モンテカルロ《ランスへの旅》14声によるコンチェルタート [ランスへの旅]
もしかしたらほとんどの方が↓ビデオクリップ見えなかったのでは?今は見えますか! |
11月19日、モナコのアルベール大公の即位式が行われた。その後、約800名が招かれ、ロッシーニのオペラ'Viaggio a Reims'が上演された。21日から一般公開された。
http://www.repubblica.it/2005/k/sezioni/persone/albemonaco/albemonaco/albemonaco.html
R.ライモンディは、アバドに請われてドン・プロフォンドを1984年のプレミエ から、歌っているが、今回は12年ぶりとなる。 祝祭用のオペラなので、楽しい曲満載ですが、《14声によるコンチェルタート》をご紹介。 戴冠式に行こうにも馬がないとがっかりしている一同のもとにパリから手紙が・・・というシーン。 ◇ビデオクリップ左)今回のモンテカルロの公演(最初と最後の写真はアルベール2世)ベニーニ指揮、ピッツィ演出 ◇ビデオクリップ右)1984年ぺーザロの159年降りの復活公演 アバド指揮、ロンコーニ演出 (小さくて見えにくいですが、ヌッチ、レイミー、ライモンディ、3人揃い踏みは貴重ですヨネ!) 両方ともキャストは《ランスへの旅》公演記録をご覧下さい。 ※参考:《ランスへの旅》公演記録:Il Viaggio a Reims1984ー2005 ※参考:ロッシーニのことならこちらのサイトIL VIAGGIO A REIMS |
※アルベール2世 Albert II de Monaco (Albert Alexandre Louis Pierre Grimaldi)1958年3月14日生。 モナコ公国の大公。 父はレーニエ3世(Rainier III de Monaco, Rainier Louis Henri Maxence Bertrand Grimaldi、1923年5月31日 - 2005年4月6日)、母はハリウッド女優であったグレース・ケリー(Grace Patricia Kelly)である。
いやー、クリップ2つ満喫させて頂きました(モナコの方は音だけでしたが)!! やはりベニーニよりアバドの方がリズムの柔軟さとニュアンスの豊富さで一枚上かなという気がします。
ロンコーニとアウレンティ(彼女は建築家でオルセー美術館内部改築は彼女の手になるものです)の舞台で、真っ白な階段を背景に、手紙を読むライモンディが中央にすくっと立ち、前方にコルテーゼ(小生の時はカバリエでしたが)を挟んでクベルリとヴァレンティーニ=テラーニが座して三角形を成し、左脇にいかにもイギリスのロードといった体のマジメくさったレイミーと頭上にリラを戴いた清楚なガスディアが控えるこの場のシーンは、今でも昨日のことのように思い出します。
ヴァレンティーニは若くしてガンで亡くなり、クベルリとガスディア(コリンナは、最後までテクニックが不安定だった彼女の唯一で最高の当り役だったと思います)やマテウッチ(私が見た時のリベンスコフ)、デュピュイは半引退状態、レイミー、ヌッチ、メリット(ドイツ物に転換した後、シェーンベルク!で立派な歌唱を聴きましたが)をロッシーニで聴けることももうないでしょう。小生にロッシーニ・セリオの底知れぬ面白さと深さを教えてくれたこの世代のロッシーニ歌手たちが遠くなりつつあるのには寂しさを抑え切れません。今回モナコでアンダーソンとブレイクが健在振りを示してくれたのは、嬉しいことでしたが。
by 助六 (2005-11-27 11:25)
助六さん、お楽しみ頂けてよかったです。
ジューン・アンダーソンは、久しぶりのような気がしますが、彼女フランスで、人気なんですよね。
モンテカルロのをざっと通して聞いてみましたが、アバドのは、シドニー卿のアリアがかなり長かったと思いましたが、短く感じましたし、その後のドン・プロフォンドとのやりとりもなかったようです。ちょっと違うようです。(細かくチェックはしていませんが)
by keyaki (2005-11-28 23:34)