アラーニャの出演を決めたのは、リスネールだと思いますけど。
by keyaki (2006-12-14 01:38) 

yumemi

私は、その昔、バスティアニーニがスカラ座の『リゴレット』でやはり大ブーイングにあっています(本当はトラックバックしたいのですが、方法が判らないので→http://ameblo.jp/babyfairy/entry-10021515353.html)。 今回のアラーニャの一件は何故かその事を私に思い出させました。 だからアラーニャを一方的に非難出来ない気持ちでした。

 初日の様子は知りませんが、ゲネプロの私の耳にはアラーニャは絶好調とは言えないまでも、悪くは聴こえませんでした。 私もこれは劇場側および天井桟敷の一部の、オペラをサッカーと勘違いしている連中に非があると思います。 今回話題になってプロフィール観たら、アラーニャって私と誕生日が1日違いの双子座なんですよね。変な親近感を抱いてしまいました^^;;。

実は6月にマドリッドの『イル・トロヴァトーレ』を観に行こうと思っているんです(アラーニャ=マンリーコ/フロンターリ=ルーナ/チェドリンス=レオノーラ)。 今までベルカント一本やりでしたがついに。。。スカラ座の大人げなさに比べると、マドリッドのレアルとバルセロナのリセウって意外と適材適所なプログラムが多い気がしますが、気のせいでしょうか。
by yumemi (2006-12-14 02:04) 

euridice

>アラーニャが舞台を放棄した瞬間の映像は私のコンピュータでは何故か観られなかった
私も決定的瞬間というのは一度も見られなかったです。つまり普段着の代役は全然・・;で、改めて行ったんですが、今度は画像がもっと減っちゃって、結局ラダメスが歌い終わって階段に腰掛けて静止している状態で画像は終わり、音声のみになってしまいます。

イタリア語99%わかりませんが、女性アナウンサーがけっこうヒステリックにやってるって感じ。アラーニャのことを子どもっぽい気分屋的だと喚いてますよねぇ・・・ 声の調子が相当上がってます^^;
by euridice (2006-12-14 07:06) 

euridice

>Walter Fraccaroは、新国でもラダメスを歌っている
へえ・・・再演のときですね。

「アイーダ」って相当な人気演目なんですね。人気はゼッフィレッリのほうかしら? それはともかくとして、こけら落としの初演(これはクーラとかグレギーナも原因だったかも)のときはもちろんなんですが、再演のときもチケットが取れなかったんですよ。会員の事前予約でチケットが取れなかったのはこれだけです。まあ、実演見たことないから見るかぐらいの気分だったから、どうでもよかったんですけどね^^;
by euridice (2006-12-14 07:15) 

keyaki

euridiceさん、クイックタイム7だと見られるようです。
あのヒステリックな女は、アナウンサーではなくて、インタビューに答えているんですけど、かなり興奮していて感じ悪いですよね。その後、劇場から車に乗り込む前のアラーニャも写りますが、にこやかにサインをしたり、携帯を振ったり、親指を立てて(上に)て、報道陣に敬礼をして車に乗り込みます。
by keyaki (2006-12-14 09:46) 

keyaki

yumemi さん、リンクありがとうございます。
TBは、 下にある『この記事のトラックバックURL:』をコピーして、ご自分のブログの設定等にトラックバックURLをペーストするところがあるとおもいますので、そこにペースとして送信すればTBされます。

Bowlesさんが紹介されているフレミングの件もすごかったようですね。彼女の伝記にも書いてあったかな。
昔は、フレーニだって、脅迫されたり、天井桟敷から猫ちゃんパラシュート事件がありますし、スコットだって、レタスを投げられて、スカラには二度と戻らなかったとか、いろいろあるようですよ。

マドリードの公演楽しみですね。なんか、共演者が、マルセロ・アルバレスのマンリーコデビューの時と同じようですね。
クーラのマンリーコ事件がありましたから、マドリードにもいろんな客がいるようですよ。
今回の件は、劇場側の対応で、大騒ぎになったとみるのが普通で、アラーニャになにがあっても耐え忍べというのは酷だとおもいますけどね。どっちもどっちかな。
by keyaki (2006-12-14 10:05) 

keyaki

ふくきち さん、コメントありがとうございます。
いつも楽しいレポート拝見させていただいています。
メトのカヴァラドッシは、第三の男、Walter Fraccaroでしたか。クーラとかスコラの日もあったようですから、やっぱり第三の男かしら。歌手は、楽譜通りにきっちり歌うだけでは、つまんないですよね。それぞれ、なにかプラスアルファがないと。

