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ダニエラ・デッシー(1957- ) [RRと女声歌手]

R.ライモンディと共演している女性歌手、第4弾、ソプラノのダニエラ・デッシー

1957年ジェノヴァ生まれ。パルマ音楽院とシエナのキジアナ音楽院で声楽とピアノを学ぶ。1978年のデビュー以来、世界の主要なオペラハウスで歌い、レパートリーは、モンテベルディからプロコフィエフまで60に及ぶ。
《ファルスタッフ》のアリーチェ、《シモン・ボッカネグラ》のアメリア、《ドン・カルロ》のエリザベッタ、《ドン・ジョヴァンニ》のドンナ・エルヴィラ、《ホフマン物語》のアントニア《トスカ》、《オテロ》のデズデモナでR.ライモンディと共演している。

デッシーは、「音楽院ではソプラノ、コントラルト、メゾソプラノ、どんな役でも歌いました。テノールのパートでも歌って欲しいと言われかねなかったわ」と笑った。
オペラの最初の経験は、11才から3年間ローマの歌劇場でエキストラを経験したことである。アイーダの群衆であったり、トスカ、トゥーランドット、カヴァレリアのその他大勢とか侍女だった。
音楽院は、16才にならないと入学できなかったが、学長に歌の才能を認められ15才で入学。1978年のサヴォーナのジョコーザ歌劇場で、ペルゴレージ作曲《奥様女中》のデスピーナでオペラデビュー。2年後の1980年RAI国際コンクールで優勝、その模様がTVで放送され、注目される。
デッシーは、必要であれば、一幕を1時間で、また、およそ10日もあればオペラ全曲を学習する才能があり、その秘訣は的確な集中力だと語っている。「私の声は、純粋なリリックソプラノです。中声域が暗い音色でしたので音楽院で最初の1年間はメゾソプラノとして学びましたが、その後はソプラノでいくことに決めたのです。」年と共に声は変化するが、それに合わせてデッシーは必要な調整をしている。
「20年歌ってきて声に負担をかけているのではないかとか、役柄のバランスは大丈夫かとか心配なこともありました。4才の息子がいますが、子供を産んでからは、歌って疲れるということがなくなりました。私の新陳代謝が出産によって変化したのか、あるいは、よりポジティヴにものごとをとらえることができるようになったのかはわかりませんが、いずれにしても喜びを感じない仕事はやらないことにしています。」 1999年頃のインタビュー等参照
R.ライモンディと共演の主な公演、リサイタル
◇1986年ジュネーヴ テイト指揮《ファルスタッフ》キャスト
(右上写真ビデオクリップ)
◇1986年ローマ《シモン・ボッカネグラ》
◇1989年ラヴェンナ《ドン・カルロ》
◇1990年ボローニャ シャイー指揮《ドン・ジョヴァンニ》リハーサル キャスト
◇1993年ロンドン コンサート
◇1995年チューリッヒ《ホフマン物語》
◇1996年ウィーン《ホフマン物語》
◇1997年チューリッヒ 《ホフマン物語》
◇1998年ヴェローナ音楽祭 オーレン指揮《トスカ》トスカ初役
◇1998年バイエルン メータ指揮 フリードリヒ演出《トスカ》
◇1998年チューリッヒ ヴィオッティ指揮 ウルリヒ演出《トスカ》
◇1999年ボローニャ ガッティ指揮《トスカ》リハーサル
(笑いをこらえるデッシー)
◇2001年メータ指揮《ヴェルディガラ》出演者詳細
◇2001年 シカゴ ブルーノ・バルトレッティ指揮《トスカ》
◇2001年チューリッヒ リッツィ指揮 デフロ演出《トスカ》
◇2001年チューリッヒ フェドセイエフ指揮 ベヒトルフ演出《オテロ》
◇2002年8月 ヴェローナ音楽祭 カレッラ指揮《トスカ》
◇2002年チューリッヒ フェドセイエフ指揮 ベヒトルフ演出《オテロ》
◇2004年マドリード ベニーニ指揮《トスカ》キャスト

※参考:
《トスカ》公演記録 《ファルスタッフ》公演記録 《オテロ》公演記録
DVD
Tosca

Gran Gala Di Verdi (2pc)
パルマの《ヴェルディガラ》、マドリードの《トスカ》共にBSで放送された。

・2001年メータ指揮《ヴェルディガラ》
・2004年ベニーニ指揮《トスカ》
ついでの話:
テノールのジュゼッペ・サバティーニとの間に、息子のJacopoがいる。2000年頃からパートナーはテノールのファビオ・アルミリアートで、カップルでの共演も多い。

