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最新の「ロンバルディ」と余談 [ロンバルディ/ジェルザレム]

2005年9月にフィレンツェ歌劇場で、「ロンバルディ」が上演されました。
ネットで放送されましたので、一部ご紹介します。
ドン・ジョヴァンニで活躍中の若手歌手、E・シュロットはじめてのヴェルディのようです。
時代を置き換えているようですが、レビューがありますので、こちらでどうぞ。(私は写真を見ただけ)
こんな複雑奇妙奇天烈な内容のオペラの置き換えは、ますます訳が分からなくなるような気がしますけどどうなんでしょうね。憎悪は時代を超えたものですが、父親殺しで、所払いは現代では通用しないですし...

MP3録音内容:
◇パガーノ:憎悪に燃えるパガーノ:
じつにひどい女だ!私がお前のことを忘れることができると思っていたのか。お前は喜びの絶頂にいて、私は悲しみの底にいていいものか? イタリアの火山が水から養分を得るように私もお前から遠く離れて愛の激情を増大させていたのだ。

◇三重唱:ジゼルダ(パガーノの姪)と瀕死のオロンテ、隠者はオロンテに洗礼を授ける。オロンテはキリスト教徒として死んで行く。
.......................................................................

もう一つ、昨日(11-02)ビデオクリップをご紹介しました1984年8月ヴェローナの「ロンバルディ」の最後の場面のハプニングをご紹介します。
最後の場面は隠者が兄アルヴィーノに自分が弟のパガーノであることを告白して、神の御元で死ぬことができる喜びを歌い、一同神を讃えて幕・・という感動的な場面です。
突然、合唱団かエキストラの一人が、突然バタンと倒れます。側にいた人が、ブーツや手袋を脱がしたり、扇いだり介抱してます。イタリアの夏は暑いですからね。その側で、ちらっと見て気にしながらも歌い続けるソリスト。
演奏が終わって、拍手にこたえるためにライモンディが上の方から降りてきますが、駆け寄って「大丈夫ですか」というように声をかけてます。
このビデオは大画面で見るとボケボケなので今まで気づきませんでした。ブログに載せようと編集していて気づきましたので、まあ、興味のある方はどうぞ見て下さい。

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コメント 4

なつ

kyakiさん、TBさせて頂きました。
「ロンバルディ」の放送聴き逃したのは残念でしたが、おかげさまでシュロット@初ヴェルディを聴かせて頂けました。
この演出、ひょっとしてイラク戦争を舞台に設定したのでしょうか?

アレーナの方のハプニングはあらかじめ記事で読んでいても、ほんとうにバタッだったので、やっぱり驚きました。
ハプニングといえば、サントリー・ホール・オペラの「ドン・カルロ」で、レナート・ブルゾンの声が出なくなり途中降板した時のことが思い出されます。
急遽、日本人の若手バリトンが代役に立ったのですが、彼がアリアを歌い終えた後、ニール・シコフがドン・カルロではなく、素の顔で微笑みながら、何か声を掛けていたのが、印象的でした。
by なつ (2005-11-03 23:46) 

これ、シュロット君だったんですね、ムーティかと思いました(笑)ネクタイのせいかな・・・
ロンバルディア人は(イエルサレムとこのオペラはどういう関係なんでしたっけ?)前のログで仰ってたコロンバーラのを見たことがあるだけですが、確かにコロンバーラはいつでも小ぎれいなコロンバーラのままでしたね(笑)隠者に見えません^^;
ハプニングも見せていただいちゃいました。おーだいじょうぶかー?!と何人かがわらわら集まるところがいいですねぇ、おおらかで。
画面で見逃していたといえば、あのトリノのオテロ、最後の場面でライモンディ・ヤーゴが階段の途中でばったりとうつ伏せに果てているのを発見して驚きました。
by (2005-11-04 00:12) 

keyaki

なつさん、TBありがとうございます。
>イラク戦争を舞台に設定
読んでないのですが、はっきりそうは書いてないような・・・
あのあたりの紛争は、キリスト教というよりは、ユダヤですものね。

生の舞台はいろいろありますね。 カーテンコールでも、そういう"素の顔"でねぎらっていることがありますけど、素敵ですよね。
by keyaki (2005-11-04 16:14) 

keyaki

りょー さん、ちょっと怖いムーティかも (笑)

>イエルサレム
ロンバルディがあんまりな話しなので、人物設定も変えてわかりやすくしたようですけど、どうなんでしょう。それからパリ・オペラ座のための改訂版なんでフランス語ですね。
ライモンディは、両方やっていて、テレビで粗筋を説明してますが、変な話しです・・と苦笑しながらしゃべってます。パガーノではなくて名前もフランスたどロジェ、イタリアだとルッジェーロなんだそうです。(パパチェーザレが言ってましたね)
全曲は聴いたことがないです。

同じ女性を兄弟で争って、兄を殺そうとして、彼女の父の伯爵を間違って殺しますが、殺したと思ったら生きてたんですけど、まあ、その時は死んだと思って、兄に罪をなすりつけちゃうのね。で兄も逃げて、弟も逃げてパレスチナで罪に苦しみながら隠者になっていて、伯爵が十字軍を率いてこの地に来て、全員集合しちゃうわけです。最後に死ぬのはロジェだけです。
かえって分かりにくくなってるかもですね。

>最後の場面でライモンディ・ヤーゴが階段の途中でばったりとうつ伏せに
ええーー、逃げ切れなかったの!
知らなかった、確認してみます。
by keyaki (2005-11-04 16:36) 

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