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《天声人語》:パヴァロッティ [パヴァロッティ]

本日、14日の「天声人語」にトリノ冬季オリンピック開幕式、パヴァロッティ登場のことが取り上げられていました。
全体的に何がいいたいのかよくわからない文章ですが、かいつまんでご紹介。(昔は、受験には朝日新聞の「天声人語」が取り上げられることが多いということで、受験生がいる家庭では、朝日新聞を取らなければ、というくらいそれなりに権威のあるものでしたが、今は、どうなんでしょうか、、、)

▼70才になったら、トイレでも歌わないし、シャワーを浴びるときも歌わない.... 。テノール歌手パヴァロッティが、2005年の70才の誕生日(10月12日)を限りに引退すると述べたと報じられたのは4年前だった。その人が、トリノ冬季五輪の開幕式に登場して歌った ▼略........ ▼今回の登場の経緯は分からないが、パバロッティは北イタリアのモデナの出身だ。生家は貧しく、12才の時には伝染病で命を落としかけたこともあったという。歌手として大成してからも、ふるさとには強い愛着を抱いていた(M・ルイス『三大テノール』)▼略........ ▼「今こそ最悪の時だ。やるべきことはすべてやった......ついに舞台へ出る時が来た。最後の死の行進が始まる」。パヴァロッティは、舞台に立つ直前の心境をこう述べている▼略........
とまあ、こんな調子です。
最後を、『選手たちは.....それぞれに「最悪の時」と戦いながら、滑り、舞い、競っている。』と締めくくっています。
2006.2.14朝日新聞より抜粋
上記のパヴァロッティの《心境》がなにを言っているのか、よくわからないのですが、素直に読むと自分の健康のことを言っているのかとも思うのですが、、、どうなんでしょう。
2003年の「できちゃった離婚」で、「糟糠の妻」と分かれざるを得なくなった時から、彼の人生も計画通りには行かなくなったような感じですね。プライヴェートなことはいいたくないのですが、、、
《天声人語》でも言及されているように、2005年10月12日70才の誕生日に故郷のモデナで《ラストコンサート》という計画だったようですが、昨年の12月まで上海とかニュージーランド等各地でコンサートを行っていますし、また今年の4月〜8月までコンサートを開催することになっているようです。
ライモンディとは、同じエミリア地方出身ということもあり、お互いデビュー前に出会っています。その時のことは2005-11-08の記事にあります。
1970年代にはイタリア各地、日本、NYメトとかの海外公演でも共演していますし、同じ舞台に立たなくても一緒にツァーというのもあります。
その方向性の違いからか、レパートリー上の関係からか、パヴァロッティとの共演は1983年頃までのようです。ちなみにドミンゴとは1996年にも共演しています。
なにはともあれ、その美声と人好きのする魅力的な個性により、世界中でパヴァロッティの人気は絶大なもので、ドミンゴが嫉妬するくらいだったようです。
オペラ歌手の引退時期は様々ですが、最終的には劇場からオファーが来なくなった時でしょうか。ライモンディは、「舞台が楽しく感じられなくなったら引退する」と言っています。パヴァロッティは、動けませんから、オペラは引退ということですが、歌うのが楽しくて、延々ツァーを続けているのでしょうか。70才の誕生日で終わるはずだったのに、健康上の問題で、のびのびになってしまったということでしょうか。いずれにしろ、今回の開会式で、立ったままとはいえ歌声が聴けたことは嬉しい吃驚でした。元気で今後の計画をこなして欲しいものです。

参考:
2005-05-31 の記事《RRと指揮者(12-a)クラウディオ・アバド"Verdi Requiem" 》では、1980年のパヴァロッティが見られます。この頃は、髪の毛も眉毛も自然にそのままだったんですね。
◇2004年3月6,10,13日 NYメトさよなら公演「トスカ」
この時すでに自由な動きができず、共演者の支えで立っていたり、撃たれて死ぬところも椅子の上という状態だった
◇2005年10月12日(誕生日)の引退コンサートに向けて、世界各地で「ファイナル・ワールド・ツアー」スタートさせると発表
ちなみに日本では、2004年3月31、4月6日(東京国際フォーラム)、4月3日(サントリーホール)と三日間開催された。指揮者兼ピアノ伴奏者兼親友のマジエラさんに支えられながらの登場、椅子に座っての歌唱
◇2006年2月11日トリノ冬季五輪の開幕式の大トリで、《ネッスンドルマ》を歌う。関連記事
◇2006年4月〜8月《さよならツァー》再開、ボスニアを皮切りに、ウィーン、スイス、フィンランド、ヘルシンキ、イギリス各地、ハンガリー