※ダニエラ・デッシー:Daniela Dessi 1957.05.14- ジェノヴァ ソプラノ
※ジュゼッペ・サバティーニ:Giuseppe Sabbatini 1957- ローマ テノール
※ファビオ・アルミリアート:Fabio Armiliato1956.08.17-ジェノヴァ テノール


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コメント 10

オクタヴィアン

ぎゃっ \(◎o◎)/ 今度はデッシーですか!!
もう大好きなんです。今、一番好きな歌手かもしれません。
ズバ抜けて美人というわけでもないし、声も超人的な美声というわけでもないのに、なんていうかとても人間的で、オペラのヒロインがホントに生きていたらこんな感じ?っていつも思うんです。アドリアーナやトスカのような悲劇のヒロインもアリーチェのようなコミカルな役も、どちらも素敵ですし。
オペラの舞台にはデッシーのようにちょっとだけ堂々とした体型...の方が舞台栄えするんじゃないかと思います。近頃人気のスーパーモデルに対抗!みたいな体型じゃ、クラシカルで豪華な衣装は似合わないといより、歌い手さんが貧相に見えるだけのような気がします。
私はライモンディをそんなに意識して聴いてきたわけでもないんですが(スミマセン... ^^; )、リッチャレッリやデッシーなどの私が大好きな歌手とたくさん共演してくれているので、必然的にたくさん聴く結果になったみたいです。願わくば、ブルゾンのように、東欧の出稼ぎ来日公演の一点豪華主義でスカルピアとか歌うようになって欲しくないなって思います。まず、そんな心配はないでしょうけど...

ところで、ローマ歌劇場の来日公演は強気の価格設定に目がテンでしたが、主催もとのオデッセイでチケットの先行予約を受け付けていて、トスカ(デッシーの出演日は9月28日と10月1日)は3日ともまだエコノミー席が余裕で買えました。NHKホールのエコノミー席なんて、いったいどんな場所になるのかという気もしますが、ご興味のある方はお早めにどうぞ!
by オクタヴィアン (2006-01-23 11:46) 

Orfeo

keyakiさん、こんにちは。
デッシーのこともライモンディのこともなにも書いてないので気が引けますが、マドリードの『トスカ』の記事、TB送信させていただきます。よしなに・・・・
by Orfeo (2006-01-23 13:07) 

keyaki

オクタヴィアンさん、
なんだかんだ言っても、イタリア人で、子供の頃からオペラに親しむ環境にあったというのは強みですね。なんていうか、自然体なんですよね。
前回の「アドリアナ・ルクヴルール」はキャンセルで残念でしたが、今度は「トスカ」ですか。フィレンツェのファルスタッフと日程が近いですね。たしかスカルピアはスリヤンでしたね。
by keyaki (2006-01-24 02:10) 

keyaki

OrfeoさんTBありがとうございます。
>デッシーのこともライモンディのこともなにも書いてないので気が引けますが、
配役に名前が書いてありますから充分です。
by keyaki (2006-01-24 02:13) 

alice

ライモンディとデッシーの組み合わせですが、2002.7のチューリッヒ「オテロ」で1幕だけ観ました。デッシーが不調で降板。たまたま?客席に居たプロキナに交替という舞台でした。デッシーはこの公演の数日前、ミュンヘンの「ファルスタッフ」で素晴らしいアリーチェを歌いましたので、働きすぎ?だったのでしょうね。この時のライモンディ、見事でした。今もあのクレードが耳に残っています。
by alice (2006-01-24 13:34) 

keyaki

alice さん
さすが、チューリッヒ歌劇場ですね。
そういうレポート拝見した記憶があります。aliceさんのHPだったのかもしれません。衣裳が、丈はよかったけど、胸がぶかぶかだったとか、、、(笑)
HPの公演記録に追記させていただきました。
by keyaki (2006-01-25 01:26) 

サンフランシスコ人

「モンテベルディからプロコフィエフまで60に及ぶ。」

プロコフィエフ?.......「三つのオレンジへの恋」ですか。



by サンフランシスコ人 (2008-05-07 04:42) 

keyaki

サンフランシスコ人さん
受け売りですから知りません。
by keyaki (2008-05-07 08:12) 

サンフランシスコ人

「2001年メータ指揮《ヴェルディガラ》出演者詳細」

"ページを表示できません 申し訳ありませんが、アクセスされたページは現在ご利用いただけなくなっています..."

https://www.youtube.com/watch?v=NryiLOb2tK8
by サンフランシスコ人 (2017-01-07 08:34) 

サンフランシスコ人

パルマの《ヴェルディガラ》がカテゴリーのコンサート(19)にみたいですね....

http://keyaki.blog.so-net.ne.jp/archive/c2300320966-1


by サンフランシスコ人 (2017-01-07 08:50) 

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