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オペラ歌手のオペラ演出:R.ライモンディの場合(4)の1《ドン・カルロ》 [オペラの演出]

2003年1月には、《ドン・カルロ》の演出をしました。1986年以来4回目の演出ですが、ヴェルディということが注目すべきことのようです。


ヴェルディ《ドン・カルロ》
Livret de François-Joseph Méry, Camille Du Locle et Antonio Ghislanzoni
ドン・カルロ:Marcus Haddock
エリザベッタ :Olga Guryakova
ロドリゴ:Dario Solari
フィリッポII世:Ruggero Raimondi
エボリ:Luciana d'Intino
大審問官:Dimitar Stanchev
修道僧/シャルル五世の声:Enrico Turco
レルマ公爵/王家の伝令:Matteo Lee
テバルド/天の声:Gisella Stille
Stage director :Ruggero Raimondi
Set designer and Costumes designer :Giovanni Agostinucci
Lighting: Fabrice Kebour
chorus of the opera of monte-carlo
philharmonic orchestra of monte-carlo
2003年1月23,26日
モンテ・カルロSalle des Princes (Grimaldi Forum)

演出について
 ミラノ版4幕、新演出《ドン・カルロ》、ルッジェーロ・ライモンディのヴェルディオペラ初演出であり、同時にフィリッポII世役で登場した。ジョヴァンニ・アゴスティヌッチのよく考えられてはいるが、特別驚くような舞台デザインではないが、衣装は非常に美しく、全幕通して、 背景は暗く灰色で、簡素な装置が真っ暗闇から浮かび上がるという手法で、そのトリック的な効果は、Fabrice Kebourの照明技術によるものだった。
 この非常に難解な作品について、演劇的に魅力のある賢明さを持つルッジェーロ・ライモンディの演出は、群衆のシーンの評価はより低いが(異端者火刑の場は、デザインしたアゴスティヌッチ同様、奇跡をおこすことはできない)、ドン・カルロが人間関係と登場人物達の間の個人的な対立の作品に変わる時、そして、第三幕での 偉大な君主の苦悩が具体化する時、最高に本領を発揮することとなった。
フィリッポII世役について
 絶頂期の声は期待できないが、歌唱面での表現力はますます磨きがかかってきている。"Ella giammai m'amo"では、孤独な一人の人間としての悲痛な叫びのなかにも、王の尊大さが見え隠れする繊細な表現的歌唱は素晴しい。全体的に完璧な演劇的表現の確実な支えによって、ルッジェーロ・ライモンディは常に最も存在感のあるすばらしい役者である。(オペラ雑誌要約)

関連記事:
2005-11-09 フィリップ二世(ドン・カルロ)-Ruggero Raimondi Mensch und Maske-
2005-01-07 フィリッポ2世(ドン・カルロ)

ライモンディのオペラ演出記録
■1986年ナンシー《ドン・ジョヴァンニ》:ブログ記事はこちら
■1992年ナンシー《セビリアの理髪師》こちら
■1996年アテネ《ドン・ジョヴァンニ》:ブログ記事はこちら
■2003年モンテカルロ《ドン・カルロ》


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