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euridice

私の読解力の問題かもしれませんが、最近の、といっても相当前からですけど、天声人語、何が言いたいのかよくわからない.....ものが少なくないです^^;

赤字強調の部分ですが、今回のオリンピック開会式出演直前の心境ではなくて、舞台に立つ直前に常の心境だと思います。で、つまりオリンピックの選手も同じような心境だろうと言いたいわけなんじゃないかしら?
それにしても「最後の死の行進が始まる」というのは、何だかねぇ....ですわ。
by euridice (2006-02-15 13:31) 

keyaki

そうですね。つまり、この文章全部引用で、最後の締めくくりだけが、天声人語さんのご意見ですね。
まあ、パヴァちゃんの健康を心配しているのは私だけってことですね。へへ
by keyaki (2006-02-15 13:47) 

助六

私もパヴァロッティの心境についてはeuridiceさんの仰る通りの意味だと思います。
天声人語氏は「70歳の誕生日を限りに引退する」とか、「今回の登場の経緯は分からないが」とかいう話を前半に混ぜてるから、文脈上意味がはっきりしなくなってる。主張も話の運びも不明瞭で、およそ入試問題向きではなさそう。今「天声人語」は一人の方が毎日書かれてるのかどうか知りませんが、そうだとしたら毎日快打という訳には行かないだろうことは分かりますが。

私の頃は吉田秀和氏の文章も入試に良く使われるとされてましたが、氏の文章も余り明快とは言えないですよね。日本語の「読解力」って、「論理をたどる力」じゃなくて、「行の間を読む力」っていうことでしょうか。

何でもご存知のkeyakiさんはご承知と思いますが、「三大テノール」の著者M・ルイス氏は、クリントンの「モニカ・ゲート」のモニカ・ルインスキーさんの実のお母様だそうです。伊語版には著者紹介にまで書いてある始末。芸能ゴシップ誌の記者出身だそうだから、モニカの手記も勝手知ったるとばかり高値で売ったとか。モニカさんはパリでもデパートでサイン会までやってましたが、さすがに暫く後に行ったらサイン本がヤマと売れ残ってましたねぇ。
by 助六 (2006-02-16 10:49) 

keyaki

助六さん
>「三大テノール」の著者M・ルイス氏
知りませんでした。この本は日本語訳もあるんですか?
モニカ・ルインスキーの母親が、ドミンゴに関係を迫られたとかなんとかで訴えたということが書いてある本を読んで、あらまぁ、親子で、、と思いました。
その本によれば、ドミンゴは確かに浮気ばかりしていて、奥さんも堪忍袋の緒が切れる寸前の状態だったようですが、彼女とは関係してないだろう、彼女がウソを言っているという見解だったと記憶しています。メトの暴露本ですが、今手元にありませんので、記憶違いがあるかもしれませんが。

しかし、このパヴァロッティの舞台に立つ直前の心境は、なにからの抜粋なんでしょうか。
by keyaki (2006-02-17 10:27) 

みど

うれしい。。みどは、パバロッティの大ファンなのに見逃したんです。。。
ほんとありがとうございます。
by みど (2006-02-17 12:40) 

mayumi-m

keyakiさん、はじめまして。以前より愛読させていただいておりましたが、ご挨拶が遅れました。今回の「天声人語」情報、拙ブログに引かせていただき、トラックバックさせていただきました。いつも読みごたえのある記事、楽しませていただいております。今後とも期待しております!
by mayumi-m (2006-02-19 02:57) 

keyaki

mayumi-mさん、いらっしゃいませ。
こちらからもTBさせていただきました。
by keyaki (2006-02-19 11:12) 

ほぬ

はじめまして,突然失礼します。
あまり詳しくはないけれど,三大テノールとかのDVDを良く見ています。
いろいろ勉強になりました。
ありがとうございました。
by ほぬ (2006-02-25 11:01) 

keyaki

ほぬさん、はじめまして。
いつでも遊びに来て下さい。
nice! ありがとうございます。
声の老化が1番遅いようですね。
パヴァロッティの声は若い時と同じですね。
by keyaki (2006-02-25 13:50) 

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