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《マクベス》バンコー:中くらいの役(1) [その他のオペラ]

"息子よ足下に気をつけろ"
Come dal ciel precipita
L'ombra più sempre oscura!
In notte ugual trafissero
Duncano, il mio signor.
Mille affannose immagini
M'annunciano sventura,
E il mio pensiero ingombrano
Di larve e di terror.
(Si perdono nel parco.)
(Voce di Banco entro la scena:)
Ohimè!...Fuggi, mio figlio!...oh tradimento!

 バス歌手が歌う、小さい役より、ちょっと大きい、中くらいの役。《運命の力》のグアルディアーノ神父とか、《アイーダ》のランフィスとか国王、《ルチア》のライモンド......《マクベス》のバンコーもその一つでしょう。
 2幕で刺客に殺されてしまいますが、仇役ではなく、いい人の部類です。息子を逃がそうとして殺される直前の歌は、なかなかいい歌ですけれど、そんな歌知らないという人がほとんどかもしれません。そもそも《マクベス》自体、それほど上演されるオペラでもないですから。
Giuseppe Verdi: Macbeth  ライモンディは、1976年のムーティ指揮の録音もリリースされていますが、舞台でも歌っています。ミラノ・スカラ座(アバド指揮、ストレーレル演出)では、カップチッリ、ヴァーレットと、NYメトでは 1973年〜1982年、全18公演タイトルロールは全部ミルンズ、マクベス夫人は、アロヨ、バンブリー、スコットと共演しています。また、マクダフは、コレッリ、ジャコミーニだったりと充実のキャストです。
 1973年2月3日の公演は、ラジオ中継されました。1982年の公演はピーター・ホールの新演出で、こちらでレビューが読めます。
参考:ヴェルディ《マクベス》:バンコー公演記録


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コメント 2

euridice

「マクベス」のなかでは、これとマクダフの歌が一番なじみやすいというか、耳の残りますね。これって、アッティッラの歌に似てますね?
by euridice (2006-09-24 21:38) 

keyaki

マクダフの歌はいいですよね。公演記録をみると、さすが、スカラもメトもちょいやくなのに著名な歌手を揃えていますね。
マクベスの最後の歌も好きです。
>アッティッラの歌に似てますね?
そういわれれば、、、アッティラの方がちょっと先ですけど、だいたい同時期ですものね。
by keyaki (2006-09-24 22:45) 

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