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特別記事『モンテカルロ音楽紀行』(音楽の友) [オペラ関連書籍&雑誌]

久々に買った『音楽の友』、広告ばかりで、どこに記事があるのか読みにくいですね。今日、パラパラめくっていて、『モンテカルロ音楽紀行』という特別記事を見つけました。ライモンディはボローニャ出身のイタリア人ですが、モナコ国民になっていますし、モンテカルロでの公演も行っていますので、興味をひかれました。3頁ほどの簡単な劇場と文化的イベントの紹介記事ですが、最後の「モンテカルロの音楽家」という項に、ライモンディの名前発見!
『モンテカルロ在住の音楽家には、ヴェンゲーロフ、マゼール、バルトリの他、以前はパヴァロッティも住んでいた。ルッジェーロ・ライモンディはその中でもモネガッセになった希有な存在である。モナコ公国に貢献したという条件で、モネガッセになれるよう自薦他薦のシステムがあるが、決定権は大公のみにある。今までにスポーツ選手などがモネガッセに昇格しているらしい。』(取材・文=中 東生)
へぇ、「希有な存在」ですか、平たく言えば、めずらしいということ。モナコ国籍を取るのは、なかなか難しいようですが、わざわざ国籍を取る人がめずらしいということかもしれませんね。
※国民でなくとも住民であれば、税制において優遇されるので、ニセ住民が多くいるそうです。半年以上住んでいないと住民として認められないそうですが、お金持ちはあの手この手で住んでいるようにみせかけているとか。居住許可の更新には、電気代の請求書を提出させられたりもするそうです。

ライモンディのモンテカルロでの公演をまとめてみました
モンテカルロ公演記録 (キャスト等詳細はこちら)
★1983年1月:L. フォスター指揮、トスカン演出《ドン・ジョヴァンニ》
♪1988年5月:"The Songs I Love"オルミ指揮、Salle Garnierで録音 関連記事
☆1991年5月:コンサート
★1992年3月:ギンガル指揮 ファジョーニ演出《ドン・キショット》 ♪VideoClip
☆1995年4月:リサイタル
★1997年11月:オーレン指揮、サージ演出《シモン・ボッカネグラ》
☆1998年12月:リサイタル
☆1999年8月:コンサート
☆2001年12月:リサイタル
★2003年1月:ベニーニ指揮、R.ライモンディ演出《ドン・カルロ》関連記事(1) (2)
★2003年11月:サンティ指揮、アサガロフ演出《ドン・パスクアーレ》関連記事
☆2004年12月:コンサート "Christmas Carols"
★2005年11月:ベニーニ指揮、ロンコーニ演出《ランスへの旅》関連記事

関連記事 :
2005-11-24 モンテカルロ《ランスへの旅》突撃インタビュー
2005-11-25 モンテカルロ《ランスへの旅》14声によるコンチェルタート
2005-01-12モナコ公国カロリーヌ王女のインタビュー
モナコ人豆知識:

母親がモナコ人であれば、その子供はモナコ人になれるそうですが、モナコで生まれただけでは、国籍はとれないそうです。日本人が手っ取り早くモナコ人になるには、モナコ人と結婚すること、結婚して5年後にモナコ人になる事ができるそうです。しかし、住民の95%が外国人ということですから、モナコ人と知り合うチャンスは少ないでしょうね。モナコ人といつわって女の子に近づく偽モナコ人もいるそうですから、モナコ人と結婚しようという下心のある女性は、まず、パスポートを見せてもらってから、おつきあいしたほうがいいそうですよ。モナコの国民になると、国からいろいろ手当、住宅手当とかが出たりの特典があって、天国のような暮らしができるそうです。
※モナコの国籍法は1992年に改正され、モナコ国籍をもつ母親が実子にモナコ国籍を与えることができる。移民が市民権を取得するためには、申請後、10年単位の時間を要する。
モナコの税制豆知識:
所得税、住民税、相続税(直系)、不動産取得税、固定資産税も無しというお金持ちには嬉しい税制のようです。外国での所得も申告しなければならない国(アメリカ等)もありますが、日本人は日本に半年以上住んでいなければ、住所のある国で申告する事になり、モナコに住んでいれば、モナコでの所得については無税だそうです。
※上記の豆知識はモナコインフォメーションというモナコ情報満載のサイトを参考にさせていただきました。


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コメント 2

助六

そう、モナコ在住者3万5000人中、国籍保有者は7分の1程度って言いますね。
因みに、レニエ公の顔が彫られてるとかいうモナコ鋳造のユーロ硬貨を見るのは現地でも至難。古銭商が高値付けてます。

ところで「モナコ人」(男性単数)は、フランス語では「モネガスク Monégasque」、イタリア語でも「モネガスコ Monegasco」となり、「モネガッセ Monegasse」はドイツ語ですな。モナコの公用語はフランス語だし、モナコ方言(プロヴァンス-リグリア方言)では「Mounegasc」だそうだけど、ドイツ語使う必然性は特にないような。モナコ王室グリマルディ家はジェノヴァ出身で、イギリス、ロシア、ギリシャとかみたいに王様ドイツから迎えたこともないですしね。独人在住者も仏伊英以下。執筆者の方がドイツ留学組とか?

まあRRは「ドイツ好き」とか言ってたし、ドイツ語ダメにしてもチューリッヒでよく歌ってるから、いいかも。

目クジラ立てるようなことじゃないけれど、一瞬何となく引っかかってしまったので、揚げ足取りついでと言いますか(笑)。
by 助六 (2006-11-14 08:30) 

keyaki

助六さん、モネガッセ、私もひっかかりました。イタリア語のモネガスコは、かろうじて知っていましたが、モネガッセってフランス語っぽくないけどフランス語かなぁ...なんて大目にみちゃいました。ドイツ語なんですか。ありがとうございます。すっきりしました。

>執筆者の方がドイツ留学組とか?
おそらくそうでしょうね。なにも「モナコ国民」とか「モナコ国籍を取得」とかでいいとおもいますけどね。

>まあRRは「ドイツ好き」とか言ってたし
ドン・プロフォンドでドイツ人を2回やっちゃった時のコメントですね。(笑

ライモンディは、税金のために、苦労して国籍を取ったのでしょうかねぇ。それだけとも思えない.....
by keyaki (2006-11-14 09:24) 

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