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バーリのバジリカで《大聖堂の殺人》:ユニテルDVD化か! [大聖堂の殺人]

2006-08-14の記事でお知らせしましたように、12月22日(金)に南イタリアのバーリのバジリカ、Basilica di San Nicolaでイルデブランド・ピッツェッティ作曲《大聖堂の殺人》の演奏が行われますが、どうやら、ミュンヘンのユニテルが、DVD化する方向で話が進んでいたようです。
ところで、オペラファンの間では、ユニテルはとっくに倒産して、持っていた映像を他の会社DGとかドリームライフ?に売ったとかなんとかということをきいていますが、どうなっているんでしょうか。制作部門は健在ということでしょうか。
バーリの劇場のサイト Petruzzelli e Teatri di Bariでは、「コンサート形式の演奏」となっていますが、「演奏は、ミュンヘンのユニテルとの共同制作で、DVD化ために全体的に撮影される予定」とありますし、主役のルッジェーロ・ライモンディの衣裳についても言及していますので、このバジリカを舞台に演じられるようです。
トーマス・べケットが殺害されたイギリスのカンタベリー大聖堂は、べケットが カンタベリー大司教(1162年 - 1170年)だった時は、ロマネスク様式の建物でしたが、現在は、ゴシック様式での建造物となっています(写真下)。しかし、バーリのサン・ニコラ(1087-1197)は、 ロマネスクのままの建物ですから、《大聖堂の殺人》の舞台としては最適ということなんでしょうね。

★ベケット(Thomas Becket, 1118年12月21日 - 1170年12月29日)は、 カンタベリー大司教(1162年 - 1170年)で、当初はイングランド王ヘンリー2世に大法官として仕えたが、大司教に叙階された後は、教会の自由をめぐってヘンリー2世と対立するようになり、殺害された。死後、殉教者として列聖された。
★写真右:カンタベリー大聖堂の建物は1070年-1180年にロマネスク様式、1379年-1503年にかけてゴシック様式で建設された歴史的建造物である。1988年に世界遺産に登録された。
関連記事:バーリのバジリカで《大聖堂の殺人》
大聖堂の殺人 ASSASSINIO NELLA CATTEDRALE


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コメント 6

tsukune☆彡

ユニテルってまだまだ健在だと思います。
今年のザルツブルグでのモーツァルトの劇場作品全曲上演もユニテルが収録して、まもなく33枚組みのDVDのセットでリリースされますし。
ユニテルって、昔から自社で販売するのではなくて、DGとかDECCAからリリースされてましたよね。少し前に話題になった時は、DGとの契約が切れて更新しないことになってるとか、そんなことじゃなかったでしたっけ。
でも、結局は契約が更新されたのか、再契約を結んだのかはわからないけど、昔の映像がまた順次DVD化されてますよね。
あと、ユニバーサル系列以外でもTDKなどでDVDになったのもあるし...

それにしても、ライモンディの正規の映像記録がまた増えそうで良かったですね! (*^_^*)
by tsukune☆彡 (2006-11-16 02:21) 

助六

ウニテルは、ドイツのTV・映画プロデュース等を牛耳っていたドイツのメディア王レオ・キルヒが66年に創立した会社でしたが、キルヒ・グループの中核企業キルヒ・メディアが04年4月に、W杯放映権獲得に費やした莫大な出費等が原因で経営破綻し、ウニテルを含む同グループの資産は管財人管理下となりました。中核部分はマードック、ベルルスコーニ、シュプリンガーらメディア・ビジネスの大物が虎視眈々と狙う騒ぎになりましたが、ウニテルについては、キルヒ・グループのマネージャーの一人だったヤン・モイト氏が会社をカタログごと04年に買収し、再出発しています。新生ウニテルは旧カタログ管理の他制作も行っています。モイト氏はキルヒ・グループからTVクラシカも買収し、ウニテルの映像を流してます。
by 助六 (2006-11-16 10:47) 

keyaki

tsukune☆彡さん
>33枚組みのDVDのセット
凄い、そんなに一度に買ってどうすんのよ、ですね。

>ライモンディの正規の映像記録
舞台中継ではないので、どんなのになるのか楽しみです。
バーリの劇場もなかなか資金難で再建が遅れているようですから、DVDにして、少しでもPetruzzelli財団に協力しようということでしょうか。
地味な作品ですから、売れるのかどうかですね。
by keyaki (2006-11-16 15:35) 

keyaki

助六さん、情報ありがとうございます。
>ヤン・モイト氏が会社をカタログごと04年に買収
ウィーンで上演した、「ランスヘの旅」があるはずなのに、どうなってるんでしょうね。他のところに先を越されちゃいましたけど、やっぱり、原点はアバド指揮、ロンコーニ演出のですから、発売すれば売れるとおもいますけどね。

マードックは、一時期、日本のメディアも買収しようとしましたが、立ち消え?になっちゃいましたね。
by keyaki (2006-11-16 15:48) 

TARO

今年のザルツブルク音楽祭で上演されたモーツァルト・オペラのDVDですが(DGの企画名はMozart22)、大丈夫バラでも出ます。というか一部の作品は既に店頭に並んでます。「ラ・フィンタ・センプリーチェ」とか「ルチオ・シッラ」とか、ついさっきHMVで見かけました。

マードックはソフトバンクの孫さんと組んでテレビ朝日の株のうち、旺文社の持分を手に入れたんですが、結局手離したんでした。
by TARO (2006-11-17 01:13) 

keyaki

TAROさん、あの頃は、ネットバブルとか言われていた時代でしたね。
>「ラ・フィンタ・センプリーチェ」とか「ルチオ・シッラ」
モーツァルト好き向きですね。売れるのかしら?
by keyaki (2006-11-17 10:37) 

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