《トゥーランドット》ティムール:中くらいの役(9) [トゥーランドット]
バス歌手が歌う、小さい役より、ちょっと大きい、中くらいの役シリーズ第9。
プッチーニの《トゥーランドット》の年老いて祖国を失いさまよう韃靼王ティムールも、中くらいの役でしょうね。重要な役どころですが、歌は、ほんのちょっとです。
《トゥーランドット》は、プッチーニのオペラの中で、《トスカ》《ボエーム》と並んでよく上演される人気の演目です。バス歌手のみなさん、この役にふさわしい年齢で歌うのではなく、若い時に歌うことも多いようです。『バス歌手は、老人か坊主の役ばかり....』と言われる役の一つですね。
ということで、ご多分に漏れず、ライモンディも若い時、26歳で歌っています。しかもこれがミラノ・スカラ座デビュー。右の写真(Segalini著Ruggero Raimondiより)はその時のものです。舞台はこの時の3公演だけですが、1981年にカラヤン指揮でレコーディングしています。
♪1幕最後の場面:父ティムールとリューが必死に止めるのを振り切り、ピン、ポン、パンも「こんなことで命をおとすな」と忠告するのに、カラフは、ついに銅鑼を叩きます。
ヘンドリックス、ドミンゴ、ライモンディ、アライザ、ツェドニク、ホーニック
※参考:
《トゥーランドット》ティムール:主な公演
- アーティスト: Gottfried Hornik, Ruggero Raimondi, Giacomo Puccini, Herbert von Karajan, Katia Ricciarelli, Barbara Hendricks, Piero de Palma, Plácido Domingo, Heinz Zednik, Vienna Philharmonic Orchestra ♪右のビデオクリップ:カラヤンの別荘で、上記CDの「トゥーランドット」の練習。ライモンディは、"O figlo tu!Vivo" と一言だけ、tuの発音、注意されてますね。まあちょい役ですから、ほとんどドミンゴが歌っています。
1981年放送の仏TV番組「グラン・テシキェ(名人)」の一部です。喋っているのは、ジャック・シャセル(ホスト役)、リッチャレッリ、ライモンディ。カラヤンの別荘でピアノを弾いているのは、ジャニーヌ・レイス
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2006-11-07 01:59
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コメント(4)
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>この役にふさわしい年齢で歌うのではなく、若い時に歌うことも多いようです
ははf(^^ゞ RRさんもそこはかとなく若さがにじみ出てますね(^^)
ダーリンも26歳で、例のミイラスタイルで歌ってますけど、顔がわからなくて、かえってよかったのかもしれません。お陰で?いい批評ももらえたみたいですから。
カラヤンの御宅のクリップと合わせて楽しませて頂きました。ドミンゴ、練習の時もやっぱりカラダが大きく揺れてますね…
by ヴァラリン (2006-11-07 09:44)
>ダーリンも26歳で、例のミイラスタイル
おぉ、同じ年とは奇遇。
年相応になって、この役を歌っているということは、まあ、脇役専門ってことになるし、そのへんが難しいですね。
ピアノリハーサルの映像けっこうあるんですけど、ライモンディの場合は、身体は揺れませんけど、手をいろいろ動かしますね。でも、本番の時はいっさい、変な動きはしないですね。
ライモンディの悪い癖は、暴露しちゃうと、いつもじゃないですけど、たまぁに、足の指で拍子をとっていることがあるんですわ。けっこう重唱なんかで入りが難しい時かな、でもこれって、本当はダメね。
あと、相手の歌をたまに歌っていることがある、つい、口がちょっと動いちゃうってことかな。(笑
ドミンゴも本番では注意してるんでしょうけど、つい揺れちゃうことはあるようですね。剣が揺れてたのがありましたね。
癖は、注意すれば直るけど、私が一番気になるのは、口が曲がる歌手なんです。これは直しようがないですけど、でもヤダです。
by keyaki (2006-11-07 17:31)
《トゥーランドット》の理解を深めるに、サンフランシスコの中華街とイタリア街の観光が必要です。
by サンフランシスコ人 (2008-12-02 03:28)
内容的には、けっこう普遍的なお話なので、理解しずらいということはないと感じますが、欧米人にとっては、そうなんでしょうかねぇ.....
by keyaki (2008-12-03 09:24)