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ロッシーニ《アルジェのイタリア女》 [アルジェのイタリア女/イタリアのトルコ人]

《アルジェのイタリア女》もライモンディお得意のブッフォ、1987年1月に、出身地のボローニャで歌ったのが最初です。演出舞台衣裳はポネル、指揮はブルーノ・カンパネッラです。翌年にはウィーン国立歌劇場でアバド指揮で歌って、同時にレコーディングも行われました。
このポネルの舞台は、今でも世界各地で上演されているようです。顔は茶色に塗って、毛むくじゃらの肌襦袢っていうのでしょうか、それを着てますけど、トルコ風呂入浴シーンもあって、わざとバスタオルを一瞬落っことしたりしてドキッとさせたりしているようです。私は、残念ながら見ていませんが、日本でも上演してますので、ご覧になっている方も多いとおもいます。

■1987年1月14〜31日:ボローニャ歌劇場、ポネル演出舞台衣裳、カンパネッラ指揮
マルティーヌ・デュピュイ、エンツォ・ダーラ、ウィリアム・マッテウィツィ

■1987年2月11,15,17,20,25,27日:ローマ歌劇場、Lorenzo Salveti演出Alessandro Siciliani指揮
マルタ・セン、ドメニコ・トゥリマルキ、ナターレ・デ・カロリス詳細

■1987年9月28日:ウィーン国立歌劇場、ポネル演出舞台衣裳、アバド指揮
アグネス・バルツァ、エンツォ・ダーラ、フランク・ロパード
  同時に録音 CD詳細
※ウィーンでは15公演1998年6月1日が最終公演

■1993年9月18, 22, 24, 27, 30日、 10月4, 7日:
コヴェントガーデン、ポネル演出舞台衣裳、カルロ・リッツィ指揮
マリリン・ホーン、ブルース・フォード,Corbelli, Howarth, L. Jones, Beesley
※マリリン・ホーン(1929.01.16- )が世界で最後に歌うロッシーニのオペラ記念公演だったとか、64歳ですね。

■1994年7月16, 18, 21, 23, 25日:マドリード:ゼッダ指揮
Pierotti, Kunde, Picconi

■1995年5月23, 25, 28, 31日、6月2日:
マルセイユ、ポネル演出舞台衣裳、カレッラ指揮
ルチア・ヴァレティーニ=テラーニ、レナート・カペッキ、ロックウェル・ブレイク、インヴァ・ムーラ、カッペッキ、Palatchi

■1996年4月4, 27, 30日、5月2, 5, 7日 :
ジェノヴァ、ポネル演出舞台衣裳、Yoram David指揮
ソニア・ガナッシ、ブルーノ・プラティコ、ブルース・フォード キャスト詳細
※右上の写真をクリックするとビデオクリップに飛びます(リハーサル風景)。

ブルース・フォードは、クリスタル・テノールなんて呼ばれているんですね。他の歌手のように将来は、ワーグナーに進出なんてするつもりなのかしら? ギャンビルのことを思い出しちゃいましたけど。

■1998年5月29、6月1日:
ウィーン国立歌劇場、カンパネッラ指揮、ポネル演出舞台衣裳
Gimenez, Larmore, Campanella, Sramek, Gati, Serdar, Ivan
※2000年6月20日に、バルツァ、フローレスと共に出演するはずだったが病気のためキャンセルした

ー長いキャリアの中で、ブッフォもシリアスなものも両方歌っていらっしゃいました。どれがあなたにとって一番自然ですか。
RR:両方とも好きです。ロッシーニのブッフォが特に好きです。というのは、ユーモアをもって、距離をおいて、自分自身を違ったふうに見させられるからです。「アルジエのイタリア女」のムスタファを歌うとき、はじめは劇的に、それから、とっても滑稽に、そして最後にはとっても哀しくしなければなりません。外から見れば、ブッファですが、私にとっては非常に人間的なものです。その中に、人間としての自分の個人的な経験のあらゆる事実を利用できます。そして、一番いいことは、歌いながらそれを笑い飛ばすことができることです。(2001年インタビュー)

