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カラヤンの《トロヴァトーレ》DVDの写真の不思議 [その他のオペラ]

1978年カラヤンの《トロヴァトーレ》のDVDの箱のマンリーコ(ドミンゴ)の写真か絵かしりませんが、明らかに中身とは違っています。
中身の写真をアップします。(写真右) オペラのDVDは"ドミンゴ"というだけで売れるのでしょうか。このときのドミンゴは若くて、今時のオペラ=ドミンゴとおもっている人達には、識別不能かもしれません。それで、TDKは、ドミンゴとわかるように作ったのかなぁ。どうでもいいことですけどね。ちょっと気になりました。
CDですといつの写真なのというようなのも多いですけど、少なくとも中身が映像ですから、それと一致したものでないとおかしいとおもいます。

皆さんご存知のように、マンリーコは録音(1977年)と同じボニゾッリのはずでしたが、ゲネプロのときに観客からブーが出て、ボニゾッリが怒って降板してしまったそうです。テレビ中継が決まっていましたから、ミバのいい歌手じゃないと・・ということでさがしたそうですが、なんと都合良くドミンゴのスケジュールがあいていて、出演することになったのです。 急な代役ですから仕方がないとはいえ、心配性の落ち着かないマンリーコです。豪快なボニゾッリで見たかったです。
レオノーラは、録音はレオンタイン・プライスでしたが、こちらは最初からテレビ中継とビデオ制作のためにカバイヴァンスカになっていました。
最初からビデオにするつもりだったのに、正規発売がこのように遅れた理由はなんなのでしょか。(ベルカントからビデオは出ていました)
1978年にしては、画質はいいですね。同時期のパリ・オペラ座のテレビ中継の画質よりずいぶんいいです。


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euridice

中身は、頭に何も巻いてなくて、髭面ですね^^ 
by euridice (2005-02-20 17:41) 

keyaki

そのとおりですね。参考までに中身の写真をアップしますね
下の写真は、れいのアリア"Di quella pira"を剣を片手に歌っているところです。ガンバレーーーっとかけ声をかけたくなります。
by keyaki (2005-02-21 01:59) 

オクタヴィアン

私もそのDVD買ったのに、ジャケットの写真と中身が違うことに全然気がつきませんでした。^^;
ドミンゴってそんなに素敵だと思ったことなかったんですが、このマンリーコはかなり目がクギづけだったんです。
by オクタヴィアン (2005-02-21 01:59) 

keyaki

オクタヴィアンさんったら・・
若くて一生懸命なのが好感もてますね。
"Di quella pira"のところなんか、剣がゆらゆら、ちょっと指揮棒と間違ってんじゃんないのでしたわ。
by keyaki (2005-02-21 02:07) 

TARO

あ、これがDVDでも出たんですか。ドミンゴがカラヤンに要請されて「ハイCを出さなくていいなら出演する」と言って、代役を引き受けたというやつですね。
ドミンゴはダイエット前のムチムチしてた時期かな?

昨日中、ソネットつながりませんでしたが、私のところだけでしょうか?
by TARO (2005-02-21 02:29) 

keyaki

あ、そうなんですか。ずいぶんさっぱりした"Di quella pira"で、あれもう終わり?ってなもんでした。
日本版はまだ出てないようです。

>ドミンゴはダイエット前のムチムチしてた時期かな?
ムチムチはしてないですけど、洗練されてないっす。どこかのあんちゃんなんです。

ソネット、私も入れませんでした。時々重くてどうしようもないです。
by keyaki (2005-02-21 03:05) 

euridice

>"Di quella pira"のところなんか、剣がゆらゆら、
相当、あれあれって感じ。捕まっちゃうの当然ってとこですね^^;
by euridice (2005-02-21 08:57) 

TARO

あ、でも写真見るとマンリーコっぽいじゃないですか。
ジプシーの老婆に育てられたマンリーコがあまり洗練されててもね。
MET盤のパヴァロッティだといかになんでも太り過ぎだし。

昨日もまったくソネットは入れませんでした。日付が変わると入れるみたい。
by TARO (2005-02-22 02:08) 

euridice

>ソネット
夜はだめですね。

>マンリーコ
私は太り過ぎのパヴァロッティのほうが好き^^; もう長い間見てませんけど、あのメトの巨漢(含む巨女?)三人組公演が大好きで、何度見たことやら・・・ わくわくしますもの。
by euridice (2005-02-22 07:55) 

keyaki

>ジプシーの老婆に育てられたマンリーコがあまり洗練されててもね。
見た目はOKです。
こういうオペラは、歌芝居ということで、ビシッとしたカタが必要だとおもいます。つまり洗練された演技です。
特に"Di quella pira"のところなんかは、剣を持って歌うのであれば、ゆらゆら〜はいけません。かっこつけて歌って欲しいです。
そうじゃないと見ているほうが恥ずかしくなります。

メトのは、ミルンズなんかもかっこつけてますから、見ていて気持ちがいいですよね。
by keyaki (2005-02-22 10:49) 

TARO

今日、出てるかと思って近所のHMVに行ったんですが、田舎はまだ店頭に並んでませんでした。
あのお、それでなんで剣がゆらゆらしてるんですか?歌うのにせいいっぱいで、ピシッと立ってる余裕もなかったということでしょうか?
by TARO (2005-02-23 01:32) 

keyaki

>あのお、それでなんで剣がゆらゆらしてるんですか?

