♪私がお小姓だった頃......♪ファルスタッフが歌います

▼2幕 2場：フォード家の居間
2時から３時の間に夫がいないからいらしてね、と誘われ、ファルスタッフは自分をやっつける策略とも知らず、喜んでやってきます。「フォードさえいなければ...」とアリーチェを口説き、「お小姓をしていたころは、痩せていてそれはかわいかったのです....」と歌う。

(1)1986年デッシーと	(2)1999年レミージョと	(3)2006年フリットリと
私は、ノーフォーク公爵のお小姓だった頃、痩せていました 美しくて軽くてやさしい蜃気楼のようでした あの頃は幸せでした 私は痩せていてすらっとしていました だから指輪の穴でさえ くぐって滑り抜けられるほどでした 私は美しくて軽くてやさしい蜃気楼のようでした
嬉しいことに運良く、ライモンディの40代、50代、60代の《ファルスタッフ》を聴くことができました。それに９月には、来日公演の予定もあり、生舞台に接することができるかもしれません。 　44歳初演後、時期尚早とレパートリーからはずし、50代半ばで、再挑戦。今年64歳のフィレンツ５月音楽祭では、ロンコーニの新演出のライモンディ仕様ともいえるファルスタッフだったようです。RAI3中継の音だけですと、いろいろ批判もあるでしょうが、レビューを見る限り、ただの不良老人ではなく、哀愁に満ち誇りも失っていない愛すべき人物という解釈で、ライモンディの当たり役「ドン・キショット」を彷彿とさせる....という寸評もありました。 　特に第三幕がユニークで、舞台もかなり大仕掛けのようですが、東京文化会館で、うまく場面転換ができるのでしょうか。 ※上のビデオクリップ等キャスト詳細

※(1)(2)は、録音レベルが低いので、マックユーザーは、shift＋コマンド(アップルマーク)、ウィンドウズは、shift＋altキーを同時に押して、画面の左のスピーカーマークをクリックして音量を倍にして下さい。

参考記事：
※2006-05-19の記事 フィレンツェ《ファルスタッフ》舞台写真
※2006-05-14の記事《ファルスタフ》いろいろ
※2006-05-12の記事現代風！《ファルスタッフ》やっと写真が出ました！
※2006-05-09の記事現代風！《ファルスタッフ》69回フィレンツェ５月音楽祭

コメント 5

この歌は、ヴェルディの伝記映画の中の舞台場面ではじめて耳にしました。楽しく軽快で楽しいメロディー、すぐ耳に残って忘れられませんね。歌詞もおもしろいですし。
by euridice (2006-05-21 08:33) 

なによこのお肉は....とアリーチェがファルスタッフの太鼓腹をツンとつつくと途端に歌いだすのが愉快で楽しくて、ついついクリックして、にやにやしながら見てます。やっぱり、映像があると楽しさ100倍ですね。

この歌は、ライモンディのように若い時にすらりと美しかった歌手が歌うと納得なんですが、若い時からチョデブの歌手が歌うと、オイオイ冗談もほどほどにしろよ、というかそんな時期なかったでしょう、、とお気の毒になります、マエストリとかターフェルね。

デッシーとの映像では、ライモンディの背がすごく高いのを再認識。先日新聞でオランダのヘーシンク（日本柔道を負かした人）の記事があって、それに198センチの巨体と書いてあったんですよ。わぁ、198センチってやっぱり大きいんだ、ライモンディも若い頃は、いやがってたんだよなぁ、、なんて思っちゃいました。
でも、ファルスタッフはチビデブより、巨体がふさわしいでしょう。
by keyaki (2006-05-21 09:41) 

＞＞ツンとつつくと
ほんとだ（笑）おもしろい、笑わせていただいちゃいました。
198㌢、、、デッシーと並ぶと背の高いのがよく分かりますね！ライモンディと共演した多くのソプラノさんたちがきっと救われたことでしょう。
＞＞マエストリとかターフェルね。
ていうか、今現在まだ若いのに、、、＾＾；若いといってもお小姓は無理でしょうけど。あ、でもそういえば、ブリンちゃんは、ビートルズみたいな髪型をしていた少年の頃はひょろっと細かったですよ、写真を見たことありますが、、、。
by (2006-05-21 23:48) 

この歌いいですよね♪見てるほうも「何言ってんの！？」と半ば呆れながら聞くものだと思います。ライモンディのファルスタッフは本当に可笑しいですね～。

>>ターフェル
>ブリンちゃんは、ビートルズみたいな髪型をしていた少年の頃はひょろっと細かった
私も、ドキュメンタリーで見た少年の頃の歌唱大会か何かの映像で細～いターフェル見たことがあります。彼のドキュメンタリー内でなかったら絶対に信じなかったでしょう（笑）
by Sardanapalus (2006-05-22 14:57) 

りょー さん、Sardanapalus さん、お楽しみいただけて嬉しいです。
ターフェル少年は普通体型だったんですか。私もそのドキュメンタリー見ていると思いますけど、その場面は記憶にないなぁ。
でも、デビューの時は、もう、今のようなかんじでしたよね。まあ、彼の場合、肥満というよりは、デカイというのかな、なにしろ手というか指がごっついですよね。

今回のフリットリのアリーチェは写真から想像すると、足でお腹をツンというかんじかしら。
by keyaki (2006-05-22 16:42)