おまけ:
ガナッシの《チェネレントラ》フィナーレの歌のビデオクリップ、お口に注目、小鳥さんのようです。

▼Jean-Pierre Ponnel(1932〜1988.8.11)


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euridice

>小鳥さんのよう
ディズニーのまん丸顔にクチバシのコトリみたい^^!
by euridice (2006-09-03 07:38) 

keyaki

euridiceさん、ディズニーの「眠れる森の美女」とか一連のものに出てくる小鳥さん、ほんとそっくり。
歌っているというよりはさえずっているというかんじですものね。
テクニックとかはよくわかりませんが、これって誰でも訓練でできるというものでもないような気がしますけど、どうなんでしょうね。
チェネレントラは、バルトリとかフォン・シュターデ、カサロヴァの映像を見てますが、こんなお口の動かし方だったかしら? 
by keyaki (2006-09-03 12:01) 

Bowles

RRの《アルジェのイタリア女》の記事なのに、ガナッシのアンジェリーナについてコメントさせていただくのもナンですが、この《チェネレントラ》、東京でもやったピッツィの演出のものですか?

ガナッシって、口の動かし方というか、ホント百面相で歌うので、あまり前のほうの席に坐っていると、ときどき吹き出したくなってしまいます。鼻からおでこから、みんな動かして歌うんですよね。カサロヴァもペコちゃんみたいな顔をして、時々『奥様は魔女』のサマンサばりに鼻をクシュクシュと、不思議な動かし方をしますね。あとはやはりアンジェリーナを歌うヴィヴィカ・ジュノー。彼女の唇の動かし方は、オペラ界七大不思議の一つ!
by Bowles (2006-09-03 17:14) 

Orfeo

ホント、顔の表情を見ているだけで楽しいですね、ガナッシ・・・(笑)。

1年前の記事、しかもまったく別のプロダクションに関する記事ですが、TBを送らせていただきました^^;;
by Orfeo (2006-09-03 17:30) 

みど

バルツァのアルジェみましたよ!!すっごいオーラでした。。
演出もおもしろかったし。みどが見たのはもちろん藤原のやつですが。。
by みど (2006-09-03 17:33) 

keyaki

Bowlesさん、演出はピッツィのです。この演出は、TVで見た記憶がありますが、同じものかどうかわかりません。
さっきはじめて気がつきましたが、スパニョーリがダンディーニなんですね、若くてわかりませんでした。
ゼッダ指揮、ガナッシ、ヒメネス、スパニョーリ、アントニオッツィ、場所はレッジョ・エミリアのTeatro Romolo?
いつのものかご存知でしたら教えて下さい。
by keyaki (2006-09-03 21:06) 

keyaki

みどさん、バルツァは、この演出でおはこみたいによく歌ってますので、完璧に自分のものにしていて、素晴しかったでしょうね。
by keyaki (2006-09-03 21:12) 

Bowles

>いつのものかご存知でしたら教えて下さい。

最近スパニョーリのサイトがとても立派になって、そこを見ますと、Reggio EmiliaのTeatro Valliなら1996年1月2日、ParmaのTeatro Regioなら1月10日ですね。「Teatro Romolo」というのは謎(笑)。実はこのサイトも、結構抜けていたりするんですけれどね。ペーザロとモナコでのあの魅力的な《試金石》、写真はあるのにデータが無いとか...。
by Bowles (2006-09-04 01:06) 

keyaki

>Reggio EmiliaのTeatro Valli
これだとおもいます。Teatro Romolo Valliと言うようです。 Valliが抜けてました。正式にはTeatro Municipale Romolo valli (di Reggio Emilia)かな?
Reggio EmiliaとParmaで同じ公演をやったということで、リハーサルとかピアノ練習は、Reggio Emiliaの劇場での収録ということなんでしょうね。
スパニョーリのサイトに行って来ました。なかなか品のよいHPですね。トップページはドキッとしますね。
10年で顔が変わったようですけど、今の方がいいですよね。
by keyaki (2006-09-04 02:51) 

yumemi

こんにちは〜書き込みするのは久しぶりです。
大好きなアルジェ、この5月に観たガナッシ、それに最近気になっているスパニョーリの話題に惹かれて顔を出しに来ました^^;。  ライモンディのドン・バジリオの歌う「ラ・カルニア」、大好きです。 ムスタファもちょっと前まで歌っていたんですね。 