すごく緊張して余裕のよっちゃんではないことは確かです。
ちょっと調べてみましたら、ドミンゴはマンリーコデビューが1968年で、1975年までに50回くらい歌っているんですね。これが1978年で3年間があいてますからねぇ。それにカラヤンでしょ、誰でも緊張しますよね。特に"Di quella pira"はねーーー、ボニゾッリなら、スキップして、2回でも歌っちゃうヨということでしょうけど。

1975年にはトロヴァトーレの指揮もやってますので、ついつい指揮をしてしまったのかもしれません。
by keyaki (2005-02-23 02:30) 

euridice

パヴァロッティはびしっと決めてますものね^^

「うまくやれないのではなかという不安を感じると、その瞬間、間髪を入れず、身体がぐらぐらしはじめるのはもっともなこと・・・」だそうです。そんな感じもしますが、ドミンゴはそんなことないでしょうから、そういう演技なのかもしれません。
by euridice (2005-02-23 09:23) 

aki

keyakiさん、はじめまして。こんなトボケタ頃になってどうかと思ったのですが、たまたま見つけてしまい…いくつか、疑問にお答えできるかと思い、誰も気づかないかもしれないコメントです。
この映像がながらく正規盤にならなかったのは、ドミンゴの出来が悪かったからといわれています。ベルカントからのビデオでは"Di quella pira"の最後で声が割れています。RCAから出ているCDではちゃんとしているので、きっと編集したのでしょう。その他の部分は問題なく歌えていると思います。この当時ドミンゴはあまり調子が良くなかったと自伝に書いていて、この少し前のスカラ座の「マノン・レスコー」を聴いたことがありますが、全体的には好調といっていい出来栄えなのに、当時の彼ならば問題なく出せる程度の高音をいくつか下げていました。なので、この公演は結構プレッシャーだったのではないでしょうか。
このDVD、日本盤は未発売です>TAROさん。TDKのDVDは海外盤は日本の店頭へは出ないようです(少なくとも、今のところは)。そして、かなり遅れて高~い日本盤が店頭に並ぶわけです。
長くなってもうしわけありませんでした。他のページもゆっくり読ませていただきます。
by aki (2005-04-09 23:48) 

keyaki

akiさん、いらっしゃいませ。
>この公演は結構プレッシャーだったのではないでしょうか。
かなりのプレッシャーですよね。
代役でお願いされたのが二日か三日前だし、録画は入ってるし、カラヤンだし・・・・
でもたいしたものですよね、オペラ歌手って、尊敬しちゃいます。
私の贔屓にしているライモンディさんもカラヤンのために綱渡りのような代役をしてますヨ。カラヤンの自家用飛行機が迎えに来てそのまま劇場に連れて行かれて歌ったこともあるとか。

私のブログはかなり内容が偏っていますが、今後ともよろしくお願いします。
by keyaki (2005-04-10 02:56) 

おさかな♪

>ライモンディさんもカラヤンのために・・・。カラヤンの自家用飛行機が迎えに来てそのまま劇場に連れて行かれて歌ったこともあるとか。
まじですか!
by おさかな♪ (2005-04-22 22:02) 

keyaki

まじみたいです!
カラヤンは、特別な存在なんでしょうね。
カラヤンに、スカルピアの練習で、結局言いたいことを言えなかったんですよね。
So I finally cracked and told him, "Maestro, if you don't think I'm up to this, let's forget it. I'm leaving." To my immense satisfaction, Karajan took the score and hit me over the head with it, "When you sing like that, you shouldn't talk such rubbish." "Yes, but you've driven me to despair." That's what I wanted to say, but I didn't say it.
うまく訳せないですけど、おさかな語にしてもらうとわかりやすくなりそう。
by keyaki (2005-04-22 22:49) 