>「清きアイーダ」の一番最後の部分、通常はカットされる低音部について、
うひゃ、さすがふくきちさん、"un trono vicino al sol!"
アラーニャは初日は最後を下げて歌ってますが、この事件の時は、通常通り上げたまま歌ってますね。
さすが、イタリアのインタビュアーですね。こういうこともちゃんと話題にするんですね。私の30年以上前にちょっとイタリアにいたことがあるだけといういい加減なイタリア語では、自分のわかることしか聞こえないという状態なんで、他の方のフォローがあるとよろしいんですが、私の分かる範囲では、特別なことは言ってないというか、タイトルに書いてあることを言ってます。「ヴェルディも望んだと思うんで、最後の部分を付け加えた」と。
by keyaki (2006-12-14 10:23) 

yumemi

早速、トラックバックさせていただきました^ー^。
クーラのマンリーコ事件ですか。 ではアラーニャのマンリーコ事件も起こるかしら??
フロンターリのルーナはどうでしょうね?
by yumemi (2006-12-14 11:13) 

tsukune☆彡

御殿で見たのですが、上のと同じ映像がYou Tubeでも見られるみたいです。
http://www.youtube.com/watch?v=ghuuJTGNVqA&mode=related&search=

この映像はDVD用に収録されていたものだと思うけど、そういう編集用の?素材がニュースとかでフツウに流されちゃうも、ちょっとヘンじゃないでしょうか...

ところで...
クーラのマンリーコ事件って、いったい何が... ^^;
by tsukune☆彡 (2006-12-14 21:34) 

keyaki

tsukune☆彡さん、ありがとうございます。なんでもYou Tubeにアップされちゃいますね。

>クーラのマンリーコ事件
「クーラのマドリード・マンリーコスキャンダル」
"Di quella pira"のれいのハイC、これは、ドミンゴなんかも録音は頑張って、ハイCを出すけど、実演では半音下げます、と明言してますし、ドラマティコがハイC出なくても恥でもなんでもないので、そのへんは誤解のなきようお願いします。

正確ではないかもしれませんが、
マドリードのテアトロレアルでの《トロヴァトーレ》の公演で、最後のカーテンコールでブーした連中がいて、クーラが一歩前に出てお辞儀をしたら、そのブーが更に激しくなったんですって。そいで、なぜかクーラがマイクを手に入れて(ここが可笑しいね?)応酬したようです。どうやらそれが、ラジオ放送の日だったので、世界中に知れ渡ったということのようです。(笑
クーラが、半音下げて"Di quella pira"のハイCを避けたせいかどうかははっきりわかりません。人によっては、クーラの出来も良くなかったが、全体的にダメだったってことを言っている人もましたし、もちろんブーするほどひどくはないという人もいたわけです。
まあ、クーラは頭にきて、それ以来マドリードでは歌ってないようですが、そろそろ和解するという話もあるようです。
by keyaki (2006-12-14 22:24) 

yumemi

クーラのマンリーコが良くなかったって言っても、今時マンリーコをあれだけリアルに演じられる人がほかに居るでしょうか? 『イル・トロヴァトーレ』っていつもあのレオノーラとマンリーコの二重唱で終わってしまうオペラッだったのに、最後まで観たいと思ったのはクーラがマンリーコだったDVDの『イル・トロヴァトーレ』だけでした。 対する敵役はホロだったので、不足はないはずですがーー。 なんせ私的にはバスティ@ルーナの場合はあの二重唱が終わった時点で物語も終わってしまうのです(それは例えマンリーコがコレッリでも、です)。クーラのマンリーコで初めて、『でもやっぱり最後まで聴こう』と思ったんですよ。 半音下げて"Di quella pira"って、他のテノールもやってるじゃないですか。 
by yumemi (2006-12-16 12:28) 

keyaki

yumemiさん、
思い出しましたが、このマドリードのトロヴァトーレもDVDになっているのと同じモシンスキーの演出だったようで、演出にもブーだったようです。確か、ルーナがマンリーコをピストルで撃っちゃうんですよね。でもこの演出、いまや、いろんなところで再演されていますね。
まあ、クーラが、観客が売った喧嘩を買っちゃったことが問題だったようですわ。クーラも言いたいことをはっきり言うので、生意気なやつと思われているんですよ。まあ、人気がある歌手ほど風当たりが強いということもありますしね。
by keyaki (2006-12-16 21:46) 

tsukune☆彡

なんと、スカラ座のアイーダがDECCAでDVDになるみたいです!
↓のサイトによれば、米国では9月発売予定です。
http://opera_on_dvd.home.att.net/
by tsukune☆彡 (2007-06-25 23:58) 

keyaki

tsukune☆彡さん
初日は、ちゃんと歌ったんで、問題なく発売ということなんですね。
かえって、DVDは売れるかもしれませんね。なんでも宣伝になりますから。
でも、早いですね。私が待っているのは、なかなか発売されないのに。
by keyaki (2007-06-26 00:17) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 2

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。