それとガナッシは、「ラ・チェネレントラ」でしたが、最前列だったので最後のアリアで、顔も、ですが全身を動かして歌歌う様子、しっかり観てきました。確かに、ちょっと可笑しかったです^^。  スパニョーリはあの理髪師のDVDを観て以来、ファンです。 10月のフィレンツェも行きたかったのですが、その前にベルリン行きを決めてしまっていたので難しい・・・来年はどこで歌うんでしょうね?
by yumemi (2006-09-05 05:55) 

keyaki

yumemi さん、コメントありがとうございます。
ガナッシのチェネレントラはフローレスじゃなくて、シラグーザが王子様だったんですね。オペラクリックで写真を見てきましたが、ちゃんとカツラをつけていて素敵じゃないですか。マルコ・ヴィンコとかスパニョーリのお友達?アントニオッツィと豪華メンバーですね。
スパニョーリのことならBowlesさんですけど、彼のHPで見ると来年はネーデルランドオペラでドン・ジョヴァンニが決まっているようですね。
by keyaki (2006-09-05 18:07) 

yumemi

あのチェネレントラは本当に豪華キャスト、舞台と演出もなかなか可愛らしく、出来ればDVDかせめてテレビ放送にならないかなあなんて期待しているんです(私が観た当日はテレビカメラが入っていたので全然根拠無い希望でも無いと思うんですが)。王子様のシラグーザはレッジェーロ・テノールの中ではフローレスと共に私のお気に入りです。 アリドーロのオルフィラはチェックしていなかったけど全体で一番輝いていました。 今回のフィレンツェもシラグーザが伯爵でAキャストの日はバルッチェローナと、最終日にはスパニョーリ/オルフィラと共演の予定なのです。 ベルリンの予定さえなければ、絶対行ってるのですが〜><;;スパニョーリは来年、オランダですか。 イタリアより近いから行きたい〜;;

そうそう、DVDと言えば、この間のドン・パスクワーレはDVDになるんでしょうか?
by yumemi (2006-09-05 23:14) 

keyaki

yumemiさん、
ジェノヴァは、このところDVDに熱心なので、発売される可能性大いにありますね。

>バルッチェローナ
新国にも来ますよ、《セビリアの理髪師》に出演で。
シラグーザも日本では新国の《セビリアの理髪師》で大活躍で、一躍注目されたんですよ。語りぐさになってます。

>ドン・パスクワーレはDVD
これは間違いなく絶対発売ですけど、待ち遠しいですね。7月2日に、フローレスのために再収録しましたものね。しかし、フローレスも体調崩さないように緊張したでしょうね。歌手のみなさんには頭が下がりますね。
by keyaki (2006-09-06 09:21) 

ポン

keyakiさん、お久しぶりです。7月2日収録のドン・パスクワーレのDVDの発売が待ち遠しいです。写真をチラッと見ただけですが、可愛い演出ですもんね。
フローレスはこの頃、5月にワシントンで「アルジェ」を歌い、そのまま来日して「連隊の娘」を歌い、世界一周するようにヨーロッパに戻って6月後半ウィーンで「アルジェ」を歌ったあと、6月30日に雨の中(!)シェーンブルン宮殿での野外コンサートに出て、7月1日スイスに移動、2日に「ドン・パスクワーレ」ですから、相当キツいスケジュールだったと思います。体調を崩さず、収録に臨めていればうれしいです。
by ポン (2006-09-10 01:33) 

keyaki

ポンさん、コメントありがとうございます。
ほんとにDVD楽しみです。ライモンディは、更に半年年をとったので、どうかな、、ですけど、年寄りのやくですからいいとしましょう。(笑
by keyaki (2006-09-10 11:09) 

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