おさかな♪

<対決!? ライモンディVSカラヤン>
(ライモンディ、オペラの練習でへろへろ気味・・・。カラヤンは「のだめ」の千秋様のような勢いでオケと歌手に指導中♪)
ライモンディ:「先生、もし私が役に耐えないとお考えでしたら、もうここんとこ、良いっすよ。もう帰ります!(?)」
(カラヤンはライモンディーの納得がいくように、スコアでライモンディーの頭をポカっと叩いて一言。)
カラヤン:「君~、そんな風に歌うんだったら、あまりアホみたいなこと言わないように。」
ライモンディ:(内心)「はぁ~、、、私、先生といると絶望的な気分になってくるんですわ・・・。」(って言いたいけど、言わんとこー。)

be up to A(口語:通常否定文で)(人が)A(仕事など)ができる。
to A's satisfaction Aの満足がいくように。
「まじみたいです。」に大笑いしました☆
きっとすごい人たちは妥協を許さず頑張ってるんでしょうね♪♪♪
by おさかな♪ (2005-04-23 21:59) 

keyaki

うっふふ、こういうふうに訳すと面白いですね。ありがとう!
マエストロカラヤンのお宅で、一対一での一日6時間の特訓だったそうです。
マエストロが、スカルピアを歌って欲しいって言ってるよ、ってエイジェントから話がきたんですって。
大喜びで引き受けたけど、ああだこうだとウルサく言われたんでしょうね。
スカルピアって、普通はバリトンの役で、ライモンディは一応バス・バリトンなんで、もちろんはじめてだったんですよ。
カラヤンは絶対ライモンディに歌ってもらいたかったんですね。カラヤン先生に感謝!です。
by keyaki (2005-04-23 23:14) 

にぃにぃ

あちこちお邪魔しております。
なんでカラヤンがライモンディにこだわったか?については、音友誌上でわりと確かな筋からの話があります。(名前が思い出せませんが、カラヤンと親しい評論家が本人から聞いたらしい)スカルピアは邪悪に、力任せに歌うことが当時普通のことで、カラヤンはそれを嫌って、『スカルピアは悪者だがれっきとした貴族だ。もっと品位のある歌い方ができる歌手欲しい』と考えていたそうです。
邪悪さと、貴族的品位。
…としたら、それはもうライモンディしかいないでしょう!
記事には、
『よくライモンディかオファーをうけましたね』
『カラヤンに口説き落とされたんでしょう』
と書いてありました。
by にぃにぃ (2005-05-04 20:57) 

keyaki

>邪悪さと、貴族的品位
邪悪さは演技で、貴族的品位はお育ちでしょうね。

>品位のある歌い方ができる歌手欲しい
ほんとに、歌えればいいってもんではないですよね。
by keyaki (2005-05-04 23:29) 

euridice

>>品位のある歌い方ができる歌手欲しい
>ほんとに、歌えればいいってもんではないですよね。

大いに同感です!!
by euridice (2005-05-05 08:55) 

フランコ

《イル・トロヴァトーレ》は1962年にカラヤン指揮、コレッリ、レオンティーン・プライス、バスティアニーニ、シミオナートでやった時が最高ですね。このときのライヴ音源を聴くたびに、ああ!この映像が残されていればなあー、とため息をつきます。舞台写真スチールはたくさんありますが、まだ動画を観ていません。もしかしたら記録用くらいは残されているかも。60年代のコレッリの声と姿は最高でした。
Di quella piraも安全策で半音下げているんだけど、ハイC出しているほかの歌手よりも輝かしく迫力あるように聴こえてしまう。
第一幕フィナーレの三重唱では、最後高いCis完璧に決めているし、マンリーコに要求される勇猛さと、悲壮感をバランス良く演じつぃル。
by フランコ (2005-11-02 15:21) 

keyaki

フランコさん、コメントありがとうございます。
このDVD日本版が出たようですね。某BBS で権威のありそうな方が、ドミンゴの数ある映像(ものすごくありますね)の中でも最高云々の評を見て、「心配性の落ち着かないマンリーコ」なんて書いてますので、噴飯物かな・・とドキッとしました。
まあ、私のように○○ならなんでもOKということなのかもしれませんけど。(笑

記事にも書きましたが、「最初からビデオにするつもりだったのに、正規発売がこのように遅れた理由はなんなのでしょうか。」ということですが、やっぱり、ドミンゴが改心のできとはいえないからではないかと想像していたのですが・・・・違ったかしら?
写真でご覧頂けるように、「剣がゆらゆら、心配性のマンリーコ」というキャッチフレーズがピッタリだとおもうのですが。

最高の出来とおっしゃってる方がいますので、メトのトゥーランドットのように技術革新で、歌の差し替えがうまくできたのかもしれません。(LDでは声がひっくり返っているがDVDではひっくり返ってないそうです)
海外版を見たときは、剣のゆらゆらが気になったりおかしかったりで、友人としゃべりながら見ましたので、歌がどうだったかは記憶にないんです。

>ああ!この映像が残されていればなあー
そのお気持ち分かります。私もコレッリなら、見たい聴きたいです。
by keyaki (2005-11-02 17:14) 

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